コミックナタリー Power Push -「ACCA13区監察課」

下野紘×津田健次郎

オノ・ナツメの世界観を繊細に、色鮮やかに描いていく“程よく適当”な2人が語るアニメの空気感

レイルも怪しいキャラだと思ってたけど……

──「何度も読み返したくなる」とおっしゃっていたように、今後ストーリーの中でキャラクターたちがどう動いていくかというのもこの作品の注目すべきポイントの1つだと思います。おふたりから見て、特に注目してほしいキャラクターはいますか?

下野 それを言うと全員に注目しておいてほしいんですが……。怪しさで言えば5長官ですし、モーヴやドーワー王国のシュヴァーン、クヴァルムの動きにも注目しておいてほしいですね。逆に国王やマギーは微笑ましいなと思います。レイルも最初に出てきたときは「あ、こいつも怪しい雰囲気を持ってるな」って思ってたんですけど、ロッタに恋したら簡単に癒し系のほうにいっちゃって。

ACCAバードン支部局員であり、警察局の新入り巡査を務めるレイル(CV:八代拓)。本部のエリートが気に入らないようで、ジーンにも何かと突っかかるが……。

津田 瞬殺だったね。急にかわいくなっちゃった。ジーンやニーノ、5長官もそうですけどわかりにくいキャラクターが並んでますから。レイルごときではちょっとこの国は動かせませんねえ。

下野 仕方ないですねえ、ちょっと残念でしたねえ。

──(笑)。

下野 個人的には(副本部長の)ポチャードも気になって仕方なくて!

津田 5長官の部屋から出るときの歩き方とか、かわいくてしょうがないもんね。

下野 俺、ポチャードは最初から目つけてましたから(笑)。そういう意味では怪しさでもかわいさでも、気になるキャラクターは本当に多いなって思います。

「ACCA」に運命的なものを感じる(下野)

──改めて「ACCA13区監察課」の見どころや、おふたりの意気込みなど教えていただけますか。

津田 オノ先生が描く洗練された世界観、風景、人間ドラマ、そういう部分をアニメーションでもシビアに作り上げようとしてるんだなっていうのを感じるんですよね。やっぱりオノ先生の原作を託されるとそりゃそうなるよね、と思うんです。アニメではオノ・“ナツメ”先生から“夏目”真悟監督へバトンが渡されましたが。

左から下野紘、津田健次郎。

下野 そうそう。“ナツメ”つながりなんですよね(笑)。

津田 あと、原作は完結しましたけど、アニメでも最後まで描くことが決まっていて。それは僕ら役者にとっても贅沢なことですし、スタッフにとっても非常にやりがいがあるんじゃないかなと。物語は特に後半から急にドラマがうねりだすので、ドキドキとハラハラが味わえると思います。

下野 収録は半分くらいまで進んでいるんですけど(取材は12月後半)。「ここから全部(伏線を)回収するの!?」って、展開が楽しみですね。

津田 一気にアクセルを踏み込んでいくからね。だけど表面上は淡々としているという。そういうなんとも不思議で素敵な世界観を持っている作品なので、入り口はどこからでもいいので、多くの方に観ていただけたらうれしいです。どこの入り口からでも、入ってさえいただければそのまま惹き込んでいく力がある作品だと思いますので。すでに第2話まで観てくださった方は、これから「マジか!」と思う瞬間がいつか来ますので、引き続き楽しみにしていただけたらなと思います。

下野 キャストの話で言えば、若い方から大ベテランの方までいらっしゃって。アフレコの休憩時間になると、キャストとスタッフがおやつを交えて楽しく会話をしている現場なんです。時にはみんなで僕をいじったりする瞬間もあるんですけど……。

津田 そうだね(笑)。

下野 でも、いざ収録になると「ACCA」の世界観を作り上げようと皆さん熱意と愛情を持って、一丸となって作り上げていこうとするのを感じるんです。さらに言うと、僕はアーティスト活動もやっているんですけど。

──昨年から活動をスタートされましたよね(参照:下野紘、15周年イヤーに自作詞曲でデビュー)。

下野 楽曲を作ってくれている高橋諒さんが、この「ACCA」の音楽も手がけているんですが、そういうところにも「俺はやっぱりジーンに選ばれるべきだったのかもしれない」って、運命的なものを感じていて。何かを背負った感覚もあるんです。その中で皆さんのお芝居や空気感に助けられながら、僕自身も全力でジーンを演じていきたいと思っています。

毎回色とりどりのおやつや食パンが登場するシーンも、本作の注目ポイント。
毎回色とりどりのおやつや食パンが登場するシーンも、本作の注目ポイント。

津田 あとはね、「ACCA」を観るとワインかコーヒーを飲みたくなって、おやつか食パンを食べたくなるので、観るときは用意しておいたほうがいいかもしれない。

下野 あははは(笑)。わかる! 個人的には赤ワインかビールがいいな。お酒と一緒に、普段アニメを観ない方にも楽しんでいただけたらうれしいですね。「ACCA」は、ゆったりとアニメーションを観るっていう行為に長けた作品だと思うので。

