WACK座談会2026|現役&元WACKメンバーが語るあの日、あの時 (3/4)

WACK第1章終了をどう受け止めた?

──続いて現役メンバーは、“WACK第1章終了”(参照:渡辺淳之介の敗北宣言)を知ったときの気持ちを、正直に聞かせてください。

イコ 「このまま右肩上がりにならなかったら解散だよ」と事前に聞いてました。渡辺さんの記事を読んで「確かにそうだよな」って。ダンスも歌も英語もできて当たり前の時代に、それができなかったら売れないし、勝負にならない。イギリスまでライブをしに行ったときも、現地でうまくコミュニケーションが取れないのが悔しくて、もっといろいろがんばっておけばよかったって気付かされました。

mikina WACKは、いわゆる“K-POPみたいな完成形”とは違う、新しい形を作り出す事務所だと思っています。でもお金や集客の現実的な問題とか、時代の流れもある。それを考えたときに、渡辺さんが何を美しいと思う人なのか、改めてわかったというか。所属している側としては抗いたい気持ちもあるけど、一番誠実でいるにはどうしたらいいかを、残された時間で突き詰めたいです。

YUINAとmikina。

YUINAとmikina。

アイナスター 私も正直さびしいです。でも、決まった以上は「ここから何ができるか」だなって。グループやお客さんに対して、自分たちがちゃんと向き合いきるしかない。最後まで“今の自分たち”を伝えていきたいと思いました。

RiNA 私は正直、BiTE A SHOCKとして活動を始めたばかりの「これからだ!」ってときに渡辺さんがロンドンに行った時点で不安を感じていました。お父さんがいなくなっちゃったみたいな感じがずっとありました。でも、会社が利益を追求するために形態を変えるのはビジネスとして当たり前だし、選んでここに入った以上はその決定を受け入れるしかない。私もグループやお客さんと最後までまっすぐに向き合って、やりきりたいです。

ヤママチ 納得してない人が多いとは思うけど、決まっちゃったことだから。最後の最後までギャンパレらしくやる。それしかないです。

ヤママチミキとRiNA。

ヤママチミキとRiNA。

ハナエ 私は記事が出る2日前にWACKのグループがどうなるかの最終的な全体像を知って。豆柴の大群が続くのも、ほかのグループが解散するのも、まとめて聞いて衝撃でした。

YUINA そんな急だったんだ……。

ハナエ そう。憧れて入ってきたWACKがパタンパタンって閉じていく感じがして、不安も悲しさもあります。でも豆柴は、プロデューサーのクロちゃんが「続けたい」と言ってくれたから続けられるんです。私は1回、豆柴もWACKも辞めた人間なんですけど、戻れたのはクロちゃんのおかげなので、恩返しという意味でも売れたいです。

──元WACKの皆さんも思うことがあるんじゃないでしょうか。

ムロ葉菜子 渡辺さんって、夢見がちでありながら嘘をつかない人だったんだなって、WACKを離れて思いました。できないことはできないって、ちゃんと言ってくれてた。あと、一番上の立場の人である渡辺さんが、案件を取りに行ってくれてたのも、何かあったときに頭を下げてくれてたのも、今思うとありがたいことだったなって。

アヤ 自分がアイドルグループのプロデューサーになったことで、それはより感じます。耳の痛い言葉とか誹謗中傷を、メンバーを守るために1人で受けてたんだなって。渡辺さんが落ち込んでる姿を見たこともあるけど、ほとんどそんな姿を見せずに守ってくれてた。並大抵のメンタルじゃできないなって。

YUINA ……(深く頷く)。

現役&元WACK、女川への思い

──最後に、「ONAGAWACKよ永遠に。」への意気込みをお願いします。

アヤ 今回はWACKの方々に呼んでいただいて本当に感謝しております。個人的には第1章のWACKがなくなってしまったら、当時のBiSと女川のつながりを話せる人ってかなり少なくなってしまうんじゃないか、と思っていて。もし可能ならLUCYとして女川に貢献できることがあったらいいな、と勝手に思っています。あとは、純粋にこの日に来てくれる人、女川の方々にとって、最高な思い出を作りたいと思っています!

