ナタリー PowerPush - ブラック・ジャック大全集

医療マンガの金字塔がフルカラー愛蔵版に!西炯子が恋心と感動語るインタビュー

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「ブラック・ジャック大全集」全15巻

雑誌連載時と同じB5判フルサイズの迫力を味わえる初の単行本。精緻に再現された、手塚の肉筆タッチが堪能できる。 また雑誌連載時と同じエピソード順で、可能な限り多くの話数を収録予定。カラーページ(4C・2C)はすべてフルカラーで再現される。連載時の扉絵を完全収録し、予告カット、貴重な資料類も掲載予定だ。

良質の本文用紙と、ハイクオリティな印刷により、長期保存にも最適。各巻とも黒と銀を基調にした、格調あるデザインのスリーブケース仕様になっている。

好評だった「鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集」「火の鳥《オリジナル版》復刻大全集」に続いて復刊ドットコムが送る大型企画。

※収録予定エピソード
第28話「指」、第41話「植物人間」、第58話「快楽の座」を除く全エピソードを収録予定。 ※上記の3話につきましては、著作権者である手塚プロダクションの意向により、今後も単行本収録の予定はありません。
※また「週刊少年チャンピオン」掲載時とのタイトル等の違いは以下の通りです。
第46話「死に神の化身」は「恐怖菌」に、第67話「緑柱石」は「ふたりのピノコ」に、第95話「悪魔」は「魔王大尉」に、第146話「限りなく透明に近い水」は「99.9%の水」に、第153話「ある監督の記録」は「フィルムは二つあった」に、それぞれ改題して収録。第179話「メス」は第180話「土砂降り」と併合改題して収録。第28話「指」は、第227話「刻印」に改稿・改題して収録。

「ブラック・ジャック」制作の舞台裏を描いた作品「ブラック・ジャック創作秘話」で注目を集めている、吉本浩二先生からコメントをいただきました。

吉本浩二コメント

はじめての「ブラック・ジャック」との出会いは小学3年、兄が買ってきた単行本22巻でした。スゴイ衝撃を受けました! それまで読んでた子供漫画と全然違ってて…。その巻で今でも覚えている話は「人形と警官」。孤独な警官が道端の警察人形を可愛がるという話なのですが、突然大人の世界に放り込まれた気分でした。金、差別、憎しみ、…題材はネガティブなのですが、根底には愛情があり、子供の僕も夢中になりました。

「BJ創作秘話」の取材で多くの関係者に当時の話を聞いていますが、驚くことは、手塚先生は連載8本の超過密スケジュールの中、「ブラック・ジャック」を描いていることです。まさに集中力が極限に達しているというか…天才による漫画の金字塔だと思います。

今回の「ブラック・ジャック大全集」は雑誌サイズ・フルカラー、手塚先生のカラーは独特で綺麗なので、これは素晴らしい!

実は僕が生まれたのが1973年11月、少年チャンピオンで「ブラック・ジャック」が始まったのと同じ年と月。自分勝手に運命を感じています。これまで何度も「ブラック・ジャック」を読み返しました。そしてこれからも読むでしょう…。

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吉本浩二プロフィール

1973年富山県生まれ。代表作に、性に目覚めた中学生男子を描く「昭和の中坊」シリーズがある。宮崎克原作による「ブラック・ジャック創作秘話」が「このマンガがすごい!2012」オトコ編の第1位を獲得。手塚治虫の人間味あふれる一面を描き、注目を集めた。同作は現在、別冊少年チャンピオン(秋田書店)で連載中。

復刊ドットコム限定 3大オリジナル特典

全15巻をすべて復刊ドットコムのネット通販で予約購入した人を対象に、下記3つの特典がプレゼントされる。

  • 特典1:手塚治虫・画「ブラック・ジャック」複製原画セット(B4判×5枚)
    …第2巻発売時に発送予定
  • 特典2:手塚治虫・画「ブラック・ジャック」カラー色紙復刻版
    1970年代に制作された、宣伝用カラー色紙の初の復刻版。
    …第8巻発売時に発送予定
  • 特典3:手塚治虫・画「ブラック・ジャック」クリアファイル2枚セット
    初めて復刻されるレアなカラーイラストを使用。黒(ブラック・ジャック)&赤(ピノコ)のペアセット。
    …最終巻(第15巻)発売時に発送予定
  • 全巻一括購入の最終締切:2012年8月20日(月)

「ブラック・ジャック大全集」全15巻

全15巻/B5判(雑誌原寸大)/フルカラー/スリーブケース入り
2012年9月中旬より、毎月1巻ずつ刊行予定
全巻セット 予価 5万5125円(税込)
※各巻ごと単品(3675円)でも購入可能

復刊ドットコム通販では3大特典付き
手塚治虫(てづかおさむ)

プロフィール写真

1928年11月3日大阪府豊中市生まれ。5歳のとき現兵庫県宝塚市に引越し、少年時代をここで過ごす。1946年、少国民新聞大阪版に掲載され た4コマ作品「マアチャンの日記帳」でデビュー。1950年、漫画少年(学童社)にて出世作となる「ジャングル大帝」の連載を開始。以降「火の鳥」「リボンの騎士」といった歴史的ヒット作を連発し、人気マンガ家としての地位を確立した。1963年、自身の設立したアニメスタジオ「虫プロダクション」にて日本初のTVアニメとなる「鉄腕アトム」を制作。現代のマンガ表現における基礎を打ち立てた人物として世界的な知名度を誇り、その偉大な功績から“マンガの神様”と呼ばれ支持されている。1989年2月9日胃癌のため死去、享年60歳。

西炯子(にしけいこ)

プロフィール写真

鹿児島県出身。高校在学中、JUNE(サン出版・当時)でデビュー。「娚の一生」が「このマンガがすごい!2010」(宝島社)オンナ編で第5位を獲得したほか、「THE BEST MANGA 2010 このマンガを読め!」(フリースタイル)で第6位を受賞。そのほかの代表作に「ひらひらひゅ~ん」、「STAY」シリーズ、「亀の鳴く声」「電波の男(ひと)よ」などがある。2012年7月現在、月刊flowers(小学館)で「姉の結婚」、なかよし(講談社)で「恋と軍艦」、メロディ(白泉社)で「なかじまなかじま」ほか6本の連載を抱えている。2012年9月から3カ月にわたり、小学館・新書館・講談社・白泉社・徳間書店の5社合同フェアを開催予定。合計9冊・2000ページ近くにのぼる作品が順次刊行される。