──帰宅後、一杯飲みながら観るのもいいかもしれませんね。

下野 悔しいのは、「ACCA」の収録が朝ってところなんですよ。スタジオの冷蔵庫にいつも缶ビールが入ってるんですけど、アフレコが終わって、コーヒーを取りに冷蔵庫を開けるたびに「これ飲みたいな……」って思ってるんですけど……。

津田 ははは(笑)。

下野 「でもダメだな……今日もこの後取材とかあるしな……」って。いつも諦めちゃうんですけど、いつか飲めたらいいなって。最終回の収録後、「このあとは何もありません」って言われて、飲めたらうれしいですね(笑)。

「ACCA13区監察課」の単行本を手にする下野紘と津田健次郎。

ACCA13区監察課

テレビアニメ「ACCA13区監察課」

あらすじ

13の自治区に分かれた王国にある、巨大統一組織“ACCA(アッカ)”。かつてクーデターの危機により結成されたACCAは、国民の平和を守り続け100年が経とうとしていた。ACCA本部の監察課副課長 ジーン・オータスは、「もらいタバコのジーン」の異名をもつ、組織きっての食えない男。飄々とタバコを燻らせながら、13区を廻り不正がないか視察を行っている。そんなジーンを見つめる視線、不穏な噂と──おやつの時間。ジーンの平和な日常は、ゆっくりと世界の陰謀に巻き込まれていく!

放送情報
  • TOKYO MX:毎週火曜23:00~
  • サンテレビ:毎週火曜24:00~
  • KBS京都:毎週火曜24:30~
  • テレビせとうち:毎週火曜26:10~
  • BS11:毎週水曜24:30~
配信情報

見放題配信 アニメ放題 / バンダイチャンネル / ビデオパス / Hulu / プレミアムGYAO! / dアニメストア / dTV / U-NEXT
毎週木曜12:00~

AbemaTV
毎週土曜24:00~

都度課金 バンダイチャンネル ほか
毎週木曜12:00~

無料ライブ配信 AbemaTV
毎週土曜23:30~

スタッフ
  • 原作:オノ・ナツメ(掲載 月刊「ビッグガンガン」スクウェア・エニックス刊)
  • 監督:夏目真悟
  • シリーズ構成:鈴木智尋
  • キャラクターデザイン:久貝典史
  • 総作画監督:小田剛生、吉田奏子
  • 衣装設定:榎戸駿
  • 小物設定:五十嵐海
  • 美術監督:吉岡誠子
  • 色彩設計:橋本賢
  • 撮影監督:伏原あかね
  • 3D監督:籔田修平
  • 編集:木村佳史子
  • 音響監督:はたしょう二
  • 音楽:高橋諒
  • アニメーション制作:マッドハウス
キャスト
  • ジーン・オータス:下野紘
  • ニーノ:津田健次郎
  • ロッタ:悠木碧
  • グロッシュラー:諏訪部順一
  • リーリウム:遊佐浩二
  • スペード:大川透
  • パスティス:緑川光
  • パイン:安元洋貴
  • モーヴ:田中敦子
  • ポチャード:後藤ヒロキ
  • オウル:上田燿司
  • ノット:前野智昭
  • レイル:八代拓
  • シュヴァーン:宮野真守
  • マギー:上村祐翔
  • ファルケ2世:中尾隆聖
  • クヴァルム:石塚運昇

©オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA製作委員会

「ACCA13区監察課 1」 / 2017年4月21日発売 / バンダイビジュアル
Blu-ray BOX / 14040円 / BCXA-1225
Blu-ray BOX / 14040円 / BCXA-1225
DVD BOX / 11880円 / BCBA-4830
「ACCA13区監察課 2」 / 2017年6月23日発売 / バンダイビジュアル
Blu-ray BOX / 14040円 / BCXA-1226
DVD BOX / 11880円 / BCBA-4831
「ACCA13区監察課 3」 / 2017年8月29日発売 / バンダイビジュアル
Blu-ray BOX / 14040円 / BCXA-1227
DVD BOX / 11880円 / BCBA-4832
下野紘(シモノヒロ)

東京都出身、4月21日生まれ。声優。2016年3月16日に発売されたシングル「リアル -REAL-」よりアーティスト活動も行っている。主な出演作は「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズ(来栖翔役)、「ベルセルク」(イシドロ役)、「弱虫ペダル NEW GENERATION」(鏑木一差役)など。

津田健次郎(ツダケンジロウ)

大阪府出身、6月11日生まれ。俳優、声優。主なアニメの出演作は「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」(海馬瀬人役)、「GANGSTA.」(ニコラス・ブラウン役)、「将国のアルタイル」(ルイ役)、吹き替えでは「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(パーシバル・グレイブス役)など。