映画ナタリー Power Push - デアゴスティーニ 週刊「スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン」を徹底解明

1/43スケール、全長約80cmの“銀河系最速のガラクタ”を作る!

12月18日、映画ファンのみならず世界中の人々が大きな期待を寄せる「スター・ウォーズ」シリーズ最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が公開。それを記念して、デアゴスティーニ・ジャパンから週刊「スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン」が、1月5日に創刊される。劇中ハリソン・フォード扮するハン・ソロが駆った“銀河系最速のガラクタ”と呼ばれる、SWシリーズでも大人気のスターシップを全100号かけて組み立てるというもの。つまり約2年間、あなたも“フォースとともに”楽しめる最新シリーズといえる。

映画ナタリーでは、その全貌を探るべく、デアゴスティーニ・ジャパン マーケティング部プロダクトマネージャーの嶋田典子氏に、商品の特徴や誕生秘話を語ってもらった。また、待ちきれないあなたに贈るミレニアム・ファルコン完成模型ギャラリーを収録。本特集を読み込んで、あなたの“ミディ=クロリアン値”を高めておこう!

取材・文 / 高村将司 撮影 / 田中勉

“銀河系最速のガラクタ”ミレニアム・ファルコン号徹底解剖

スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン。1/43スケール、全長約80cm。

ポイントその1ミレニアム・ファルコンの魅力とは?

シリーズ中で1、2を争う人気ビークルの1つが円盤型のスターシップ、ミレニアム・ファルコン。密輸を生業とするハン・ソロと、その助手のチューバッカの凸凹コンビが乗り込む高速貨物船だ。違法・合法の改造を繰り返した末の煩雑なルックスと、それに反した高速スピードから“銀河系最速のガラクタ”と称され、世界中のSWファンからも愛されている。週刊「スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン」では、この大型ビークルを1/43スケールでリアルに再現した。全長約808mm×全高約192mm×全幅約596mm、重量約7.5kgという圧倒的な存在感が、何よりの特徴。この巨大模型を、全100号、およそ2年という時間をかけてじっくりと完成させる醍醐味を味わえる。

組み立てるビークルとしてミレニアム・ファルコンが選ばれたのは、なんといってもその大きさです。迫力あるスケールを感じていただけるでしょう。また模型が大きければその分、パーツをより精緻に再現できますし、数多くのパーツに分けられますよね。弊社は、“分け上手”ですから(笑)。100号かけて組み立てられるように、巧みにパーツを分けるノウハウがあるのです。そして、この大きさを実現できたもう1つの理由は「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(以下SWエピソード5)」の撮影で実際に使用されたプロップ(撮影用小道具)がルーカス・フィルムに所蔵されていたため、それを同サイズ、同ディテールで再現することができたんです。

LEDライトによるフロントライト。リモコンにより操作可能。

ポイントその2究極のリアリティを追求した制作秘話

完成模型を見ると、樹脂パーツとメタルパーツが入り交じった複雑な表面の凹凸、イオンエンジンを再現したLEDが発光する後部のライトパーツ、リモコンで作動する乗り込みタラップなど、非常に手の込んだ作りであることがわかる。またSW初期3部作の大きな特徴でもあった機体の“ヴィンテージ感”までも、パーツにウェザリング(汚し塗装)を施して再現。つまり、塗装済みなので模型制作の初心者でも組み立てさえすれば、リアルなルックスを楽しめるというわけだ。

ヨーロッパの開発チームは、プロップの完全な再現のために、3Dスキャンすることから始めました。さらに映画のシーンや資料写真など、あらゆる情報を収集してディテールに落とし込み、ウェザリングも、弊社が考えるベストな塗装の状態まで仕上げています。ドアの取っ手やコクピットの様子などは映画のシーンを参考に仕上げたので、ファンの方ならきっと感動していただけるでしょう。また権利元とも、ディテールやパッケージング、パーツの分け方まで、詳細に詰めました。その結果、他に類を見ないほど精緻で大きなミレニアム・ファルコンの模型が生まれました。(嶋田)

タラップ部分にもLED照明が。リモコンにより開閉可能。

ポイントその3幾通りもある楽しみ方

LEDライトによるフロントライトやイオンエンジンを模したバックライト、タラップの上下を付属のリモコンで自由に楽しめるほか、コクピットの開閉、倉庫の開閉などの駆動パーツやLED点灯で、リアルさを楽しめる本機。飾る以外に遊ぶ楽しみもいろいろとありそうだ。4連レーザー砲とレクテナ架台はさまざまな角度に動かすことができる。

ヨーロッパですでに発売されていますので、実際入手した人の中には、その巨大さゆえに、インテリアとして壁に据え付けたいという人や、このスケールと同等の登場キャラクターを作ったという人もいらっしゃると聞いています。ライトが光るので、ジオラマとしてもいいでしょうね。また、ジオラマ&追加ウェザリングで、特定のシーンを自分なりに再現してみても面白いと思います。(嶋田)

機体左に設置される円形アンテナは、「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」で失われている。新作ではいかに⁉︎

ポイントその4「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」では?

やはり注目したいのは、最新作におけるミレニアム・ファルコンの活躍ぶりだろう。資料によると、「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」で失ったアンテナが、円形からスクエアに変更されている模様。ほかにどんな改良が施されているのか楽しみにしよう。最新作でチェックした後に、さまざまな思いを巡らせながら、じっくりと作成してみてほしい。

模型はSWエピソード5当時のものですので、最新作と見比べて、その違いを楽しんでいただけたらと思います。また、最新仕様に改造してみるのも楽しいかもしれませんね。(嶋田)

週刊「スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン」について語る嶋田典子氏。

ポイントその5SWの世界観を存分に味わえるマガジン

本体でもあるマガジンも、当然ながら魅力が満載だ。SWシリーズに登場するスターシップの詳細な解説「スターシップ・ファクトファイル」、劇中の設定であるスターシップ製造メーカー、関連機器メーカーの宇宙的技術の徹底的な紹介「宇宙飛行の秘密」、細かく設定された架空の地理解説「銀河系ガイド」などの企画が、毎号掲載され、読みどころは豊富だ。

マガジンは、3部構成の企画と組み立てガイドからなります。SWは架空の世界にもかかわらず、実際に存在するかのように感じられます。スターシップのメーカー、武器の仕様に始まり、惑星の地理や歴史まで、事細かに設定されています。それはまるで、もう1つの「世界」を創造しているかのよう。マガジンでは、そうした「知識」も蓄えることができます。映画を観て、本誌を読めば、完璧なSWワールドの住人になれることでしょう。映画の不明点も解消してくれますし、読めばまた映画を観たくなる。何度も噛みしめて楽しめる。そんな魅力がこのマガジンにはあります。(嶋田)

週刊「スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン」

「スター・ウォーズ」シリーズの中でも人気のスターシップ「ミレニアム・ファルコン」を組み立てるデアゴスティーニ・ジャパンのマガジンシリーズ。「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」の撮影用模型と同サイズ(全長約808mm×全幅約596mm×全高約192mm)のモデルを作れるというもの。またマガジンには、作品に登場するさまざまなスターシップの魅力や撮影の舞台裏など、SWの世界が余すところなく詰まっている。全100号を予定。

デアゴスティーニ・ジャパン

デアゴスティーニ・ジャパンは、1つのテーマについての情報を週刊や隔週刊形式で発行する“パートワーク(分冊百科)”と呼ばれるスタイルの雑誌を発行する出版社。毎週雑誌を買いそろえるとカジュアルな百科事典や大作モデルが完成する。