KEYTALK×WIZY特集|共創で大成功! 新たな形でファンとつながった「PARADISE大作戦」

アーティストとファンの思いをつなぎ、その実現をサポートする“共創型クラウドクリエイティング”プラットフォーム「WIZY」。レコチョクが運営するこのサービスとのコラボレーションで、これまでにアカシック、AI、amazarashi、ハジ→、TAKURO(GLAY)などがファンと一緒にさまざまなプロジェクトを実現してきた。

今年の3月から5月にかけてはKEYTALKが最新アルバム「PARADISE」のリリースを盛り上げるべく、「WIZY」とのコラボでリアル謎解きゲーム「PARADISE大作戦」を実施(参照:KEYTALKの指令をクリアしてリリースパーティへ!下北沢で謎解きイベント)。ファンはサポーターとして、おのおのが好きなプランに申し込むことでプロジェクトに携わり、下北沢南口を舞台に実施された謎解きゲームに参加した。

音楽ナタリーでは今回KEYTALKにインタビューを行い、プロジェクトに参加してみての感想や発見したことなどを聞いた。

取材・文 / 中野明子 撮影 / 後藤壮太郎

WIZY
「共創」をコンセプトにした、レコチョクが運営するアーティスト支援プラットフォーム。アーティストとファンの思いをつなぎ、その思いを形にすることを支援するプラットフォーム。ファンはサポーターという形で各企画に参加し、アーティストと一緒にプロジェクトを実現させることを目的とする。これまでにアカシック、AI、amazarashi、ハジ→などが参加した。
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コアなお客さんと作り上げた濃密な空間

──今回「WIZY」でコラボ企画を実施することになったとき、どう感じましたか?

小野武正(G) 面白そうだなっていうのが最初の感想ですね。しかも僕らのホームである下北沢という街全体を使っての企画だったので、すぐやってみたいという気持ちが湧きました。

八木優樹(Dr) 自分たちでもやってみて「ホントよくできてるなあ」と感心しましたね。地図の中に僕が通っているラーメン屋の場所も盛り込まれていたりして。

KEYTALK

小野 下北沢を知ってもらういい機会にもなったと思ってます。

寺中友将(Vo, G) 街を歩きながら遊べる企画っていうのがいいなあって思いましたね。僕にとってはゲームっていうと室内で遊ぶイメージがあるんですけど、外で遊べるのが新鮮でした。

首藤義勝(Vo, B) 俺も純粋に面白そうだなって感じましたね。問題を見せてもらったとき、めちゃめちゃ難しくてびっくりしましたけど(笑)。

小野 そうそう。自分たちでやってみてもなかなか難しかったので(笑)、ヒントの入れ具合や難易度の調整を相談して、「リアル謎解きゲーム」や「リアル人狼ゲーム」などのイベントを制作するよだかのレコードさんと一緒に作っていきました。

首藤 でも、ファンのみんなは難しいって言いながらもちゃんと問題を解いていて「賢いなあ」って感心しました。

──企画自体は約2カ月にわたって行われましたが、下北沢の街を歩いているときに遊んでいるファンの方を見かけたりは?

小野 しましたねー。ゲームに参加しているファンに見つかって「あ! KEYTALK!」って言われたり(笑)。

八木 期間中に下北沢を歩いてるとゲームキットを持って謎を解いている人がけっこういて、そういう姿を見て「おっ! やってる、やってる」って思いましたね。うれしかったです。

──そして3月には謎解きゲームに参加したファン300名を集めてのイベントが開催されました。皆さんは「秘密結社K.O.G.A.」の一員として、スパイの格好をして登場されて大盛り上がりでした。

小野 あのイベントは、楽しかったですね。単純にトークイベントとしても盛り上がったんですけど、KEYTALKにまつわる難題を解いたという、コアなお客さんが集まってくれた場だったのでいつもよりディープな話ができたし、濃密な空気が作れたんじゃないかな。

