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優勝は若林!「ダイナマイト関西2010 first」レポート

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昨日5月2日、東京・ディファ有明にて大喜利王決定戦「ダイナマイト関西2010 first」が行われ、オードリー若林がトーナメント戦で優勝した。

「ダイナマイト関西」は、バッファロー吾郎が1999年に立ち上げた人気大喜利イベント。最新シリーズの「ダイナマイト関西2010 first」は、今年2010年に東京と大阪で計4回開催されるうちの最初の大会となる。トーナメント戦のルールは、出題される大喜利のお題に対して出場者がスケッチブックに解答を書いて提示し、舞台裏の審査員がその解答を面白いかどうか判定するというもの。出場者は持ち点5ポイントでスタートし、面白い解答だと判定されれば相手のポイントを1つ減らすことができる。相手のポイントをゼロにするか、制限時間を迎えたときに自分のポイントが相手を上回っていれば勝利となる。

今回のトーナメント戦に出場したのは、ライセンス藤原、ロバート秋山、女優の伊藤修子、マンガ家の和田ラヂヲ、アジアン馬場園、オアシズ大久保、スリムクラブ真栄田、オードリー若林の8名。また、このトーナメント戦のほかに「オープニングシングルマッチ」としてバッファロー吾郎・木村と中山功太の試合が行われ、トーナメントの合間には「ダイナマイト関西タッグマッチ」で笑い飯麒麟が、「ダイナマイト関西特別シングルマッチ」でバッファロー吾郎・竹若と世界のナベアツが対戦した。全試合で司会進行を務めたのは浅越ゴエ

以下、それぞれの対決の模様をダイジェストでレポートする。

オープニングシングルマッチは、「キングオブコント2008」優勝のバッファロー吾郎・木村と「R-1ぐらんぷり2009」覇者の中山功太による王者対決。この戦いでは、登場時に「(緊張による)震えで手が痛い」と語っていた木村が「バッファロー吾郎さんがいなかったら僕はこの世界にいない」と述べた弟分の中山功太を2-0で制し、存分に会場を温めた。

トーナメント1回戦第1試合では、誰もが頭に浮かべやすい固有名詞を巧みに取り入れて着実にポイントを重ねていったロバート秋山が、ライセンス藤原のエンジンがかかりきる前に先手攻撃で圧勝。第2試合は、女優 VS マンガ家の非芸人対決。相手が文字で書くのと同じスピードでイラストを描く和田が大きな笑いを集めながらも、ナチュラルに屈折した伊藤による予想の斜め上を行く解答で大接戦に。終盤に向けて次第に加速するデッドヒートの末、解説席の竹若をして「自由すぎる」と言わしめた伊藤が辛くも勝利した。

大久保と馬場園という女芸人対決となった第3試合では、解答に“正直”“まさかの”といったフレーズを散りばめる大久保を解説席の和田ラヂヲが「言い回しがいいですね」と絶賛。終始大久保ペースの試合運びとなり、3-1で大久保が勝利した。第4試合は2009年に開催された「ダイナマイト関西ヤングマスター」の決勝戦以来となるスリムクラブ真栄田 VS オードリー若林。ヤングマスター戦では真栄田が勝利を収めたが、今回は見応えたっぷりの攻防の末、若林が見事リベンジを果たした。こうした笑い以外のドラマを楽しめるのも、「ダイナマイト関西」が人気シリーズとして長く続いているからこそ。

ダイナマイト関西タッグマッチでは、笑い飯と麒麟がコンビで登場。baseよしもと時代から続いているライバル関係にここで決着をつけるべく、それぞれが全力で試合に臨んだ。この対決の模様は、「田村というハンディキャップがあるんですけど……」という川島の不安をよそに拮抗。ところが、田村のある解答が審査員による無言の抗議で自殺点扱いになるという思わぬ展開で勝負あり。結果的に2-0で笑い飯が因縁の対決を制した。

特別シングルマッチは、大阪時代に同じマンションに住んでいたバッファロー吾郎・竹若と世界のナベアツによる対決。両者の妻同士が友達ということもあり、家族ぐるみのつきあいが続いているということで、ほかの戦いに比べてプライベートトーク満載のゆるやかな戦いとなった。

