機械オンチだけどRPGは好き

──斉藤さんは「モンストアニメ応援プログラム！ストライクショットTV！」に出演されていますが、もともとスマホアプリの「モンスト」はプレイしていましたか？

名前を聞いたことがあるくらいでした。番組で告知をさせてもらう中、視聴者の方と同じ目線で、自分もいろいろと教わっていった感じです。僕はジャングルポケットの3人の中でも、ゲームがうまくできなくて。興味はあるんですけど、ほかの人より器用にこなせない。パソコンもやりませんし。

──いわゆる“機械オンチ”なんですかね。

完全に“機械オンチ”です。ケータイのことも、ケータイショップで店員さんに聞いて、それでも理解がほぼできない。「ご年配の方でもある程度理解するんですけどね。斉藤さんは遅いですね」って言われるくらい（笑）。

──では、ほかのスマホゲームの経験は？

全然できないです。昔はテレビゲームをやっていましたけど、母親が教師なので「1日中、机に向かって勉強しなさい」みたいなしつけで厳しかった。でも、そのおかげで視力は今でも両目とも2.0です（笑）。

──それはよかったです（笑）。ちなみに当時どんなゲームをプレイされてましたか？

「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」が多かったです。RPGの王道のものばっかりやっていました。

──では、実際にプレイしていなくても“ひっぱりハンティングRPG”とうたわれている「モンスト」の世界観はわかりますか？

そうですね。よくわかります。

──「モンスト」の魅力はどんなところにあるのでしょうか？

1つひとつのキャラクターに個性があって、全員が生き生きしている。イケメンのキャラが多かったり、憧れの存在がたくさんいるなと思いました。「こんなかわいいキャラがこんな攻撃をするんだ！」という発見も楽しいです。

僕も焔レンに似ている部分がある

──「モンスト」を周囲でプレイされている方はいますか？

劇場の楽屋でやっている若手芸人が多いです。トレンディエンジェルたかしさん、チーモンチョーチュウ菊地さん、2700ツネさん、後輩のバンビーノ藤田あたりがやっているのを見ました。仲間同士で交わしている彼らの会話のレベルが高すぎて付いていけない（笑）。

──「モンスト」の魅力には「仲間が集まって協力してプレイする」というのもありますよね。

それって今の自分にとって一番大切なものだなと気付かされています。僕は本当に友達がいなくて（笑）。昔から仲間に見放されることが多い。

──悲しいことですね。

でも、芸人の世界に入って、芸人たちとは一緒に切磋琢磨してがんばっているんです。彼らのことを仲間というんでしょうか。ただ、その仲間がスベッていたら、そりゃうれしいんですけど（笑）。少なくともこの仕事をしていく中で、相方2人のことは仲間だと思っています。その2人から「ビジネスパートナーだ」と言われたときはショックでした（笑）。

──ジャングルポケットは「モンスト」のような協力プレイを実践できていますか？

いえ、ボロボロです（笑）。いいコントを作るためには、ネタの内容で揉めたりするのは大事なことなんですけど、3人とも自分のボケに対してプライドや執着心があるんです。相方のボケに納得していても、それを言葉に出したら自分の負けになるので言葉には出さない。そんな3人が集まっているので、よく「キングオブコント2016」で準優勝できたなと（笑）。

──ライスが見事に優勝しました。

僕らが優勝できなかったのはチームワークの差なんでしょうかね。僕も「モンスト」の主人公の焔レンに似ている部分があるのかもしれません。結局は周りに助けてもらわなきゃ何もできないのに、周りが見えなくなってしまう。僕がテレビに出られたり、こうして取材を受けられるのも、相方2人やスタッフさん、同期で一緒にがんばってきた渡辺直美たちがいるからこそ、と思わなきゃいけませんね。