モモコグミカンパニー(BiSH)、ネオ・トゥリーズ(BiS)、NOW EMPiRE(EMPiRE)、ミユキエンジェル(豆柴の大群)、ヤママチミキ(GO TO THE BEDS)、ナルハワールド(PARADISES)、サアヤイト(WAgg)、ユメカ・ナウカナ?がコロナ禍の2020年を振り返るWACK座談会2021&所属37名の直筆メッセージ

WACKを牽引するBiSH

──続いて普段なかなか聞く機会がない、WACK内のほかのグループについての印象を順番に聞いていけたらと思います。まずは先輩的な立ち位置のBiSHについて。

ヤママチ 学ぶことが多いですね。それは去年に限ったことではなくて、ずーっとです。ライブの見せ方1つを取っても、1人ひとりがまったく違うものを持ってきて、自分が一番見せたいと思っているであろう見せ方を完璧に表現しているような。それができるからこそずっとBiSHは前を走ってくれてるんだって感じます。

ユメカ 本当にそうですよね。BiSHさんを私はWACKに入る前から見てたので、「WACKに入れてよかった!」って常々思ってるんですよ。一生の憧れだろうなあ。残念な気持ちになることがないってすごいことだと思っていて。清掃員の方々がBiSHさんを好きでよかったなって思えるようなライブをいつもしていて素敵だなって。

モモコグミカンパニー(BiSH)

モモコ うれしいです。なかなかそういう意見を聞く機会がないので。

ヤママチ BiSHはきっとプレッシャーがどのグループよりもすごいと思うんですけど、それを毎回はねのけて活動していると思うと人間らしさをより感じます。BiSHがWACKを上げてくれているのに自分たちが足を引っ張ってはいけないなって思うので、そういうところを見て「学ばないといけないな」と改めて思うし、そういうスタンスを盗んで、自分たちの成長につなげていかないとなって。

──でもBiSHのメンバーはそれぞれスタンスが違いますよね?

モモコ みんな考えていることは違うと思いますけど、引っ張っていこうとする子が多いとは感じています。チッチは特に後輩を気にかけてカッコ悪いところを絶対に見せない。私はほかのグループを見て学ばなきゃって思うタイプです。ほかのグループでいろいろあったとして、何があってこうなったのかな?とか、その子たちの身になって考えることで、自分も成長していかないといけないので。

──最近、何か学んだことはありましたか?

モモコ もう日々、学びの連続ですよ(笑)。BiSHは最近、個々の個性を出せる機会が増えてるんです。1人ひとりの考え方がめちゃくちゃ違うのもあって、それぞれの活動内容も違いますし。ここ1年で1つ言えることは、仲よくなりました(笑)。もともと仲が悪かったという意味ではなくて、離れて活動する機会が増えてから一番仲よくなって。初めてプライベートで6人で会うこともありました(笑)。

ヤママチ 今までずっと一緒にいたからこそなんですかね?

モモコ 私はちゃんと「おはよう」とメンバーに言えるようになりましたから、その点では成長しました(笑)。それでも、ほかのグループを見てると、みんな仲いいように見えます。

ヤママチ BiSHも仲悪いと思ったことはないですよ(笑)。

汗だくがむしゃらなBiS

──続いてBiSについて。

ネオ・トゥリーズ(BiS)

モモコ BiSは個人的に一番親近感があります。子供のようにがむしゃらにやってるなって思うグループで、全力で突っ走ってる感じがちょっとだけ昔のBiSHを見ている感じもする。BiSHも昔は夜行バスでガンガン移動して、寝る間もなくライブをしていたときがあって、そういうときってみんなのガッツで乗り切るしかないんですよ。そういうときの感情を思い起こさせてくれて、見ていて元気が出ます。

NOW EMPiREのライブはレーザーや映像の演出が派手に入っていることが多いんですけど、BiSさんは4人のパフォーマンスだけでライブを作っているイメージが強いです。あと私はどうしても見え方にとらわれちゃうので、汗で化粧が崩れちゃったり、髪の毛が乱れちゃったりするのをすごく気にしてしまうんですけど、BiSは汗ダラダラでも気にしない姿が本当にカッコよくて。

