音楽ナタリー Power Push - ゆいかおり
次のステージへ進むための“原点回帰”シングル
苦しさを隠しながら歌えるようになった
──石原さんはレコーディングはいかがでした?
石原 今回けっこうキーが高かったんですよ。それで、6年前もキーが高くて、その苦しさがすっごく似ていて。
小倉 わかる!
石原 今回レコーディングしたスタジオは6年前のスタジオとは違うんですけど、同じスタジオにいるような感覚になりました。だから当時の「つらい!」って思った記憶が鮮明によみがえってきましたね。
──確かに男性はもちろんですけど、女性だって歳を重ねれば声は低くなっていきますもんね。
石原 はい。だから最初に音源を聴いたときはゾッとしましたね。
──でも、そこをある程度さらっと、むしろ余裕で歌ってる印象を受けました。無理してがんばってますっていう感じは全然なくて。
石原 ホントですか? よかった! そこはやっぱり経験を積んでちゃんと歌えるというか、自分は苦しいんだけどそう聴こえないように歌えるようになったんだと思います。
真逆だからそれが相手のよさに見える
──「Promise You!!」はアニメ「カードファイト!! ヴァンガードG ストライドゲート編」のエンディングテーマですが、タイアップであるということはどの程度考えながら歌っているんですか?
小倉 私はやっぱりタイアップのことは頭の片隅に入れておきますね。「ヴァンガード」は日曜日の朝に放送っていうこともあって、さわやかな曲にしなきゃと思いました。
──「Ring Ring Rainbow!!」がオープニングテーマだった「城下町のダンデライオン」は深夜アニメだったと思うんですけど、そことの違いも意識しました?
小倉 そうですね。子供たちが観ることを考えて、今回はちょっとお姉さんたちが歌ってるという見せ方がいいんじゃないかっていうのは考えましたね。
──石原さんはどうでした?
石原 どちらかと言うと私は曲と向き合うことを大事にしましたね。「ヴァンガード」のエンディングテーマとして作ってる段階でアニメっぽさは出てると思うんです。それで、私たちが歌えばゆいかおりっぽさって出ると思うから、自然とアニメを観る方にも私たちのファンにも両方に伝わる曲になると思うんですよね。
──やっぱりお二人って面白いですよね。実はまったくアプローチが違うんだけど、それで今回の作品のようにちゃんとハーモニーが成立しているわけですし。
小倉・石原 うん。
石原 確かに真逆ですねえ、私たち。
小倉 だから一緒にいて楽なんだと思う。
──自分と同じだったらむしろストレスになります?
小倉 たぶんイライラすると思います!
石原 うん! 私だったらやらないけど、「唯ちゃんだからいいよね」って思える部分はありますね。
小倉 真逆だからそれが相手のよさに見えるんですよね。自分にないものだから。
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- ニューシングル「Promise You!!」 / 2016年8月10日発売 / KING RECORDS
- 期間限定盤 [CD+DVD] 1944円 / KICM-91697
- 通常盤 [CD] 1296円 / KICM-1698
CD収録曲
- Promise You!!
[作詞:大森祥子 / 作曲:俊龍 / 編曲:中西亮輔] - 真夏ハプニング
[作詞・作曲・編曲:服部祐希] - Promise You!!(TV size)(※通常盤のみ収録)
- Promise You!!(off vocal ver.)
- 真夏ハプニング(off vocal ver.)
期間限定盤DVD収録内容
- 「Promise You!!」MUSIC VIDEO
- MAKING
「Promise You!!」発売記念イベント
2016年9月4日(日)
東京都 ラフォーレミュージアム六本木
[第1部] OPEN 13:00 / START 14:00
[第2部] OPEN 16:00 / START 17:00
ゆいかおり
小倉唯と石原夏織からなるユニット。2009年に結成され、2010年5月にシングル「Our Steady Boy」でメジャーデビューを果たす。以降、それぞれ声優として活動しながらもコンスタントにリリースを重ね、2011年9月には1stアルバム「Puppy」、2013年10月には2ndアルバム「Bunny」を発表した。2014年7月にニューシングル「Intro Situation」をリリースし、11~12月には千葉・幕張メッセイベントホールを含むライブツアー「HEARTY PARTY!!」を開催。2015年11月には2年ぶり3枚目のアルバム「Bright Canary」を発売し、2016年3月には初の日本武道館公演を成功させた。8月に12thシングル「Promise You!!」をリリース。