キレイなところばかりじゃない、人間味を出せた気がして
──Skeetさんはどうでしょう?
little Skeet 僕も「オオカミの涙」なんですけど、「オオカミの涙」から2ndシングルの「-BALLON-」へのつながりについてしゃべってもいいですか? 「-BALLON-」では“オオカミ少年”の流した涙が虹に変わるというストーリーを歌っていて、その流れがきれいで好きなので、僕は2ndシングルを推したいと思います。で、もう1個。僕ら「オオカミの涙」を出す前に「鮮やかなReason」というシングルを出しているんですけど……。
Hayato インディーズの3枚目ね。
little Skeet この曲が、流れとしては「-BALLON-」の続きのストーリーになるんです。
Taka. “最終回”を先にやっていた。
little Skeet その流れが素敵だったなという印象がとても強いので、まだ聴いたことがない方は「鮮やかなReason」もセットで聴いてほしいなと思います。
──で、Taka.さんは「READY」が好きだということですが、その理由は?
Taka. これは本当に、フィーリングでしかないんですけど……僕、少し泥臭い感じの音楽が好きなんですが、「READY」はWEBERのこれまでの曲の中でも泥臭いほうの部類に入るかなという思いがあって。シングルが出せない期間が続いたあとにレーベルを移籍してシングルを出すとなったその曲で、キレイなところばかりじゃない、人間味を出せた気がして。今までのシングル曲はサントラのように美しいメロディが特徴的だったりしたんですけど、「READY」はベース、ドラム、ギターという超シンプルな編成ですし。歌っていても思いがあふれてくるんですよね。
──この曲がアルバムの最後を飾っているということを見ても、皆さんにとってこの曲が大切な曲なんだということが伝わってきますね。
Taka. そうですね。歌詞のままではあるんですけど、人間何回でもスタートを切れると思うんです。僕らもチャンスをもらって今こうして活動ができていますし。チャンスをつかんで前に向かっていこうという意志を表すのに、もう一番ふさわしい!
Hayato 好きがあふれすぎてる(笑)。
Taka. ミュージックビデオを撮った時も朝日をバックに撮影したんですけど、なんだか1曲目の「太陽のかけら」で歌う朝のシーンにもリンクしますし。最後に本当にふさわしいんです。
2年後の君へ
──そして、作品にはTaka.さんが作詞作曲した「2年後の君へ」が初収録されます。2017年の初披露から2年後にCDに収められるという粋な展開で。
Hayato あはははは。図ったかのような(笑)。
Taka. この曲は、楽器の練習をしようと思ってスタジオに入ったときに作った曲なんです。楽器を触っていたらメロディが浮かんできて、最初の歌詞も一緒に出てきた。そこからはすぐに仕上がりました。
Hayato 降りてきたんだ。
Taka. 改めて考えると、「2年後」ってリアルですよね。1年だと早すぎるし、3年後だと漠然としすぎていて見えないものもあると思う。夢に向かってがんばっていることが少しずつ形になっていくような時期なのかなと思っていて、今回レコーディングで改めて歌詞を見たとき、自分自身すごく励まされたんですよ。優しく肩を叩いてくれるような感覚というか。
──この曲から純粋に力をもらった。
Taka. そうですね。「この先の2年もがんばろう」とか、「ずっと続いていけばいいな」とか思いながら歌いました。
Hayato 僕も好きな曲です。この曲を初めて披露してから2年後、自分のいる場所がこれだけ変わっているという事実に「次の2年も楽しみだな」と思えるし。今回こうしてアルバムをリリースして、2年後に行き着くところが輝かしい場所だったらいいな、なんて思ってます。
little Skeet “2年後”の今思うことは、苦しいことや壁にぶち当たったこともありましたけど、それを含めて大切な時間だったなって。一瞬一瞬「がんばろう」と必死にやっていた自分を振り返ると、すべて正解だったのかなと思います。ただ、「もう少しやればよかった」と思うことも少なからずあるので、これまでの2年間でできなかったことを次の2年間で自分なりにがんばってやろうと。そう思うきっかけにもなりましたね。
このアルバムはまだ完成していない
──「deception」は多角的にWEBERのことを知ることができる作品になりましたね。皆さんの中にはどんな思いがあるのでしょうか。
Hayato まずはレーベルを移籍して「READY」を出した、そこで歌った“覚悟”を忘れず活動していきたいと思いますし、そういった思いがめちゃくちゃ詰まったフルアルバムになったと思っています。これからもずっと大事にしていきたいし、皆さんにとっても大切にしてもらえる作品になったと思う。
J このアルバムはまだ完成していないというか、「このアルバムを出すからこそ次に進むよ」というメッセージを込めて発信していきたいと思っています。覚悟を決めた思いは忘れずに、WEBERは関わってくれた方々の人生を変えられるようなグループになれたらいいなと思う。WEBERを知れたから自分の人生が変わりました、という人が増えてくれたらうれしいです。
ツアー情報
- WEBER LIVE TOUR 2019 ~a story of deception~
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- 2019年7月27日(土)北海道 cube garden
- 2019年8月4日(日)福岡県 DRUM Be-1
- 2019年8月10日(土)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
- 2019年8月11日(日・祝)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
- 2019年8月25日(日)東京都 TSUTAYA O-EAST