幼稚園、保育園界隈で流行ってほしい
──「ざつにどうぶつしょうかい」はその名の通り雑に動物のことを紹介する曲ですが、歌詞の内容に相反してトラックがカッコいいですよね。だから歌詞と合わさるとカオスだなと思いました。
しばた そう! めっちゃアメリカンな感じなんですよ。
こやま 僕、今日ずっとこの曲のインスト聴いてましたよ。
しばた この曲はインストええよな。
──レコーディング風景の動画を見ましたが、こやまさんがギターを弾いてもりもとさんがワウペダルを踏んでレコーディングしたんですか?
#ざつにどうぶつしょうかい レコーディング風景 pic.twitter.com/Xe1okSzZkO
— こやまたくや(ヤバイTシャツ屋さん) (@yabaT_koyacial) 2018年5月11日
もりもと はい。今まであんまりワウペダルを使ってこなかったんでやってみました。
こやま この曲ホンマはアルバムに入れるつもりで先にできてたんですよ。でも「メロ3」(「メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲」)をアルバムに入れることになって、今回のシングルに入れることにしました。
──聴いた人にしかわからないと思うんですけど、魚介類と犬や猫はもはや紹介ではなくて。「カニ おいしい」「犬 かわいい」って感想ですよね(笑)。
しばた きゃはは(笑)。「魚介類 おいしいー!」って。
もりもと こやまさん魚介類好きやからね。
こやま 動物を飼いたいとは思わんですけど、動物園が3人共好きなんですよ。今回のくそDVD(シングルの限定盤に付属する特典DVD)でも動物園行ってますから。
もりもと 公園の中にある動物園行ってな。
──この曲はどういうきっかけで作られたんですか?
こやま 子供向けに振り切って作ってみたらこういう曲になりました。普通は動物のことって丁寧に紹介しがちじゃないですか。そこを雑に紹介するという構想が出てくるまでに時間がかかりました。それが決まってからはすぐでしたね。雑なんで。この曲はラジオで解禁したら、幼稚園の先生やってる方が「幼稚園で流します」って言ってくれたり、お子さんがいる方が「子供がもうすでに歌ってる」とリプライで教えてくれて。
しばた 幼稚園、保育園界隈で流行ってほしい曲ですね。
もりもと ちびっこが歌える曲っていうのはええよな。
しばた 発表会とかで歌ってほしいな。
こやま 「人 いつか死ぬ」って歌うん?(笑)
──その「人」のパートがキモですよね。
しばた 哲学的な。
こやま 人はやっぱり自分も人なんで、ちゃんと紹介したかったなって。
もりもと ここがなかったら本当に対象が子供だけになっちゃうんで。大人にもそこで深く考えてもらえたらと思ってます。
「やっぱり自分のほうが歌うまいな」
──ヤバTの楽曲はジャンルの幅が少しずつ広がっていますが、歌詞が特徴的なので、どんなアレンジでもヤバTの曲だと一聴してわかりますよね。
こやま あんまり最初からジャンルにこだわってなくて、何をやってもいいと思ってるんで。いろいろやりたい気持ちが強いです。
もりもと しばたはレゲエやりたいんだよな。
しばた うん。好きやから。レゲエやりたい。
こやま レゲエかあ。ムズいなあ。
もりもと もっとゴリゴリのラップと言うか、ヒップホップもええよな。
しばた でも私が一番やりたいのはもりもとのピンボーカル。
こやま もりもとのキャラソン作るか。
もりもと それジャンルやないし、ライブでは絶対やらんやん。
しばた やるよ。ドラムは同期で流してやろうや。もともとピンボーカル志望やし。
もりもと まあまあ。でも自分の歌に自信があったらドラムは始めてないからな。やっぱりボーカリストは声質が大事じゃないでですか。僕は個性がない声なのでソロで歌うのにはちょっと……。
しばた そんなことないで。「もりもと歌うまいなあ」ってレコーディングのときにみんな言うやん。
もりもと いや、みんなそうやって言うじゃないですか。でも僕が一生懸命歌を録ってたら、こやまさんその横で「やっぱり自分のほうが歌うまいな」って言うんですよ。
しばた きゃはは(笑)。ばり失礼!
こやま やっぱり普段歌っている量が違うんで、同じパートを歌ってるのを聴いたら「僕は歌がうまいなあ」って。
もりもと 次そういうことあったら帰ろうかな(笑)。
──もりもとさんは上京しましたし、いつでも自宅に帰れますね。
もりもと 上京してよかったです。家賃の払い甲斐があります。関西にいた頃は月の半分も家にいなかったですからね。上京したら「もりもとは地元捨てた」とか言われるんですけど、僕の地元は浜松なんですよね(笑)。今でも大阪が大好きで家に海洋堂の太陽の塔の置物の置いてますよ!
しばた 一番大阪背負ってるやん。きゃはは(笑)。
──地元と言えばこやまさんの地元・京都、しばたさんの地元・大阪の高槻、もりもとさんの地元・静岡の浜松を回る凱旋ツアー「ヤバイTシャツ屋さん “げんきいっぱい” TOUR 2018」が6月に始まりますね。
もりもと めちゃくちゃ楽しみです。
しばた 私の地元の高槻は家の最寄駅のライブハウスで130人くらいしか入らないんですよ。高校に行くときにいつも前を通っていたライブハウスでライブができるのは不思議な気分ですね。せっかくやし各メンバーの地元でなんかやりたいよな。
こやま フィーチャータイムを作ろう。
もりもと 僕は前回のツアーで浜松の話をいろいろしちゃってるんで、どういう話をしたらいいか悩みますね。そういえばお客さんから「もりもとさんが浜松出身だから浜松にライブをしに来てくれてうれしい。生まれてきてくれてありがとう」って言われたんですよ。
しばた 産んだのは親やけどな!
