ナタリー PowerPush - SKE48
まぶしいくらいに淡く切ない新曲は王道サマーチューン
新曲は「青空片想い」のその後のイメージ
──ニューシングル「ごめんね、SUMMER」は王道のサマーチューンですね。最初に聴いたときに前作「青空片想い」に通じる部分が多いなと感じて。あちらは春っぽいイメージの曲ですが、歌っている内容が切ない片思いなので、主人公の目線が2曲とも近いものがあると思うんです。
高柳 私もまったく同じことを思いました。前回は「遠くから思ってるだけでいい」っていう片思いだったのが、今回はデートまでしてるので、主人公がまったく同じ子っていうイメージがあって。「でもやっぱり告白はできない小心者なんだな」とか、もしかしたらこの先にまた話が続くんじゃないかとか、いろいろ想像しちゃいますね。今回の歌詞も主人公の素直な気持ちや、好きすぎてごめんねっていうもどかしい感じがすごく表れていて、「青空片想い」と続けて聴いたら面白いかなって思います。
──片思いだけど、この3カ月の間にお互いの距離がちょっと縮まってますものね。
高柳 そうですよね! 私もそう思いました。
──この曲のビデオクリップは青空と海がとても印象的ですが、どこで撮影したんですか?
高柳 香川県の小豆島です。エンジェルロード(天使の散歩道)っていう、潮が引いたときに現れる道で撮影したんですよ。
松井玲 ダンスシーンを撮影するときは時間が限られてたのと、小豆島の観光名所だから観光客の方たちと入れ替わり立ち替わりで撮影することになって。中には、完全武装して潮干狩りをしに来た地元のおじいちゃんおばあちゃんも現れて(笑)、そのときは撮影を一時中断してカメラに映らないところに移動してもらいました。実は後ろのほうには、映像には映ってないけど潮干狩りをしてるおじいちゃんおばあちゃんがいるっていう(笑)。
──街中のロケシーンでは、みなさんいろんなところを走ってますよね。
松井珠 私は防波堤の近くで走ったんですけど、風が強くてスカートがめくれてしまって(笑)。メイクを直してもらってるときも、スカートを押さえながら直してもらいました。でも、走ってるときはそんなことも忘れて、そのままワーッと走ったんですけど、後から思い出すとちょっと恥ずかしかったです。
──走るシーンは1テイクでOKでしたか、それとも何回も繰り返したんですか?
松井珠 何回も走りました。走るシーンだけでも、顔のアップとか全体の引きとか足の寄りとかあって。みんな1カ所か2カ所なのに、私は特に走るシーンが3場面くらいあって、とにかく走ったんですよ。走るのが得意だからそんなに苦ではなかったんですけど、合計1kmぐらい走りましたね。
今までのSKE48らしさと新しい魅力を感じて
──今回は「ごめんね、SUMMER」以外にもアンダーガールズ2組の曲(「少女は真夏に何をする?」「羽豆岬」)とシアターガールズの曲(「ピノキオ軍」)が収録されていて、全部タイプが違っていて面白いですね。シングルだけどちょっと公演の一部を観ているような、そういうSKE48らしい色が出ていると思います。自分たちの曲以外で、「この曲はいいな」て思ったものはありますか?
松井玲 私は「少女は真夏に何をする?」を初めに聴いたときに、「こっちの曲も歌いたい!」って思うぐらいサビの歌詞が印象的で耳に残りました。それに、どの曲も選ばれたメンバーがその曲にぴったり合った子たちで、ビデオクリップを観ても「やっぱりこの子たちだから、この曲がこういうふうにきちんとまとまってるんだな」って感じました。
──SKE48のいろんな要素が凝縮されたこのシングルは、リスナーの目線からするとすごく“SKEっぽい”というイメージがあるんですね。歌っているみなさんはどう感じてます? みなさんが思う「SKEらしさ」に合ってますか?
松井珠 私たちが歌ってる「ごめんね、SUMMER」は、すごくSKE48っぽいなと思って。SKE48のメンバーって本当に何に対しても全力で取り組むんです。ビデオクリップを観てもらえたらその全力さが伝わると思います。全力で走ってるのもそうだし、踊りもかわいらしい部分もあるけど結構激しくて、アイドルっぽいダンスだけじゃなくてロックダンスが入ってたり。そういうところもすごいSKE48らしい。「少女は真夏に何をする?」はこれまでのSKE48とは違う新たな一面が見られる曲で、ちょっと大人な雰囲気が出てると思います。全体を通して、今までのSKE48らしさと新しい魅力を感じてもらえたらうれしいです。
CD収録曲
- ごめんね、SUMMER PV試聴はこちら
- 少女は真夏に何をする? PV試聴はこちら
- ピノキオ軍(シアターガールズver.) PV試聴はこちら
- ごめんね、SUMMER(off vocal)
- 少女は真夏に何をする?(off vocal)
- ピノキオ軍(シアターガールズver.)(off vocal)
DVD収録内容
- 「ごめんね、SUMMER」PV
- 「少女は真夏に何をする?」PV
- 「ピノキオ軍(シアターガールズver.)」PV
SKE48(えすけーいーふぉーてぃえいと)
AKB48の全国進出第1弾として、名古屋・栄に誕生したアイドルグループ。名称の由来は、活動拠点の栄(SaKaE)の頭文字。秋元康の総合プロデュースにより、2008年7月より活動をスタートさせる。AKB48同様「会いにいけるアイドル」をコンセプトに、栄にあるSUNSHINE SAKAE 2階のSKE48劇場(SUNSHINE STUDIO)にてチームS、チームKII、およびチーム研究生が日替わりで、約2時間の公演を月平均25回行っている。結成以降、AKB48のコンサートにゲスト出演するほか、不定期ながら東京での劇場公演も展開。2009年4月には香港で初の海外公演、5月には名古屋BOTTOM LINEで初の劇場外単独コンサートも実現した。同年8月にシングル「強き者よ」でメジャーデビュー。同曲はオリコンデイリーランキング最高2位、ウィークリーランキング最高5位という快挙を成し遂げた。2010年2月にはチームS 2nd公演「手をつなぎながら」がCD化。翌3月にはチームKII 2nd公演「手をつなぎながら」のCDアルバムと、2ndシングル「青空片想い」を立て続けにリリース。