男の子とか関係なく自分たちの目線で歌ってます

──2ndシングル「青空片想い」は1stシングル「強き者よ」からガラッと印象が変わりましたが、最初に曲を聴いたときにはどう思いましたか？

矢神久美（チームS）　第一印象は明るくて清々しい曲だなって。すごく春らしくて、入学したばかりの学校への通学路を歩いてるようなイメージがわいてきました。歌詞も片想いをポジティブに歌っていて、本当に明るい曲だと思います。

──この曲の主人公は「僕」で、歌詞も男の子目線で書かれてますが、男の子の気持ちを歌うときに心がけてることってありますか？

松井珠　「僕」とは言ってますけど、あまり男の子かどうかは気にせずに自分たちの目線を大事にしながら歌ってます。

──確かに秋元（康／SKE48の総合プロデューサー）さんの書く歌詞は、いろんな捉え方ができるものが多いです。だから世代や性別に関係なく、みんなどこかひとつは引っかかるフレーズや共感できる歌詞があるんでしょうね。

松井珠　そうですね。「青空片想い」の歌詞は特に男女や年齢は関係なく、恋してる人なら共感してもらえると思います。

ファンと一緒に笑顔で乗り越えたビデオ撮影

──ビデオクリップも拝見しましたが、高層ビルの屋上で撮影してますよね。当日はあまり天気が良くなかったみたいですが。

松井珠　とても寒い日だったんですけど、ファンの人も半袖になってくださったりして、心がすごくあったまりましたね。ファンの人がいてくださったおかげで、多少寒さを感じなくなりました。

松井玲　公演での私たちは何回も何回も練習を重ねて、ちゃんと完成したパフォーマンスをお客さんに観てもらってますが、今回の撮影では全員が完璧に自信を持って踊ることができなくて。それぞれのメンバーがちょっとずつ心の中に不安を抱えながらやってたんですけど、それを一緒に撮影に参加した方たちも感じてたみたいなんです。後日、ファンの皆さんから「みんな最初は不安そうだったけど、何回も練習を繰り返していくうちにステージでやってるものができあがっていくんだな。その過程が観れたことでもっとみんなのことを応援したくなった」というお手紙をいただいて、そういう面も観てもらえたのはよかったなと。逆に私たちも、さっき珠理奈が言ったみたいに寒い中でもファンの方たちがいてくれたからこそ笑顔でやることができたので、すごくよかったなって思います。

──普段の公演やコンサートだと、お客さんは真正面からしか観ることができないけど、撮影だといろんな角度から観られて緊張しませんでしたか？

高柳　後ろを振り向いてもお客さんがいるんですよ！ でも緊張とかはなくて、どこを観てもお客さんだから、回転するときも楽しかったですよ。

バンジーを飛んで新しい世界が見えたんじゃないかな

──チームB.L.T.（選抜メンバー以外のSKE48メンバー全員が参加）が歌うカップリング曲の「バンジー宣言」も、「青空片想い」に匹敵するほど明るくて春っぽい曲ですね。おまけにビデオクリップは曲名や歌詞のとおり、実際にメンバーの皆さんがバンジージャンプをする、かなり衝撃的な内容で。

一同　（笑）

松井玲　歌詞は最初、バンジーじゃなくて「トランポリン」だったらしくて、カップリングに参加する子たちはトランポリンを飛ぶ練習をしてたみたいなんです。でも、その練習をしてたのに、しばらくすると歌詞が「バンジー」に変わって、ビデオ撮影で本当にバンジーを飛ぶことになって（笑）。

──笑顔で歌ってる姿と、今にも悲鳴を上げそうな怯える顔との対比が印象的ですよね。

松井玲　アイドルのビデオでバンジーを飛ぶことはまずないと思うので、新しくていいんじゃないかなって思いました（笑）。

──逆に、もし皆さんがあの曲を歌っていたら、バンジージャンプをすることになってたわけですよね（笑）。

松井玲　私、やりたいです！

矢神　私は前に1回、バンジーをやったことがあって。飛んだことでちょっとだけバンジーに対して怖い気持ちがなくなったので、もう1回飛びたいですね。

松井玲　実際に飛んだ子たちは、「高いところから飛び降りる」という壁を乗り越えたことで、成長できて何か新しい世界が見えたんじゃないかな。みんな「いい経験をした！」と言ってたので、それを聞いて自分も飛んでみたいなって思うようになりました。