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チームEXIT|「なんでもできる」と思える心強い信頼関係

昨年末、神奈川・パシフィコ横浜で単独ライブという名のフェスをぶち上げ、特効や宙吊りといったダイナミックな演出で5000人のファンを沸かせたEXIT。これまでに早朝イベントの開催、楽曲配信、破格の1000円でDVDリリース、アパレルブランドのプロデュースと、従来の芸人にはなかった柔軟な発想と実行力で話題を提供し続け、次は一体何を見せてくれるのか、彼らへの注目度は増すばかりだ。

そんな2人を支えるのが“チームEXIT”と呼ばれるスタッフたち。お笑いナタリーではチームの一員としてEXITの夢を叶えてきた構成作家の玉造紫乃さんと、りんたろー。、兼近大樹の3人に話を聞き、演者としてだけではないエンタメ業界で活躍する術、そしてチームワークの大事さを語ってもらった。

取材・文 / 狩野有理 撮影 / 草場雄介

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チームEXITの一員として活躍する玉造さんはYCC(よしもとクリエイティブカレッジ。現在はNSCビジネスコースに移行)の出身。NSCでは2019年度より「お笑いコース」と「ビジネスコース」を展開し、舞台、メディア、YouTubeなど、エンタメ業界の多方面で活躍できる“おもしろい人”を育てている。芸人や作家として、お笑いに携わりたい人はこちらをチェック!

「なんでもできる」と思えるチーム

──玉造さんはYCC(よしもとクリエイティブカレッジ。現在はNSCビジネスコースに移行)ご出身なんですよね。まずはお三方の出会いについてお聞かせいただけますか?

左から、りんたろー。、兼近大樹、構成作家の玉造紫乃さん。

兼近大樹 僕が初めて玉造さんに会ったのはNSCのときです。

玉造紫乃 私はNSCの講師を務めている作家さんのアシスタントをしていて、兼近さんはそのときの生徒でした。

──デビュー前から見てきた人と今一緒に仕事しているってすごいですね。

兼近 そんなの俺くらいしかいないんじゃないですか?

玉造 そうですね。

──ではEXITが結成される前からそれぞれとお仕事されていたんですか?

玉造 りんたろー。さんとご一緒したのは1、2回くらいです。ライセンスさんのネットラジオでしたよね。

りんたろー。 そうそう。俺も兼近も前のコンビでそれぞれチームみたいなものがすでにあって、俺はあまり玉造さんとの絡みはなかったんですよ。EXITを結成して最初の単独ライブ「Entrance」(2018年4月開催)をやるときに、兼近が「僕のチームでやらせてください」って言って連れてきてくれたのが玉造さんでした。

兼近 俺は2年目か3年目でやった、前のコンビの初単独も玉造さんに入ってもらっているんです。

──そのときも兼近さんのご指名だったんですか?

兼近 そうです。NSCでお世話になっていたときからしっかりしている人だなと思っていたので。俺はしょっぱなから自分のチームのメンバーを決めちゃってたんですよ。この人はこういうことができるからこの担当、あの人はこれって自分で選んでいて、そこからチームはずっと一緒。

EXIT

──EXITのお二人は早朝フェス(参照:「EXIT早朝Fes」ゴミ拾い&ライブで朝からブチアゲ!宮下草薙らも駆けつける)の開催やDVDの販売価格を1000円に設定する(参照:EXIT全国ツアーDVDがクリスマスに発売、価格は税込1000円「パリピ全員に届くように」)など、前例のない企画でいつも話題を提供してくれます。そういった企画も作家さんたちと一緒に実現させていくんですか?

