DJみそしるとMCごはんインタビュー
「FUJI ROCK FESTIVAL '17」を振り返って
今年はDJみそしるとMCごはん史上一番大きなフジロックのステージ(Gypsy Avalon)に立つことができたのが感慨深かったです。今回はケロポンズとのコラボステージだったんですけど、出てる私たちがびっくりするくらいたくさんの人たちが来てくださって、「お客さんいっぱいだ! なんでこんなに人がいるんだ」って言い合ってました。家族3世代みたいな方もいて、いろんな人が集まってくれたのがうれしかったですね。Gypsy Avalonってステージの前が坂になっているので、お客さんの顔がよく見えるんです。「エビカニクス」とか「PIZZA」を一緒に踊ってくれる人が多くて、あんなに一体感のあるライブはみそしる史上初めてでした。1時間半という長いライブも今回が初めてだったし、今年のフジロックは私にとって大きな一歩となったフェスでした。
ケロポンズさんも言ってたんですけど、フジロックってほかのイベントやフェスとは違う高揚感があってふわふわしちゃうんです。なんであんなに特別なのかな? やっぱり非日常感なのかな? 例え雨が降っても「どうにでもなっちゃえ! 音楽を楽しむんだ」って思えちゃう。でも一方で、音楽好きが集まるフェスなので、出る側としては緊張感もあります。「私、受け入れてもらえるのかな? スベらないかな」って。でもなんだかんだで毎回お客さんが盛り上がってくれて、やってる私も楽しくなるのがフジロックです。
いろんなアーティストのライブが楽しめるのも魅力ですね。自分のライブが終わったあとは、YUKIさん、GRAPEVINEさん、LITTLE CREATURES×原田郁子さんを観に行って、ビョークで締めくくりました。YUKIさんは本当にかわいくて、出てきた瞬間にみんなの心をキュンとさせてメロメロにしてました。ビョークには圧倒されました。翌日起きてからも余韻が残ってて、気付くとなぜかビョークの画像を検索し続けていました(笑)。
もちろん音楽が主役のフジロックですけど、食べ物の種類も豊富で楽しい。今年は1日だけの滞在でしたが、野菜がたくさん入ったホットドッグ、もち豚の串焼きに豚丼、栃尾ドッグなどを堪能しました。国内外の食べ物が味わえるのもフジロックの魅力だと思います。
DJみそしるとMCごはん、フジロックの思い出
音楽好きだったら誰もが遊びに行きたくなるフェスだし、ミュージシャンも誰もが出たくなるフェスだと思うんです。私にとってももちろんそうです。私、学生のときにお金がなくて、フジロックには遊びに行けなかったんですよ。でも、バイトでは潜り込んだことがあって。スタミナ丼を売るバイトだったんですけど、ブースがキャンプ場入口で、ライブなんて全然観られない! しかもすごく忙しくて。ただ、売り子をしているときに出演していたアーティストさんが買いに来てくれて、めちゃめちゃうれしかったです。
あとフジロックはゴミの分別がちゃんとしていますよね。東京の駅とかにあるゴミ箱とかのほうが、よっぽど分別がめちゃくちゃ。フジロックはみんなできれいにして、みんなで作るという意識がある気がします。ゴミ袋を入口で配っていたり、エコ活動も活発なイメージがあります。
初めてのZOJIRUSHI「出張!給茶スポット」体験
何度かフジロックには来ているのですが、象印の「出張!給茶スポット」のことは知らなくて。「もっと早く知っていれば!」って思いました。給茶スポットのお手伝いをしてみて感じたんですが、マイボトルを持ってる人がたくさんいるんですね。自分も給茶をしてもらって、「まさに、ここはフジロックのオアシスだな」って思いました。
ライブ中って夢中になってるから気付かないけど、ふと我に返るとドロドロになってたり、体力が奪われてたりするじゃないですか。そんなときに、無料でお茶がもらえるスポットがあるとホッとすると思います。フジロックは予期せぬ入場規制や渋滞があるので、そういうときにマイボトルに飲み物が入ってると心強いし。スタッフさんの対応も丁寧だし、女の子のスタッフがかわいくて、優しくて。彼女たちに会いたくて並ぶ人もいるかも(笑)。
GREEN STAGEからWHITE STAGEに向かう手前という立地も素晴らしいですね。ブースに立っているときに、グリーンステージのライブも観られちゃうんです。私がスタミナ丼を売ってた場所とは大違い。「私もここでバイトしたかった!」って思っちゃいました(笑)。
おみそはんとマイボトル
ステンレスマグは普段から持ち歩いています。ライブのときは立ち上ってくる湯気とかで喉を潤したり、プライベートでもステージ上でも使ってます。
ステンレスマグというかマイボトルを持つことになったきっかけは、高校生のときにお弁当と一緒に持っていくようになったことですね。一人暮らしを始めたときには、「ペットボトルの飲み物を買うお金がもったいない!」と思ってマイボトルにお茶を入れて登校してました。空になったら学校の水道の水を入れて……学校の給水スポットを活用してました(笑)。マイボトル歴は10年以上かな? けっこう長いかも。
私が使い始めた頃に比べると、ステンレスマグがコンパクトになったし、すごく軽くて、本当に便利になりましたね。象印のコラボマグは飲み口も外して丸ごと洗えるし、飲まないときは飲み口をロックできるし水漏れの心配もないから安心。家でも作業しているときなんかは、マイボトルでお茶を飲んでます。やっぱり冷たいものは冷たいまま、温かいものは温かいまま飲めるのがうれしい。
来年のフジロックに向けて!?
ライブが終わって「来年もフジロックに出たい!」ってすぐ思いました。楽しいライブができたということもあったんですけど、今年出てみて「フジロックに私の居場所あるな」って感じることができたんです。実はほかのフェスだと、ちょっと自分は色物かなって思う瞬間があるんです。でもフジロックは懐が広くて、「私がいても大丈夫!」みたいな安心感がある。
来年はマイボトル持参で来る人がもっと増えるといいなあと思ってます。スマホの充電が切れても、マイボトルがあるほうが役に立つ気がするんです。給茶スポットに行けばおいしいお茶をいただけるし。あとマイボトルを持ってると、地球に優しい人になれる。これから「フジロックの相棒にマイボトル!」を推奨していきたいですね。
- DJみそしるとMCごはん(ディージェーミソシルトエムシーゴハン)
- 女子栄養大学の卒業制作を機に誕生した、ラップ、トラックメーク、アートディレクションを1人で手がける女性アーティスト。「おいしいものは人類の奇跡だ!」をモットーに活動し、2013年7月にはインディーズから1stミニアルバム「Mother's Food」を発表した。リリース前後から独創的なアイデアとクオリティの高さが話題になり、同年に開催された「Twilight Shower」をはじめさまざまなイベントに出演。11月にメジャー第1作目となる「おりおりのおりょうり~X'mas~」をリリースした。2014年3月よりNHK Eテレの料理番組「ごちそんぐDJ」に出演している。2015年4月に1stフルアルバム「ジャスタジスイ」、2016年7月に2ndミニアルバム「味の向こう側 ~入り口~」を発表。
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