山本彩|ついに本格始動!元国民的アイドルが目指すロックな理想像

今は音源とライブのギャップがないほうがいい

──2曲目の「君とフィルムカメラ」はサビがフォークソングっぽいですよね。意識してそうなったんですか?

山本彩

いや、そんなに意識はしてないですね。この曲はサビから作ったんですけど、自然とできました。

──山本さんが書く歌詞は、一人称が「私」になるとかなりガーリーな内容になりますよね。

もともと歌詞を書くときに自然に出る一人称が「僕」なんですよ。でもそれは男性目線で考えてるからそうなるわけじゃなくて、性別関係なく自然と出てくるものなんです。なので、普段意識せずに出てくるのが「僕」だとしたら、「私」はけっこう意識しないと書けない。そのせいでちょっと無理矢理感が出ちゃってるのかなっていうのはあります。

──言い換えると、書きたいことがよりはっきりしていないと「私」は出てこない。

そうですね。

──アレンジについても聞かせてください。「Are you ready?」も含めて全体的に編曲がシンプルというか、余分な装飾を排除したサウンドが印象的です。3曲ともアレンジャーが違いますが、それぞれの楽曲についてどういう話し合いをされたんですか?

「イチリンソウ」は、私の声を生かすためになるべくほかの音が邪魔しないようシンプルにということを亀田誠治さんが言ってくださいました。「君とフィルムカメラ」は、寺岡呼人さんがスウェディッシュポップのような優しい感じをイメージしてくださって、「Are you ready?」はライブを想定して作りました。

──でも「Are you ready?」に限らず、どの曲もライブでの再現を念頭に置いてる印象があります。やっぱり、できるだけ音源に近い形でライブパフォーマンスをしたいですか?

そうですね。特に初めてのシングルなので、あまり音源とライブのギャップがないほうがいいと思ってます。

まだ無色透明

──レコーディングはどうでしたか?

どの曲もレコーディングのやり方が違ったのですごく新鮮でした。「イチリンソウ」はギターを単独で録ったし、「君とフィルムカメラ」は最初はバラバラに楽器を録って、最後に全員一緒に録るというやり方で楽しかったですね。

──どのやり方が自分に合ってると思いましたか?

自分1人で妥協せずに厳しくやるのもいいんですけど、チームでほかの人の音を感じながらレコーディングできたのもいい経験になりました。

──今後やってみたいことはありますか?

いっぱいありますね。楽曲提供とか、アコースティックツアーとか。フィーチャリングも面白そうだし、プロデュースしたりされたりというのもいいですね。

──対バンツアーができたらいいですね。

憧れですね。今までは常にライバルがいる状態でやってきたところもあるので、まあ、対バンがライバルかというと、また違うかもしれないんですけど、意識する対象がいると刺激があって成長できそうだと思います。

──共演するならバンドがいいですか?

せっかくなら自分と全然違う方がいいのかなと思うので、メンズのバンドがいいかもしれないですね。ずっと細美武士(ELLEGARDEN、the HIATUS、MONOEYES、the LOW-ATUS)さんをリスペクトしていて、彼の精神を学ばせていただきたいと思ってます。漢というか、筋の通ったところがカッコいいなと。あそこまで自分を貫くのは、男の人じゃないとできないことなのかなと思うので憧れています。

──去年は初めてフェスにも出演しましたが、どうでしたか?

「みんなどういうふうにパフォーマンスしてるんだろう」とか、「フェスと普段のライブでどんなふうにやり方を変えてるのかな」というのを意識して観ていました。あとは自分のステージに常に人がいるわけじゃないので、そこから離れていく人を見ても折れない心を学んだり(笑)。いろいろ勉強になりましたね。

──今回のシングルを経て、今後の道筋は見えましたか?

いや、まだあまり明確なビジョンはなくて、そのときそのときでやりたいと思ったものをやりたいですね。なので、もしかしたらあまり一貫性がないこともあるかもしれません。

──1つのスタイルに固執するわけではなく。

そうですね。だから逆に「らしくないね」と言われるときもあったらいいなと思います。

──今、どれぐらい“自分の色”を見つけられていると思いますか?

まだまだ1色なのかなと思います。でも私のことを知らない人のほうが多いので、まだ無色透明なのかもしれないです。

ツアー情報

山本彩「I'm ready」
  • 2019年2月23日(土)埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
  • 2019年2月24日(日)千葉県 千葉LOOK
  • 2019年2月28日(木)福岡県 BEAT STATION
  • 2019年3月2日(土)熊本県 熊本B.9 V1
  • 2019年3月3日(日)長崎県 DRUM Be-7
  • 2019年3月7日(木)岡山県 CRAZYMAMA KINGDOM
  • 2019年3月9日(土)高知県 CARAVAN SARY
  • 2019年3月10日(日)香川県 高松オリーブホール
  • 2019年3月14日(木)広島県 広島セカンド・クラッチ
  • 2019年3月17日(日)滋賀県 滋賀U★STONE
  • 2019年3月21日(木・祝)富山県 MAIRO
  • 2019年3月22日(金)石川県 金沢EIGHT HALL
  • 2019年3月26日(火)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
  • 2019年3月27日(水)新潟県 NIIGATA LOTS
  • 2019年3月31日(日)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
  • 2019年4月4日(木)福島県 HIPSHOT JAPAN
  • 2019年4月6日(土)岩手県 Club Change WAVE
  • 2019年4月7日(日)宮城県 Rensa
  • 2019年4月9日(火)北海道 Zepp Sapporo
  • 2019年4月22日(月)福岡県 Zepp Fukuoka
  • 2019年4月24日(水)愛知県 Zepp Nagoya
  • 2019年4月25日(木)愛知県 Zepp Nagoya
  • 2019年5月13日(月)東京都 Zepp Tokyo
  • 2019年5月14日(火)東京都 Zepp Tokyo
  • 2019年5月27日(月)大阪府 Zepp Namba
  • 2019年5月28日(火)大阪府 Zepp Namba
  • 2019年6月2日(日)沖縄県 桜坂セントラル
山本彩