こやま 僕の地元のKBSホールは2000人規模やからなあ。しかも平日2日間。
しばた KBSホールはいっぱい入れるんで、こやまさんの“げんきいっぱい”な姿を観にきてほしいです。
ヤバTが優勝したいこと
──毎回音楽ナタリーのヤバTの特集ではいろんな撮り下ろし写真を掲載していますが、今回は6月から始まるサッカーのワールドカップを意識してみました。ヤバTはいつも「優勝したい」と言っていますが、具体的に今年優勝したいことはありますか?
もりもと 今までざっくり「優勝したい」って言ってきたもんなあ。
こやま 僕は幸せになりたい。
──今幸せじゃないんですか?
こやま 人はハッピーになると、より上のハッピーを求めるんですよ。
しばた じゃあ今のハッピーに勝って優勝したいんやな。
こやま そうですね。結婚とかしたい。まあでも40歳になった時に30歳の人と結婚するって決めてるんで、そういうところで優勝していきたいですね。15年後になりますけど。
──そのときナタリーも続いていたら「ヤバTこやま、ついに優勝」という見出しの記事を出さないといけませんね(笑)。
こやま 「15年越しのゴール」って書いてください(笑)。
しばた きゃはは(笑)。私はネギがとにかく好きなので、おいしいネギを追求して優勝したいです。
もりもと なんやねんそれ(笑)。僕は自分磨きで優勝したいです。上京しましたし、ダイエットもしてますし……そろそろアラサーなんで、落ち着いた男性……いや、いい男枠での優勝を狙います。
こやま 無理でしょ。バンドマンなんやから。社会出てへんからずっと幼いまんまやで。まあでもずっとこのままの感じで林家ペーさん、パー子さんみたいに3人仲良く年を取って、いつまでも「優勝したい」って言っていたいですね。
- ヤバイTシャツ屋さん「げんきいっぱい」
- 2018年5月16日発売 / UNIVERSAL SIGMA / BADASS
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完全生産限定盤
[CD+DVD+タオル]
3240円 / UMCK-9942 -
初回限定盤 [CD+DVD]
1620円 / UMCK-9941 -
通常盤 [CD]
1188円 / UMCK-5649
- CD収録曲
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- 鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック
- かかとローラー
- ざつにどうぶつしょうかい
- 鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック(岡崎体育 remix)
- DVD収録内容
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- ヤバイTシャツ屋さんのげんきいっぱいツアー
ツアー情報
- ヤバイTシャツ屋さん “げんきいっぱい” TOUR 2018
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- 2018年6月14日(木)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
- 2018年6月15日(金)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
- 2018年6月18日(月)大阪府 SOUND HOUSE RASPBERRY
- 2018年6月20日(水)京都府 KBSホール
- 2018年6月21日(木)京都府 KBSホール
- ヤバイTシャツ屋さん(ヤバイティーシャツヤサン)
- こやまたくや(G, Vo)、しばたありぼぼ(B, Vo)、もりもともと(Dr, Cho)からなる男女ツインボーカルのスリーピースバンド。2013年10月に大阪芸術大学に通っていた3人により結成された。2015年に本格的に活動を開始し、「SUMMER SONIC 2015」の企画「出れんの!?サマソニ!?2015」では投票数が963組中2位という結果により出演権を獲得。ダイノジ大谷ノブ彦賞を受賞した。王道のメロコアサウンドと秀逸なリリックがロックファンのハートをつかみ、11月にフルアルバム「We love Tank-top」でユニバーサルミュージック内のレーベルUNIVERSAL SIGMAよりメジャーデビュー。2017年4月にニューシングル「どうぶつえんツアー」を発表し、5月にはワンマンツアー「“どうぶつえんツアー”ツアー 2017 ~ワンマン~」を開催。東京・新木場STUDIO COASTで行われた追加公演を含め、全公演のチケットをソールドアウトさせた。春から夏にかけては16の音楽フェスに出場。9月にはロッテ「キシリトールガム」の発売20周年記念プロジェクトのために書き下ろした楽曲「とりあえず噛む」などを収録したシングル「パイナップルせんぱい」と、新木場STUDIO COAST公演の模様を収めた初の映像作品「Tank-top of the DVD」を同時リリースした。2018年1月に2ndフルアルバム「Galaxy of the Tank-top」を発表。対バンを迎えたツアーを2カ月かけて行ったのち、追加公演として3月に東名阪のZeppでワンマンライブを実施した。さらに同月には「NHKフレッシャーズキャンペーン2018」のイメージキャラクターに抜擢され、5月には「学校法人 日本教育財団 モード学園(東京・大阪・名古屋)2018年度TVCM」のタイアップソングとして書き下ろした「鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック」を収録したシングル「げんきいっぱい」をリリース。6月にはメンバーの地元を回る凱旋ツアー「ヤバイTシャツ屋さん “げんきいっぱい” TOUR 2018」を行う。