サドンデス多発、名勝負ぞろいの「D関2nd」レポート

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昨日8月21日、東京・ディファ有明にて行われた大喜利王決定戦「ダイナマイト関西2010 second」にて博多大吉がトーナメント戦初優勝を果たした。

「ダイナマイト関西2010 second」主催のバッファロー吾郎と、今大会優勝者の博多大吉。

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最後は観客、出演者全員でsecondの“2”を掲げた。

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オープニングでは館長のバッファロー吾郎木村が今回もチケット完売だったことに感謝。続けて、8月25日に開催する木村のソロライブ「キムラ・ケブラーダVSピンネタ『配られた札で勝負するしかない』」のチケットがかなり余っていることをアピールし大会がスタートした。

第0試合のオープニングシングルマッチは、ケンドーコバヤシ野性爆弾・川島の対決。司会の浅越ゴエに暴行を働く、竹村健一のモノマネでボケるなど、登場からやりたい放題の2人にゴエからは「大事なオープニングマッチ」ですと厳重注意が入った。試合が始まると予想通りの下ネタ合戦に。接戦の末、ケンコバがD関優勝経験者の意地を見せ3対2で辛くも逃げ切った。

トーナメント第1試合は、カリカ家城対サンドウィッチマン富澤。富澤が先制攻撃を仕掛けポイントをゲットすると、家城がそれを追いかけ、問題チェンジで再度富澤が先制し準決勝に駒を進めた。第2試合は、吉本新喜劇の小籔千豊対プロレスラーのマッスル坂井。まさかのダジャレ3連発でマッスルが先制するも、2問目のお題「地獄に来てみたら意外と楽しそう。その理由とは?」では小籔が先制し、そこから点の取り合いに。結果1対1で時間いっぱいとなりサドンデスに突入し、小籔が勝利を決めた。

第3試合は注目の1戦、博多大吉対つんく♂。大吉がブラックジョークを交えながら2点を先取し、シンプルな回答でつんく♂が後を追った。2問目のお題「女子プロ野球の人気をもっと上げる方法を教えて下さい」では、大吉が観客の記憶を味方につけ、見事この日最高の爆笑を獲得。するとつんく♂は、日本で彼以外に言うことができないアイドルグループネタで更なる爆笑をさらった。さらにシャ乱Q・はたけネタを繰り出すも得点ならず。結果はつんく♂が及ばず大吉の勝ちとなった。

第4試合は、しずる池田対サンドウィッチマン伊達。池田の紹介VTRに登場したしずる村上が「好対照な2人」と評した2人だが、共にかわいい答えを連発し、「素人クイズ大会のよう」と木村にコメントされた。互いの解答に笑いながら楽しそうに答えを出し合う2人。サドンデスに持ち込まれた結果、伊達が舞台を去った。

準決勝進出者が出揃ったところで、バッファロー吾郎とサバンナの特別タッグマッチを開催。コントで名を馳せている2組がどのような戦いを展開するのかと思いきや、実況・解説にまさかの刺客ケンコバと野爆川島が登場し、試合は一気に三つ巴の様相となった。ケンコバと川島のコンビは試合中にも関わらず、サバンナ八木を執拗に褒める、館長をバカにするなど、やはりやりたい放題。試合は八木が予想以上のポイントを獲得し、サバンナが勝利した。

準決勝第1試合は、富澤対小籔。サドンデスまでもつれんだものの、実況席での相方・伊達の一言で“マンガ「魁!!男塾」縛り”のような状態に陥ってしまった富澤が、半ば自滅に近い形で姿を消した。第2試合は、大吉と池田の吉本中堅VS若手対決。“早く売れた若手”というわかりやすい敵に対し、大吉はショウショウとはりけ~んずから念をもらい、3対0と制限時間内勝利を収める中堅の実力を見せつけた。

