お笑いナタリー Power Push - NSC・YCC・YOEC特集

博多華丸・大吉×YCC出身マネージャー ちゃんとお笑いが好きな人と築く信頼関係

楽しさを共有できるのがやりがい

──憧れだったマネージャー職に就いて、「やっててよかったな」と思う瞬間はどんなときですか?

黒田 日々楽しいです。華大が大きな舞台やテレビ番組でお客さんを笑わせていることをはじめ、大吉さんが「ダイナマイト関西2016」で優勝したとか、華丸さんが「仮面ライダー」の現場にいる(華丸は2016年10月よりテレビ朝日系で放送中のドラマ「仮面ライダーエグゼイド」に出演)とか。その楽しさやうれしさを共有できていることがやりがいです。

──反対に、つらいことは?

黒田 よしもとでいえば、仕事に時間の制限がないことをつらく感じる人もいると思います。僕はこの仕事がしたくてしているので苦ではないです。

左から黒田マネージャー、博多華丸、博多大吉。

──華大さんが個人的に一緒に仕事したいと思うスタッフさんはどんな方ですか?

華丸 僕は「このあと飲みに行きません?」って言いたくなるような人が好きですね。

──グルメな方ですか?

華丸 いえ、グルメじゃなくていいんです。夜も一緒にいたいなと思えるような人、誘いたくなる雰囲気の人です。

──その方が多少ドジだったりしても許せる?

華丸 それも許せるくらいの、人当たりのいい人が好きです。

──大吉さんはいかがですか。

大吉 ちゃんとお笑いが好きな人ですかね。肌があわないと思っても、たまたま僕と相性が悪いっていうだけですから。絶対誰かとはあうはずなので、やる気のある方がいいと思います。

マネージャーは一番頼れる身内

──黒田さんに対して「こうなってほしい」と思うことはありますか?

大吉 いろんな社員さんを見てきましたが、よしもとは仕事量が多いので楽しそうに仕事している社員さんは割合でいうと少ない。なるべくそっち側、楽しんでいる社員さんになっていてほしいですね。全国転勤もありますから、遠いところへ行っちゃうかもしれませんが、今まで通りお笑いを好きでいてくれたら、ほかには何もないです。

華丸 どんどん成長していく部分も見えていますから。小柄な巨乳のかわいい女の子から、ペタペタ歩くペンギンおやじになったので最初の印象は悪かったけど(笑)。仕事はきっちりしているし、気のいい奴やし、今はクラスメイトとだんだん友達になっていくような感じです。

大吉 仲良くなりすぎて、黒田が楽屋のお弁当をこっそり先に食べて「食べてないです」みたいな偽装をすることもあります(笑)。僕らはいいけど、芸人さんによってはコラ!って言われると思うから、あんまりこっちに慣れてもらっては困るかな。

黒田マネージャーのジャケットとズボンの色の違いを指摘する博多華丸(左から2人目)。

華丸 ここで楽した分、次担当するのが厳しい先輩だったときに大丈夫かなと、少し心配しています。あと気になるのは、ジャケットとズボンの色が揃っていないこと。(黒田マネージャーを立たせて)見てください。紺と黒でちょっと違うんです。

黒田 ジャケパンスタイルに憧れていて。ですが体型が見ての通りなので、今のサイズであわせると痩せたときに無駄になっちゃう。いつかはジャケパンスタイルのちょっとした遊びを……。

大吉 IPPON取れよ、早く!(笑)

──(笑)。優秀なマネージャー像、一緒に仕事をしたいと思うスタッフ像を伺ってきました。最後にお聞きしますが、黒田さんは“当たり”でしたか?

大吉 そうだと思います。マネージャーって、一番頼れる身内なんです。前でいうと「THE MANZAI」で優勝したときに泣いて喜んでくれたり、「ダイナマイト関西」で優勝して黒田が喜んでくれたりするのを見ると、やっててよかったなと思います。お笑いって評価されないことが多いじゃないですか。一緒に喜んでくれるマネージャーがいるのは心強いですよ。頼りにしています、僕は。

YCC特別授業

ライター粟野氏による特別授業の様子。インタビュー中の様子。

このインタビューは、ライター粟野亜美氏による「相手から聞き出す、まとめる。“取材”というコミュニケーション術」と題したYCCの特別授業の一環として行われたもの。博多華丸・大吉と黒田優太マネージャーから聞き出した話は後日YCC生が原稿にまとめている。また、この授業にはNSC生も聴講生として参加。NSCとYCCでカリキュラムを共有し、通常授業とは違った新しい刺激を受けられるのも両校の強みだ。

特別授業の様子はよしもとニュースセンターでチェックしよう。

スクール案内

2017年4月入学生募集中

よしもとクリエイティブカレッジ(YCC)
よしもとクリエイティブカレッジは2008年度にNSCの姉妹校として誕生。各種番組やイベント、ライブなどに携わるスタッフや、クリエイター、構成作家の養成を目的としている。芸人や構成作家、放送局のプロデューサーといったプロを講師に迎えた特別講座多数。卒業生は吉本興業グループ関連会社をはじめ、テレビ局や制作会社、芸能プロダクションなど、エンタテインメント業界で活躍している。
  • 第3次募集締切:2017年2月末日(必着)
  • 第4次募集締切:2017年3月末日(必着)

詳しくはこちらまで

吉本総合芸能学院(NSC)
吉本総合芸能学院(NSC)は1982年に大阪校が開校して以降、さまざまなタレントを輩出。2015年には東京校出身のトレンディエンジェルが、2016年には大阪校出身の銀シャリが「M-1グランプリ」王者に。新人オーディションなど芸人としての実力を試すチャンスが豊富で、成績優秀者は在学中から舞台やテレビなどで仕事の現場に立つ。
  • 第3次募集締切:2017年2月末日(必着)
  • 第4次募集締切:2017年3月末日(必着)

詳しくはこちらまで

よしもと沖縄エンターテイメントカレッジ(YOEC)
よしもと沖縄エンターテイメントカレッジは2011年4月に開校。独自の芸能文化が根付いている沖縄での新たな才能の発掘を目指す。「沖縄から世界に発信するコンテンツを」という志を掲げてタレントやスタッフ志望者によしもと流のノウハウを教えている。沖縄国際映画祭など県内各所で行われるイベントにて実践を積む機会も多数。
  • 願書受付締切:2017年4月末日(消印有効)

詳しくはこちらまで

博多華丸・大吉(ハカタハナマル・ダイキチ)

博多華丸・大吉

左 / 博多華丸(ハカタハナマル)

1970年4月8日生まれ。福岡県出身。

右 / 博多大吉(ハカタダイキチ)

1971年3月10日生まれ。福岡県出身。

1990年結成。福岡で活動したのち、2005年に上京した。「THE MANZAI 2014」優勝者。漫才を主としながら、華丸は「R-1ぐらんぷり2006」で、大吉は2015年に「IPPONグランプリ」、2016年に「ダイナマイト関西」で優勝するなど、個々でも活躍する。


2017年3月16日更新