7月6日にユーロスペースほかで順次全国公開される
自殺志願者が集まることで知られる富士山の麓にある原生林の森「樹海」を取材したテレビディレクターの実体験をもとに制作された「樹海のふたり」。人生の重さや、生きていくことへの希望と再生を描いたヒューマンドラマとなっており、インパルスの2人は本作で初の映画主演を務めている。
テレビ番組制作会社でフリーディレクターとして働く竹内(板倉)と阿部(堤下)は、撮りたい作品が撮れず、いつのまにか社内では落ちこぼれの存在に。そんな2人が起死回生を狙って企画したのが「富士の樹海に入る自殺志願者」のドキュメンタリーだった。自殺志願者にインタビューを行い、彼らの心情や自殺を思いとどまらせるシーンを撮ろうと手探りの中で取材を続ける彼ら。その中で、生活のために視聴率の取れる番組を作りたい気持ちと良心との板挟みになりながら、自身も家族とのさまざまな問題を抱え葛藤する。
脚本・監督を務めたのは「新宿ノラ猫物語」「マンホールチルドレン」など数々のテレビドキュメンタリーを手掛けている山口秀矢。そのほか自殺志願者の中年男性役にきたろう、板倉演じる竹内の妻役に遠藤久美子、堤下演じる阿部の認知症の父親役に中村敦夫と、個性的なキャストが脇を固めている。実力派コント師のインパルスがどんな演技を披露しているのか、ぜひチェックしてみよう。
■インパルス初主演「樹海のふたり」予告
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