ムロ葉菜子 最初で最後とわかっていながらも、WACKと女川のつながりを最後にはしたくない。正直に言うとそういう気持ちがすごくあります。すでにWACKを離れている私たちにも声をかけていただき、呼んでくださったご縁に感謝して、これからでもできることはなんでもしていきたいです。

YUINA 女川っていうのは、BiSのおかげで大好きになれた場所で。今のChalcaとして行けるのはいい刺激になると思っています。Chalcaのメンバーにも、今応援してくれている人たちにも、女川ってこういう素敵なところなんだよって知ってもらいながら、楽しい思い出が作れたらいいな。

RiNA 以前、別のイベントで訪れたときに、現地の皆さんが本当に温かくて、女川町の温かさを実感しました。「ONAGAWACK」も温かい人たちと先輩方が紡いでくれた大切な縁だと思っています。リスペクトして、感謝して、自分たちも楽しみたいし、町を盛り上げたい。私は石川県出身で、能登半島地震で被災した輪島をはじめ、能登半島も女川みたいに盛り上がってくれたらいいなという思いも抱きながら、女川をBiTE A SHOCKの音楽で盛り上げたいです。

アイナスター WAgg時代、自分のお披露目の場所は女川でしたので、初めてアイドルとしてのステージは女川。私、女川でデビューしたんですよ! 今日YUINAちゃんとひさしぶりに会って、「昔、先輩の曲を一緒にカバーしたなあ」と思い出したし、YUINAちゃんは経験したグループが多いから当時の話をたくさん聞かせてくれた記憶もよみがえりました。いろんな人とたくさんの思い出があって、関わったすべての人たちの力があって今、私がここにいれているし、女川でデビューできたのも皆さんがつないできたご縁のおかげ。またこうして「ONAGAWACK」というイベントに参加できて、とてもうれしいです。

上段左からイコ・ムゲンノカナタ、RiNA、アヤ・エイトプリンス、中段左からムロ葉菜子、YUINA、mikina、下段左からヤママチミキ、ハナエモンスター、アイナスター。

上段左からイコ・ムゲンノカナタ、RiNA、アヤ・エイトプリンス、中段左からムロ葉菜子、YUINA、mikina、下段左からヤママチミキ、ハナエモンスター、アイナスター。

mikina 町全体を動かしてまで1つの事務所のために動いてくださるなんて、なかなかないことだと思います。今回の出演者が集まるのはこれが最初で最後だと思いますけど、お客さんはお祭りみたいな感じで楽しんでほしいです。歩けばおいしい食べ物屋さんがたくさんあるし、メンバーも普通に歩いてるかもしれません。不思議な空間だけど、すごく温かくて、すごく楽しい日になると思います。ぜひ心を柔らかくして来ていただいて、一緒に「ONAGAWACK」を楽しみましょう。

イコ ずっと憧れていたイベントだったので、“女川町×WACK”の空気をメンバーとして感じられるのがすごく楽しみですし、ここまでのバトンをつないでくださった先輩方と一緒に参加できるのもすごくワクワクしています。いろいろなものをたくさん吸収して、学びたいと思っています。

ハナエ 「2026年は『ONAGAWACK』あるの?」って声がファンの方からも多かったんです。先輩方と女川の皆さんがWACKを愛してつないでくれたお祭りだから、形を変えて続いていく可能性もあると思うんです。そう信じられるように、がんばってライブをして、イベントを楽しんで、記憶に残る2日間にしたいです。

ヤママチ 女川とWACKがどうしてここまで密なのか、もはや知らないお客さんも多いと思いますけど、もともとは東日本大震災で被災した女川を盛り上げるために生まれた関係で。女川に限らず、そういった復興への思いを一番大事にしたいです。今回は特別に元WACKも現WACKも一緒になって相乗効果を生み出すイベントになると思うから、お客さんはとにかく楽しんでくれたらうれしいです。おいしいものも食べて、女川町の経済を回すのに貢献できたらいいなって(笑)。2月の女川は冷えると思うので、温かくして来てほしいです。