お笑いナタリー Power Push - 「MAX THE MOVIE」
芸人キャストが語るマックスむらいの魅力
マックスむらい主演映画「MAX THE MOVIE」がYouTubeにて配信されている。本作では「珍遊記」の公開を間近に控える山口雄大が監督を、同じく「珍遊記」で筆を執った鬼ヶ島おおかわらが脚本を担当。おおかわらはキャストにも名を連ね、相方のアイアム野田、後輩のあっぱれ!川井とともに「笑い」の部分を担う。
去る2月5日、「MAX THE MOVIE」の製作を支援したファンに向けて舞台挨拶付き試写会が開催された。お笑いナタリーではこの試写会を前に、おおかわら、アイアム野田、川井、そしてナレーションを担当したゴー☆ジャスにインタビューを実施。マックスむらいが何者なのか、またその魅力について聞いた。前日に完成した、できたてホヤホヤの本編を一足先に鑑賞してもらった様子とともにお届けする。
取材・文 / 狩野有理 インタビュー写真 / 辺見真也
僕が一番の“マックスむらいチルドレン”(ゴー☆ジャス)
──マックスむらいさんが映画製作に乗り出す、しかも主演で、と聞いたとき驚きはありませんでしたか?
おおかわら はじめは驚きもありましたけど、僕がむらいさんにこの話を聞いたときには「大きなことをやりたいんだ!」っていう大志を持っていて。しかも中途半端じゃなく、ちゃんとクオリティにもこだわった映画をやりたいと聞いて、熱い人なんだなあと思ってぜひ参加したいなと思いました。
ゴー☆ジャス 僕はむらいさんと付き合いが長いんですけど、むらいさんは深夜ドラマに出たり、歌をリリースしたり、いろんな活動をしていたから、僕は「絶対にむらいさん、いつか映画やりますよ」って予言していたんです。そのときはむらいさん、「そんなわけないじゃないですか! 勘違いしてませんよ!」って否定していたのに、やっぱり映画をやるっていうから「勘違いし始めたのかな?」って(笑)。僕は一番の“マックスむらいチルドレン”だから、絶対出演すると思っていたんですけどスケジュール上出られなくて。1回話は流れちゃったんですが「ナレーションやりませんか?」って声をかけてもらって「いいんですか?」ってふたつ返事で引き受けました。現場に行ってみたら「読み込ませておいてほしかったな」っていうくらいの大ボリュームの台本だったんですけど(笑)。でも1時間くらいで無事に録り終えました。
おおかわら すっごい語ってるけど、たしかナレーション、5人に断られて仕方なくゴー☆ジャスにお願いしたんだよ。
ゴー☆ジャス 違う違う! 僕が最初でしょ! でも鬼ヶ島が出てるって聞いてちょっとジェラシーはありました。「マックスむらいのお付きの芸人は僕かスギタヒロシだろ!」っていう。だから僕も躍起になって、しっかりナレーションやらせてもらいました。
おおかわら 企画の段階では真っ先に名前が出ていたからね。
ゴー☆ジャス マックスむらいのせいでゲーム関係の仕事で忙しくなっちゃって、マックスむらい主演映画に出られないっていうね(笑)。でもナレーションでも参加できてよかったです。滑り込みセーフ。
アイアム野田 僕はお話をいただいたときに、正直「マックスむらい」という名前は知っていましたけど、実際どういう方なのかはよく知らなくて。台本の読み合わせで初めてお会いして、すごかったです! 演技も初めてじゃない感じがしましたし、配信とかで人に見られることに慣れているんでしょうね。主人公としてハキハキとした口調で……。
おおかわら なんで役者でもないのに上から目線なの?
アイアム野田 いや……。えーとね、マミルトンさんとかもちゃんとやっていて……。
おおかわら ちゃんとって何? 超人気者に対して失礼。
アイアム野田 違うんです! えーっと……すごくいい人たちですよねー。
おおかわら あはははは!(笑)言うことなくなって「いい人」って。
アイアム野田 気さくでいい人たちでした。これが僕の感想です!
川井 僕はもともとパズドラをやっていて、マックスむらいさんの動画もずっと観ていたから単純にむらいさんのファンなんです。だから主役をやるっていうのは当然だなって思いました。おおかわらさんが脚本を書くって聞いたので、おおかわらさんに「僕むらいさんのファンなんです」ってアピールしたら交渉していただいたみたいで。こんな光栄なことないですよ!