りんたろー。 はい。玉造さんが全部乗っかってくれるんで。

玉造 もちろん0から1を作るのはEXITさんです。「オールナイトはもう古いから早朝にやろう」とか、ユニークなアイデアがどんどん出てくる。DVD1000円も本当にびっくりしましたね(笑)。それをどう現実化するかを考えるのが私たちの仕事なのですが、チームのみなさん全員動きが速いんです。お二人からの提案があるとみんなが一気にバーっと動き出す。それはお二人自身がどんなに忙しくても全部ちゃんと仕事してくれるからで、こちらも絶対に手を抜けない。一緒にがんばっていきたいと思わせてくれるような人望がお二人にはあって、早朝フェスも年末に行ったパシフィコ横浜でのフェス(参照:特効、宙吊り、光るサンパチ!EXITがパシフィコ横浜で5000人沸かす)も、EXITさんだからできたことだと思います。

──「この人のためにがんばりたい」と思って動けるチームって素敵ですね。

りんたろー。 みんなが力を貸してくれるから本当に助かってます。俺らも含め、ワクワク感が大きいんでしょうね。「こんなこと言ってみたら実現するかな?」みたいな。

兼近 なんでもできるようになりましたね。「なんでもできる」って思えるチームというか。

りんたろー。 俺らの案って、すべて最初は「できるわけねーだろ」ってところから始まっていて。でも、そもそも口に出さなかったらできないに決まっているじゃないですか。このチームなら言えばできる。そういう心強さがあります。

兼近 最初、ルミネ(での単独ライブ)すら「できるわけねーだろ」って周りからは言われていましたもんね。そこから全国ツアー、パシフィコ横浜ってどんどん大きくしていって、今、次の構想も練っているんですけどすごいことになってますから(笑)。

EXIT

女性作家さんは芸人にとって一番大事

──EXITのお二人は玉造さんのお仕事ぶりをどう感じていますか?

りんたろー。 きめ細かいですし、めちゃくちゃしっかりしていますね。

兼近 たぶんチームの中で一番、いないと成立しない人です。

玉造 取材だからっていいこと言ってくれてます……?(笑)

りんたろー。 一応俺らも気遣わないと(笑)。

兼近 でも本当に、マネージャーさんがうっかり見落としていたこととかも気づいてやってくれたりするんです。逆に言えば、玉造さんさえいればなんとかなる!って感じ。

りんたろー。 ファンの人たちが何を俺らに求めているか、女性目線で意見をくれるのもマジで助かってます。どうしたらファンを楽しませられるかっていうのは大事にしたいところなので。

兼近 マジで女性作家さんって芸人にとって一番大事ですよね。おもろい作家さんっていっぱいいると思うんですけど、ファンのことを考えられる作家さんってなかなかいない。それができるのが女性作家さん。

──それは玉造さんが心がけていることでもあるのでしょうか。

玉造 そうですね。女性作家は少ないので、そういう部分を考えて提案するっていうのは自分にしかできないことの1つなのかなと思ってやっています。

兼近大樹

兼近 彼女、嵐がめっちゃ好きなんですよ。

玉造 (笑)。

兼近 「嵐だったらこういうことをやって盛り上げる」っていうのを知っているから、ライブのコーナーでもただ面白いだけじゃなくてお客さんがどれだけ喜んでくれるかっていうことを考えて作ってくれます。

──「楽しさ」というのはEXITさんの肝ですもんね。

兼近 そこって、芸人がないがしろにしがちなんですよ。「俺が面白いと思ってることこそが面白い」みたいな、自分のおもしろを重要視しすぎると観ているほうは楽しくない。お客さんがそれにお金を払いたいと思うかどうかということも一緒に考えてくれるので、そういう部分を大事にしたいっていう感覚が通じ合えているのも俺らの強みかなと。

りんたろー。 面白いことだけ追求しちゃってもね。もっと「楽しい」とか「ワクワク」が重要だったりする。特に俺らは自分たちも楽しいと思えないとやりたくないから。

──パシフィコ横浜での単独ライブも、まずこの会場を選んだということ自体が面白いと思うのですが、内容も楽しい仕掛けが満載でした。玉造さんのアイデアが採用されている部分もあるんですか?

