ザ・マミィの2人が前身のトリオで活動していた2018年にもツーマンライブを行っており、約1年ぶりにタッグを組んだ彼ら。今回、「来る『キングオブコント2019』に向けて新ネタを5本ずつ下ろす」と銘打っていることからオープニングでは緊張気味の様子で、ゾフィー・サイトウは「みなさんは審査員じゃないですからね?」、相方の上田は「お笑いライブということを前提に……」と温かい目で見てほしいと訴える。そんな先輩の姿を見たザ・マミィ林田は「もう何かしらの言い訳始まってます?(笑)」とツッコミを入れつつ、上田がなおも観客への呼びかけを続けると「先輩がハードル下げてくれてる。ありがとうございます! 審査は家に帰ってからお願いします」と乗っかった。
なかなか口を開かないザ・マミィ酒井は、周りに促されると言葉にならない音を発する。“新ネタ5本”のプレッシャーが大きいようで、林田が「エネルギーゲージがもうこのくらいなんです」と代弁して早くネタをやろうと促し、さっそくコントブロックへ。
それぞれ披露したのは、ケンカや教室、コンビニのバイト、脳に直接話しかけてくるヒーローのスカウト、悪の組織に囚われてしまった男など、普遍的な題材やシチュエーションのコント。そこからひとひねり加えたユニークな展開で観客を驚かせ、ステージで繰り広げられている2人の細かい関係性がはっきりしてくると波に乗ったように笑いが増幅していく。オリジナリティあふれるキラーフレーズに拍手笑いが起こる場面もあった。
5本ずつ披露し終えた2組はエンディングで再び集合。冒頭に述べていた“エネルギーゲージ”もとうとう0になってしまったという酒井は、甲高いガラガラ声を絞り出して力を尽くしたことをアピールする。林田は「由美子」と題したコントで酒井が扮したキャラクターに出会えてよかったとしみじみ語り、今回の収穫に満足そう。ゾフィーは過去に“プチ炎上”した経験を振り返りつつ、間もなくスタートする「キングオブコント」に改めて気合いを入れた。最後は深夜4時に考案したという「ZOMMY」ポーズで締めくくろうとするも、意思疎通がうまくいかず裏切られた酒井が恥をかく羽目に。そんな緩い空気のまま2組は来場者に感謝を述べてライブの幕を下ろした。
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