「うわー！ 3B本気じゃん！」

──3Bjuniorのシングル、「七色のスターダスト」がリリースされます。

まさかCDになるなんて思ってなかったからびっくりしてます（笑）。前にイベントで「また明日」（3Bjuniorの持ち曲）をみんなで歌ったんですけど、そういう感じでみんなで1曲歌うだけなのかなって思ってたら、PVを撮るとか、ジャケットを撮るとかって話になって。

──この曲を聴いてみてどう思いましたか？

すごくいい曲だなって思いました。しかも南こうせつさんと伊勢正三さんが作ってくださったって聞いて「うわー！ 3B本気じゃん！」って（笑）。

──みんなで集まってビデオクリップを撮るなんて、これまでなかったですもんね。

ないです。そもそもみんなで集まることがなかなかないし。1年に1回あるかないかみたいな。

──撮影してみてどうでした？

楽しかった！ あと、あんなふうにみんなで集まってみると、ももクロがやっぱちょっと大人に見えたっていうか。普段はどこに行っても年齢的に下なことが多いし、見た目もそうだけど、うちらってだいたいふざけてるから（笑）、けっこうちっちゃい子みたいに見られるんです。でも今回は後輩ばっかりで。なんかね、うちらも大人になったなあって（笑）。

──撮影のときは後輩たちと話しました？

それが私、話しかけることができないんですよね……。あれだけの人数がいて、やっぱり普通は先輩から話しかけないといけないんでしょうけど、まず後ろを振り向くことができなくて。やっと振り向くことができても、なんか……昔の自分に戻っちゃうっていうか。

──もともとの人見知りな性格が出ちゃった？

うん。誰かが一緒だと大丈夫なんですけど。例えば（玉井）詩織とかはどんどんコミュニケーション取って話しかけたりしてて、そこに一緒に乗っかっていくことはできるんですけど、自分からはもう何話したらいいんだろうって（笑）。

百田夏菜子のスター感

──後輩たちからすると、ももクロはもう憧れの存在だったりしますよね。こないだたこやきレインボーに「皆さんにとってももクロってどういう存在ですか？」って聞いたら、一斉に「神！」って答えが返ってきました（笑）。

えええええー!? マジ？ でも確かに最近、後輩の子たちと会うと、ときどき泣いちゃう子とかがいてくれて……。こんなうちらごときに涙を流してくれるっていうのは、自分たちからすると不思議な感覚で、なんか「大切な涙、すみません」って思っちゃうんです（笑）。気付いたらももクロがみんなにとってそういう存在になってた、っていうか。

──そしてこの中で百田さんはセンターに立つ存在なわけで。

聞いたときは「マジか……」って思いました。「マジか、私か」って。びっくりしましたね。

──センターに立つ百田さんを見て、「ああ、スターだなあ」って思いました。

嘘つけー！（笑） 私は自分ではそういうのはわからないんです。普段はもう、全然普通だし。

女優とアイドル

──今さらですが改めて、百田さんってどうしてスターダストに入ったんですか？

今さら（笑）。もともと新体操をやっていたときに、ダンスの基礎が足りないって言われたのでダンススクールに入ったんです。そしたら、そこのダンススクールのレッスン生が芸能界のオーディションとかをたくさん受けてて、お母さん同士で話してるうちに「夏菜子ちゃんも受けさせたら？」みたいなことを言われたみたいで。それで私がファッション誌を買いに本屋さんに行ったときに、お母さんはオーディション誌を買って。たまたまドンと載ってたスターダストに「ちょっと写真送ってみる？」ってことになって……んで、受かったー！みたいな（笑）。

──もともと「女優になりたい」みたいな希望はあったんですか？

スターダストは女優事務所だったから、その選択肢以外は頭になかったです。演技レッスンも受けてたし。

──でも、アイドルになりましたね。

そう。だからわかんないですよね、人生。私がアイドルになるなんて絶対ないって思ってたもん。まず歌を歌うっていうことがないと思ってたし。一切、本当に考えてなかった。もう、ゼロ。

──今、女優になりたいという思いはありますか？

“女優・百田夏菜子”になりたいとは思わないです。「女優になりたい」というのはないですけど、「演技をやりたい」という気持ちはあります。

──女優だけということではないと。

うん。昔からSMAPさんとか嵐さんとかドリフターズさんみたいになりたいって言ってるのは全然変わらなくって。皆さん演技もするし、歌も歌ってバラエティもやって、CMにも出てすごいよねっていう話を川上（アキラマネージャー）さんと話したんです。ドラマをやりながらバラエティの収録で面白いことを言ってたり。それだけいろいろ同時にやってるんだなって考えたら、本当にすごいなあって尊敬します。