八木 あっという間で、気が付いたら終わっちゃいましたね。

小野 1時間ちょっとのイベントだったんですけど、あそこまでがっつりしたトークイベントをやったことがなかったのでいい機会でしたし、面白かったです。

より近い距離で交流できたWIZY企画

──KEYTALKは以前からライブ以外でもファンと交流する形のイベントを開催されていましたけど、近年さらに強化されている印象があります。

小野 自分たちとしてはあまり強化しているという感じではないんですよ。インディーズ時代からインストアライブのあとに、自分たちが店頭に立つ即売会をやってお客さんと交流する場を作ってましたし。スタンスとしてはあまり変わらないんです。ただ「PARADISE」のリリースタイミングはいつも以上にイベントが多かったかもしれないですね。

──バンドの注目度や人気に比例して、イベントを開催しづらくなってしまうことも懸念されるところですが。

小野 うーん、僕らはそんなことはない気がしてて。もともとファンと近い距離で音楽を鳴らしたいという気持ちがあったので、そこは変わってないんです。今回の「WIZY」の企画はより近い距離で交流できた感じがありましたね。

──なるほど。改めてこの企画を振り返ってみていかがでしたか?

KEYTALK

小野 「PARADISE」が完成したとき、手応えのある面白いアルバムができたという感覚があって。このアルバムを幅広くアピールする手法として、こういう形もあるんだなっていう新しい発見がありましたね。「WIZY」に参加したことで、面白い切り口を見出せた気がします。

八木 それは本当にそうだね。

小野 あ、あと謎解きゲームファンの方も参加してるのが面白かったです。もちろん参加してくれたのはKEYTALKファンが多かったんですけど、ファン以外の方にも興味を持っていただけたみたいで。ゲームをきっかけに、KEYTALKのこともアピールできた気がします。KEYTALKファンも謎解きゲームという新たなエンタテインメントを知ることができて、これまでにない相互作用が生まれたコラボだったと思います。

──「W SIDE STORY」という今回の企画のドキュメンタリー映像もWIZYサイトとYouTube(YouTube版は一部のみ)で公開されました。こちらはKEYTALKの皆さんの動画と、ファンの方がゲームで遊んでいる様子、イベントの様子などで構成されています。

首藤 ゲームを楽しんでる様子が伝わってきてうれしかったですね。

小野 とにかくすごい盛り上がってよかった。こういったファンと一緒に作る企画は初めてでしたが、面白く、楽しくできたので何かきっかけがあればまた実施してみたいですね。

──具体的に実現してみたい企画はありますか?

小野 うーん。今度は建物を使って、内装含めてKEYTALK一色に染めて何か実施してみたいですね。やっぱり体験型の企画は楽しいだろうなあ。

KEYTALK

八木 俺は楽器を教える企画とか、一緒に演奏する企画とかやってみたいな。あと野球大会もやってみたい。ドラゴンズファンなので、場所はナゴヤドームで!

首藤 朝6時から2時間借りて、早朝試合ね(笑)。

八木 で、試合が終わったあとは俺らがライブをするの。

寺中 スポーツと絡めた企画はよさそうだなあ。ボクシングやって俺からKO取ったら商品プレゼントとか。でもちょっとハードルが高いから、ボウリングとかだったら気軽にできるかな?

首藤 僕はKEYTALKのお客さんを1万人くらい集めて、僕らが変装してその中に紛れて「ウォーリーを探せ」みたいなゲームをやってみたい。

小野 そんなんすぐバレるわ! 何か浮かんだらすぐ「WIZY」さんに提案します。

KEYTALK「リアル謎解きゲーム『PARADISE大作戦』」W SIDE STORYのすべてを見たい方、KEYTALK視点とファン視点の両方を楽しみたい方はこちら

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収録曲
  1. 黄昏シンフォニー
  2. F.A.T
KEYTALK(キートーク)
KEYTALK
2009年7月に結成された首藤義勝(Vo, B)、寺中友将(Vo, G)、小野武正(G, Cho)、八木優樹(Dr, Cho)からなる4人組バンド。2013年11月にビクターエンタテインメント内のレーベルGetting Betterからシングル「コースター」でメジャーデビューした。2015年10月にはバンドにとって初の東京・日本武道館公演を開催。2017年3月に4thアルバム「PARADISE」をリリース。同作を携えての全国ツアーを経て、9月に初の神奈川・横浜アリーナ単独公演を行う。