おおかわら キャステングのときに「この悪者軍団の中に体のデカイ奴とかいたらどうですか? デカイ後輩でむらいさんの大ファンの子がいるんですけど」って話したところ「じゃあ呼んでみてよ」と。こいつガチのファンなんですよ。
川井 ガッチガチです。
おおかわら スプリングまおさんにお会いしたときも、すごいテンション上がってたよね?
川井 はい。パズドラの生放送とかも見に行って、出待ちして握手してもらったこともあります。
エネルギッシュっていうのはこういう人のことを言うんだな(おおかわら)
──むらいさんの大ファンという川井さんから見て、どんなところがむらいさんの魅力なのでしょうか。
川井 見ている人が感情移入できるんだと思います。イケメンで長身、とかっていう外見的なことではなくて、がんばっている姿を応援したくなって、一緒に成長していけるような感覚になるんです。
ゴー☆ジャス ドラマがあるんだよね。
川井 そうなんですよ。奇跡を起こしてくれる。
──この映画で演じているように、みんなのヒーロー的な存在なんですね。
ゴー☆ジャス 小学生にとっては本当にヒーロー。むらいさんがいたら追っかけて行くんですって。トイレにもついて行っちゃって、写真まで撮るらしい(笑)。
アイアム野田 撮影現場でもすごく気さくで。撮影の合間に生配信やったりもしていたんですけど、僕らにも「一緒に出ましょう!」って声をかけてくれたり。本当にいい人です。
おおかわら いや、陰で「フリが雑」とか言ってたじゃない!
アイアム野田 言ってない! お前だろ!(川井に振る)
川井 僕も言ってないですよ!
ゴー☆ジャス でも実際、むらいさんって芸人殺しみたいなところがあるよね(笑)。
アイアム野田 そんなことない! むらいさんをわかってないなあ!
ゴー☆ジャス いや僕が一番付き合い長いから!
──(笑)。じゃあ現場でも和気あいあいと。
おおかわら そうですね。常にみんなを盛り上げているというか。すごいパワーですよ。エネルギッシュっていうのはこういう人のことを言うんだなって思います。疲れてるだろうに生配信もバンバンやって。
ゴー☆ジャス いつでもファンを大事にしてるんですよ。
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「MAX THE MOVIE」現在YouTubeにて配信中
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016 2⽉25⽇(⽊)23:00より上映
舞台は20XX年。村井トモタケはある探しものを求めて、新宿区立最高(もりたか)高等学校を訪れる。そこで彼はタブレットの中で伝説の救世主の出現を待ち続けていたというAIマミルトンと出会う。マミルトン曰く、校庭の地中深くには、世界征服を狙う電脳の神“エニアック”とその腹心に戦いを挑み、破れ散っていった勇者たちの亡骸が眠っているという。そこに姿を現したエニアック。村井は運命に導かれるようにエニアックとの戦いに身を投じていく。
スタッフ
監督・脚本:山口雄大
脚本:小林弘利、おおかわら
VFXスーパーバイザー:鹿角剛
製作総指揮:中野裕之
キャスト
村井トモタケ:マックスむらい
AIマミルトン:マミルトン
歌う生徒会長・まお:スプリングまお
優等生・高橋くん:あいたかはしくん
舎弟・バイヤー:楯雅平
坂口:匠馬敏郎
スケバン:坂口茉琴
ツッコミ:おおかわら(鬼ヶ島)
クソムシ:アイアム野田(鬼ヶ島)
フランケン:川井洋平(あっぱれ!)
君沢:君沢ユウキ
近未来の青年:新里宏太
神宿:一ノ瀬みか・羽島めい・羽島みき・関口なほ・小山ひな(神宿)
エニアック:GACKT
ナレーション:ゴー☆ジャス
© AppBank株式会社・スタジオむらい株式会社
写真左から
川井洋平(カワイヨウヘイ)
1985年7月27日生まれ。山梨県出身。プロダクション人力舎所属のコンビ・あっぱれ!のメンバー。
アイアム野田(アイアムノダ)
1977年7月12日生まれ。愛知県出身。プロダクション人力舎所属のトリオ・鬼ヶ島のメンバー。
おおかわら
1977年5月31日生まれ。埼玉県出身。プロダクション人力舎所属のトリオ・鬼ヶ島のメンバー。
ゴー☆ジャス
宇宙海賊ゴー☆ジャス。サンミュージックプロダクション所属。