タカの目標は決勝進出

──タカさんは毎回「フットンダ王決定戦」に回答者として出場して、前回は初めて決勝に進出されました。

タカ　とにかく決勝進出することが一番の目標なんですよ。決勝さえ行っちゃえば、あとは肩の荷が下りちゃう。優勝まで目指すスタミナはないです（笑）。

トシ　スタミナ付けなさいよ、お前は。

タカ　お題との相性もありますから。そのときに自分の得意なお題が来たら行けます。

──ちなみにどんなお題が得意なのでしょうか？

タカ　まあ、ないんですけど。

トシ　ないんかい！

タカ　強いて言うと、ひらめきがパッと降りてくるようなお題のときは、調子がいいです。

──タカさんが回答の際に心がけていることはなんでしょうか？

タカ　ポイントを獲ってナンボなんですけど、手数は少ないほうなので、回答したからには絶対に布団をふっ飛ばしたい。だから当ててもらうタイミングが大事ですね。3人くらい連続で飛んでいないときは、ちょっとウケれば飛ぶんです。逆に3連発で飛んだあとは、あんまり飛ばない。

──トシさんは、そんなタカさんについてどう思われますか？

トシ　公平に当ててあげようとは思っています。

タカ　（トシは）けっこうまんべんなく当てるので、俺が答えたあとにもう1つ、すごくいい答えを思いついても連発はできないんですよ。

トシ　基本的には、僕が見えたかぎりで最初に手を挙げた人に当てるようにしています。あとはトップを争っている2人がいたら、その2人を中心に当てています。本当は回答者に自分で早押しボタンを押してほしいんですけど。

──そのほうが楽？

トシ　そうですよ。

タカ　たしかに司会が回答者を当てていくのは大変だよね。今は「笑点」システムを採用している、ってわけだ。これはやっぱり、いつか「笑点」とガチンコ勝負を……。

トシ　だから、やらねえよ！

タカ　この着物を、みんなでいろんな色に変えたりして。

トシ　どんどん寄せていってるじゃねえか！ いつの間にか「ヤング笑点」やろうとしてるじゃねえかよ！ 怒られるわ！

もっと羽を伸ばして自由にやりたい

──トシさんはタカさんの回答を、どうご覧になっていますか？

トシ　決勝に行くのが目標になっていますけど、相方としては「決勝に行くのは当たり前だ」というくらいの気持ちでやってほしいです。

タカ　でも、僕が優勝しちゃうと「MCが優勝するなんて出来レースじゃん」と思われそうなんですよ。そう思われるのは嫌なので、極力優勝しないようにしています（笑）。

トシ　優勝は目指しなさいよ。それにしても圧倒的なクオリティの高さが求められますよね。じゃなきゃ、いわゆる“中東の笛”みたいに「今のタカの答えで飛ぶ？」「今のが逆に飛ばないの？」と言われてしまいますから。そういう意見を凌駕するくらいの答えを期待しています。

──前回までは次長課長・井上さん、ケンドーコバヤシさん、麒麟・川島さんが優勝して歴代の「フットンダ王」に輝いています。

タカ　もっと新たに活躍する顔を見たい、というのはありますね。

トシ　関東にも強い人はいっぱいいるので、そろそろ関東勢の優勝も見たいなと。誰もが予想していなかった新チャンピオンに期待したい。芸人たちのよりレベルアップした戦いを、皆さんに観ていただければと思います。

タカ　あと、身体を張るお題で面白かったら布団が飛ぶ、みたいな大喜利も新たにやりたいです。

トシ　それ、大喜利か？

タカ　バカバカしいのもお正月っぽくていいかなあと。そもそも、お正月のあの深い時間にテレビなんて誰も観てないわけですよ。

トシ　そんなことあるか！

タカ　お酒飲んじゃってベロベロになって寝ているんですから。もっと羽を伸ばして自由にやったほうがいいんです。

トシ　そういうのは“布団積み”（＝「紅白マットレス積み上げ合戦」）に出ているペナルティのワッキーとか、肉体派芸人たちに任せましょう。あっちはあっちでがんばってますので。

タカ　私も今回、“布団積み”にチャレンジさせてもらえませんか？

トシ　「あれ、タカさんがいないですねえ」って気付いたら、初恋タローと一緒に布団積んでるかもしれないですね（笑）。