トーナメント準決勝第1試合はロバート秋山 VS 伊藤修子。「30年ぶりに再会した初恋の彼女のあまり見たくなかった姿とは?」というお題に対する伊藤の答えの強烈さに、思わず解説席の真栄田も「女性版野性爆弾ですね」とうなる始末。じりじりとポイントを奪われ劣勢に立たされた秋山は、「お年寄り向けのマクドナルドが開店 その特徴とは?」のお題で起死回生のイラスト解答。その後、場内がざわつくほどの打ち合いとなり、踊るようにペンを走らせる伊藤を見た真栄田が「調子のいいときの手塚治虫先生みたい」と秀逸なコメント。最終的には手数に勝った伊藤修子が1-0で勝利し、決勝へと駒を進めた。

準決勝第2試合はオアシズ大久保 VS オードリー若林。夜も深まってきたこともあってか、大久保の思いつく解答が次第に下ネタ寄りになっていくという展開に。この試合は終始若林ペースで進み、最終問題「時代劇で1000回ものNGが出てしまった難しすぎるセリフとは?」の解答で若林が会場を大きく沸かせてそのまま3-1で勝利した。

決勝戦は、伊藤修子 VS オードリー若林。物静かなたたずまいながらも、出す答えはことごとく常軌を逸しているという似たタイプ同士の対決となった。「次回作の映画版『ドラえもん』でのび太が見せる格好良い姿とは?」というお題では、のび太の行動を熟知しているからこその解答でポイントを奪い合う。「“タラコくちびる”“大根足”みたいな体のパーツの悪口を考えて下さい」のお題に対しては、ペンが止まらない2人。湯水のごとく沸き上がってくる悪口に、笑い慣れした客席が引く瞬間すらあるほどだった。互いにポイントを奪い合い1-1で迎えた最終問題は、「縄文時代に野球があったら起こっていたであろう珍プレーとは?」。この問題で若林は見事フィニッシュを決め、2010年最初のトーナメントを制した。

木村館長からチャンピオンベルトと黄金のフリップを渡された若林は「『ダイナマイト関西』はずっと出たくて、2年前に木村さんに『どうやったら出られますか?』とメールで聞いたんですけど、ニセモノだと思われて無視されてしまって……。ようやく本戦に出られて優勝できて本当にうれしいです」とコメント。当の館長は「美しい国、ニッポン!おめでとうございます! 2年前にメールを無視してごめんなさい!」と続け、大会について「今年は一気に攻めたい」と熱い決意を語った。

次回「ダイナマイト関西2010」は、8月に同じく東京・ディファ有明にて開催されるとのこと。詳細はまだ発表されていないが、D関ファンは楽しみに続報を待とう。

ダイナマイト関西2010 first

●トーナメント1回戦
ライセンス藤原 0-3 ロバート秋山
伊藤修子 1-0 和田ラジヲ
アジアン馬場園 1-3 オアシズ大久保
スリムクラブ真栄田 0-2 オードリー若林

●トーナメント準決勝戦
ロバート秋山 0-1 伊藤修子
オアシズ大久保 1-3 オードリー若林

●トーナメント決勝戦
伊藤修子 0-1 オードリー若林

●オープニングシングルマッチ
バッファロー吾郎・木村 2-0 中山功太

●ダイナマイト関西タッグマッチ
笑い飯 2-0 麒麟

●ダイナマイト関西シングルマッチ
バッファロー吾郎・竹若 5-2 世界のナベアツ

試合後の会見一問一答

──優勝者オードリー若林の戦いぶりはどうでしたか?

木村:「このパターンやとこれ」「こうきたらこう」という切り返しが早かったですね。空気を読む力がズバ抜けていると思いました。

竹若:答えている雰囲気とかもそうですけど、会場をよく見ていて、苦しんで生み出している感じがしないんです。スッと出てきたものを書いているというのが、ほかのメンバーとは違いましたね。その辺の戦いぶりも王者らしかったと思います。

──優勝の感想は?

若林:ずっと出たかったので本当にうれしいです。こんなにドキドキワクワクして、追い込まれて、かつ感動できるイベントはほかにないと思います。スリムクラブの真栄田くんと決着つけたいのでまた呼んでいただきたいです。

──「ダイナマイト関西2010」の今後の展望を教えてください。

木村:若林くんはすでに有名ではあるんですけれども、D関でしか見ることのできないスターというのも輩出したいと思っています。8月にもまた開催しますので楽しみにしていてください!

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