決勝は、小籔VS大吉。両者ともに博識で一家言ある人物だけに慎重な回答を続け、2問目にしてようやく大吉がポイントを先取した。そのまま大吉は快進撃を続け3問目で4対1のリーチに。4問目に入り小籔が追い上げを見せるも、運命の5問目「円周率を『3』と教える“ゆとり教育”。では“超ゆとり教育”では何をどう教える?」で大吉が会場の心をガッチリとつかみ、優勝を決めた。

チャンピオンベルトと黄金のフリップを手にした大吉。「最後があの答えでいいのかなと(笑)。でも本当に嬉しいです。この世界で20年なんですけど、ずっとこういうことがやりたくて福岡から出てきて……バッファローさんをはじめとするみなさんの仲間入りがやっとできて、本当に嬉しいです。ありがとうございました」と大会を讃えると、会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。

インタレスティング・プロデューサーの木村館長は総括で「痛みに耐えてよく頑張った。感動した!」と古い流行語で選手を讃えるも、大吉の感動的なコメントの後の会場には響かず。「いや、最後にまたライブと本の告知をして、しれっと終わろうと思ってたら、大吉君のコメントにホロッときて……」と弁明。最後は観客も起立し、全員で「ダイナマイト関西2010 second!」と叫び、Vの字を掲げながら大会の幕を閉じた。

今後は10月に大阪、12月に東京で大会を開催予定。詳細はオフィシャルサイトにてアップされるので、D関ファンは見逃さないようチェックしてほしい。

試合後の会見一問一答

──優勝の感想は?

大吉:申し訳ない。僕でいいのかなって。

竹若:いやいやもう胸張っていただいて。初戦でつんく♂さんという勝敗の見えない相手を見事に制しましたし。

──手ごたえのあった回答は?

大吉:やはり「女子プロ野球」のお題のときの答え。世論って間違ってないんだなと。

竹若:そういう回答も含めて大吉君の気持ちがすごく見えた戦いでしたね。これまで世間では優等生のイメージだったと思うんですが、今回はむき出しの感じがかっこよかったです。

──負けるかもと思った対戦相手はいますか?

大吉:実はそんなに人様のポイントを見る余裕がなかったんです。

ケンコバ:(大吉に握手を求めながら乱入)ありがとうございました。今度もう一回対戦してください。

木村:対戦してないじゃないか。あなた今日私の悪口しか言ってないよ。最近の私の一番のホットニュースをバラすとか。お客さんが笑ってくれて良かったよ。

──これまでと比べて今大会はどのような大会でしたか?

木村:これまでオファーしてきた人たちが奇跡的にスケジュールが合ったのが今日だったんです。だから自信は絶対あった。そして大吉君がすごくいいコメントしてくれて。僕なんにもしてないんですよ。逆に本とライブの告知したかったのに、何を感動的にまとめてくれてんねんってくらい(笑)。

ダイナマイト関西2010 second

●オープニングシングルマッチ
ケンドーコバヤシ 3-2 野性爆弾川島

●トーナメント1回戦
カリカ家城 2-3 サンドウィッチマン富澤
小籔千豊 1-1 マッスル坂井(サドンデス2-1で小籔が勝利)
博多大吉 3-1 つんく♂
しずる池田 1-1 サンドウィッチマン伊達(サドンデス2-1で池田が勝利)

●特別タッグマッチ
バッファロー吾郎 3-4 サバンナ

●トーナメント準決勝戦
サンドウィッチマン富澤 2-2 小籔千豊(サドンデス3-0で小籔が勝利)
博多大吉 3-0 しずる池田

●トーナメント決勝戦
小籔千豊 0-3 博多大吉

出場選手とキャッチフレーズ

まゆなし団長 カリカ家城
心優しきモンスターチャンプ サンドウィッチマン富澤
I am 座長 小籔千豊
超場外乱闘ファイター マッスル坂井
解答学序説 博多大吉
エンターテインメントの仕掛人 つんく♂
青春大喜利とボク しずる池田
金色のお笑い金融道 サンドウィッチマン伊達
Mr.やりたい放題 ケンドーコバヤシ
琵琶湖の最凶兵器 野性爆弾川島
初代キングオブコント バッファロー吾郎
無冠のコントマスター サバンナ

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