リハーサル中に「年明けてました！」

──「フットンダ王決定戦」は毎年恒例の企画になってきました。

トシ　そうですね。年越しの風物詩になっています。毎年やらせていただいてありがたい！

──お2人とっては、これが年明け最初のお仕事でしょうか？

タカ　そうなんですよ。

トシ　年越しはこのリズムに慣れてきました。夜中にスタジオに入って、年が明けて、2時から朝方まで「フットンダ王決定戦」の生放送をやって、そのまま他局の正月番組に出て、みたいな一連の流れができつつあります。

──年越しの瞬間にカウントダウンなどはしていますか？

トシ　だいたいリハーサルをやっていて、気付いたら12時6分とかで「年明けてました！ おめでとうございます！」というのを5年連続でやっています（笑）。

──気付いたら年明け（笑）。「フットンダ王決定戦」には芸人さんが多く出演しますから、毎年最初の共演もこの番組になることが多いんですよね。

タカ　そうなんです。だから楽なんですよ。正月の挨拶をここでバッと一気に済ませちゃう（笑）。

──正月から芸人を集めてお笑い番組を制作する中京テレビには、お笑いへの熱量をすごく感じます。

トシ　これはキー局にもないほどですね。

タカ　お笑いで勝負してくれる番組が今は少なくて、だいたい「情報、情報、情報」です。ボケが削られて情報が入りますから（笑）。ボケを最優先してくれる、というところが我々芸人としてはうれしいし、ありがたいです。

──特にタカさんの爆発力のあるボケは番組に不可欠です。

タカ　そうですね、非常に爆発力があるので。

トシ　そんなに爆発力ありますか？

「笑点」の座布団、ふっ飛ばしてやりますよ！

──「フットンダ王決定戦」は年明け深夜の生放送で、年間を通してもあまり類を見ないシチュエーションです。なにか普段の番組と違いはありますか？

タカ　みんなある程度、何か言っちゃっても「お正月だから、まあいいか」という気になっています（笑）。放送禁止スレスレでいいんじゃないかと思います。

トシ　最初はみんな緊張してるんですけど、朝方までやっていると、どうしても自由な空間になるブロックが出てくるんですよ。「深夜のテンションで自由なことをやりやがって」と思いながらも、それが妙にハマッたりするのも楽しみです。

──そもそも、この「フットンダ」の番組としての特色は、どんなところにあるんでしょうか。

タカ　“モジる”お題が多いところですかね。

トシ　そこがほかの大喜利とは決定的に違います。これは「フットンダ」が始まってから、ずっとやっていることで、この番組のカラーです。

タカ　大喜利といえば「笑点」（日本テレビ系）がおなじみですけど、そのうち「フットンダ」の出演者でオールスターを作って、「笑点」に殴り込みをかけたい（笑）。どっちが本当にガチで笑いを獲れるのか。やってやるぞ！

トシ　テイストが全然違うだろうが！ 観覧席のおじいちゃんもおばあちゃんもビックリするわ！

タカ　こっちから「笑点」に出向きますし、「笑点」メンバーがこっちに来たっていい。一騎打ちみたいなのをやりたいです。座布団、ふっ飛ばしてやりますよ！

トシ　やめろ！ 向こうには大師匠方しかいないんだよ！