兼近 いや、もう玉造ワールドでしたね。

りんたろー。 ワールド出てたねー。

玉造 そんなことないです(笑)。EXITさんワールドです。

りんたろー。

りんたろー。 幕間で着替えシーンを中継するくだりや疑似デート体験VTRは玉造さんのアイデアですね。面白い映像を作ってもあの規模感だとテロップが読めないと伝わらないじゃないですか。そういう中で見劣りしないものは何かって考えてくれた。

兼近 ああいうのは男ばっかりでは思いつかない。俺ら女性のファンが多い分、やっぱり女性作家さんの目線って重要なんですよね。

玉造 EXITさんがこちらから提案したものを全否定することは絶対になくて。作家は3人いるんですが、いつもみんなで「EXITさんってなんでもやってくれるけど大丈夫か?」って言ってます(笑)。

りんたろー。 ヤリマンなんで(笑)。

兼近 誰かが一生懸命考えたことは基本おもろいですから。

──そうやって採用してくれるのは作家としてもやりがいがありますね。

玉造 そうですね。すごく忙しいのに、メールで送った提案に対してもすぐ「こうしたほうがもっと面白くなるんじゃないかな?」と自分の意見を加えて返してくれるんです。「(意見を)言っちゃってごめんね」っていうフォローも添えて。気遣いも本当にありがたいです。

──お話を聞いていて、EXITと玉造さんの相性はばっちりなんだなと思いました。芸人さんと作家さんのマッチングはどのようにされることが多いんですか?

玉造 私が担当している芸人さんは、EXITさんのようにご本人に誘っていただくことが多いですね。あとは先輩作家さんの紹介だったり。

りんたろー。 芸人側からすると口コミが多いと思いますよ。「あの作家さんはこの芸人さんを担当してる」とか「あの作家さんはこういうところがよかった」とか。それを聞いて、自分たちに合ってそうだなとオファーをかける。あとはいろんな芸人が出るようなライブのコーナーで知り合うことが多いかな。

EXIT

「とにかく好きになれ」

──ここで改めて、玉造さんが作家を目指したきっかけを教えていただけますか?

玉造 普通にOLをやっていたんですが、このまま死ぬまでOLをやるのかな……とふと考えたんです。それはあまりにも平凡だなと思い、1回は好きなことをやってみようと仕事を続けながらYCCに通い始めました。でも、1年目にテレビの仕事が決まらなかったらすぐOLに戻ろうということは決めていて。会社を辞めてしまったら再就職しにくいので、OLを続けたまま、作家1年目でこれをやる、2年目でこれをやると目標を立ててダメだったら辞めようと。ありがたいことにすべて実現できたので今ここにいます。

りんたろー。 へえー。どのタイミングでOLを辞めたんですか?

玉造 YCC卒業と同時に辞めました。YCC在籍時に数名だけ選抜される企画が何度かあって、それに選ばれないようでは作家になっても絶対に成功しないと思っていたんです。そこで選んでいただいたりもしたので、これならやっていけるかなと。

──構成作家という職業を意識したのはいつ頃ですか?

玉造 高校生のときに吉本新喜劇がTBSで放送されていて、「新喜劇面白いな」って思ったのが最初ですね。それでお笑いが好きになりました。

──新喜劇女優さんになろうとは思わず?

玉造 それは思わなかったですね(笑)。裏方志望でした。

──構成作家という職業に就くにはいろんな方法がありますが、玉造さんがYCCを選んだのはなぜでしょうか。

EXITのイベントが行われていたこの日、玉造さんはEXITパーカーを着用。

玉造 吉本新喜劇が好きだったので吉本の学校であるYCCへの入学はもともと検討していたんですが、周りと比べてスタートが遅いのではと、やはり不安がありました。そこでいろいろ調べてたどり着いたある構成作家さんのブログに悩みを書き込んでみたら、「自分の周りにも社会人を経て始めた人がたくさんいるから大丈夫だよ」と返信をいただいて。背中を押してもらいましたね。

──YCCに通ってよかったことは?

玉造 企画書の書き方から何からまったくわからなかったので、基本的なことを1から学べたということ。そして現役の作家さんが講師をしてくれていたこともあって卒業後に現場に出たときに「あ、YCC出身の子ね」とすぐに受け入れてくださったので働きやすかったです。1年目ですぐに劇場に入って現場で学べるというのも吉本ならではだなと思います。

──先輩にアドバイスされて今も大事にしていることがあればお聞きしたいです。

玉造 普通の社会人と同じですね。締め切りを守るとか(笑)。あと、「とにかく好きになれ」と言われました。リサーチする事柄についてもそうですし、芸人さんに関してもそうですけど、苦手意識があることでもとにかく興味を持って好きになっていけば絶対変わるから、と教わりました。

兼近 確かに。好きじゃないとその人を面白くできないですもんね。