──BiSは体育会系というか、ライブ中にスクワット対決をすることもありましたね。

ネオ しました(笑)。

ヤママチ 足ガクガクだったけど、全然顔色は変わってなかったよね。

サアヤイト(WAgg)

ネオ (笑)。クビにされるかもしれないし、今までの経験からもしビリになったら何されるかわからないから。渡辺(淳之介 / WACK代表)さんから「本気でやれ」と言われてたし、自分たちも力を抜くという考えはないので。ライブのあと、筋肉痛で4日間は足が動かなかったです(笑)。

サアヤイト BiSさんのがむしゃらさ、根性のあるところを尊敬してます。私は「WACK合同オーディション」の合宿のときに敗者復活戦でBiSさんの「thousand crickets」を流しながらスクワット対決をやったんです。全力でスクワットすると本当に足が動かなくなって、そのあともずっと足が動かしにくくなって、気力でなんとか残りの日程もがんばりました。

ネオ かわいそう……。

サアヤイト あんなにきつい振り付けの曲があるのに、そのあともライブを全力で続ける根性はすごいなって。

ネオ 渡辺さんやスタッフさんからいつも言われています。「お前たちは何やってもカッコよくないから、とにかくがむしゃらにがんばれ」って(笑)。

下段左からモモコグミカンパニー(BiSH)、ネオ・トゥリーズ(BiS)、ヤママチミキ(GO TO THE BEDS)、ミユキエンジェル(豆柴の大群)、上段左からNOW EMPiRE(EMPiRE)、ナルハワールド(PARADISES)、サアヤイト(WAgg)、ユメカ・ナウカナ?。

パフォーマンスに磨きのかかるEMPiRE

──EMPiREについてはどうでしょうか?

ナルハ EMPiREさんはとにかくダンスがめちゃくちゃカッコいいです。どうやったら体をそんなにキレッキレに使えるんだろうって。

サアヤイト WAggのライブでEMPiREさんの曲を踊っていて、めちゃくちゃ難しいって感じます。

ナルハ そうなんですよ。私もWAggにいたときに踊っていたんですけど、細かい振りもいっぱいあるし、どうやったらこんな振り付けが思い付くんだろうって思ってました。今もすごいなと思って観ています。

サアヤイト 手とか体の角度もメンバーみんなぴったり合わせるのに、1人ひとりの振りも大きくて最高だなと思います。

NOW EMPiRE(EMPiRE)

ユメカ 最近の3時間ぶっ通しのライブを観させていただいて、本当に震えました(笑)。私がもしも合宿に行くとして、EMPiREのメンバーさんが自分と同じ現役メンバーとして参加するのかと思うと、本当にヤバいなって! 私は本当に落ちこぼれになってしまうので、しっかり体力付けようと思って、ランニングするようになりました(笑)。私が今やれって言われたら3時間ぶっ通しのライブはできないと思うので、いやもう! 本当にすごいです!

NOW ありがとうございます(笑)。3時間ライブは確かに大変でしたけど、練習を何回も積み重ねて、不安要素ゼロでステージに立ちました。

ユメカ やっぱり準備が大事ですね! 私もしっかり準備をして次に進みたいです!

プレッシャーと戦いながら実力を付ける豆柴の大群

──豆柴の大群は2019年の暮れに「水曜日のダウンタウン」発のアイドルとしてデビューして1年が経ちましたが、改めてほかのグループの皆さんがどんな印象を持っているか聞かせてください。

ヤママチ 最初に会ったときは「テレビの人だ……」って思いました(笑)。これまでほかのグループとはWACKのツアーを一緒に回ったり、イベントで競演したりする機会が多かったんですけど、豆柴の大群は結成してからあまり一緒にやってなくて、ライブをちゃんと観たことがないんですよ。なので、豆柴の大群がどんなライブをするのかずっと気になっています。例えばメンバー1人ひとりがどんな表情でパフォーマンスしてるんだろうとか。ライブの中で見えてくる1人ひとりの個性って、普段接してるときの雰囲気とはまた違ったものが見えてくると思うので。なので直接、ライブを観られたらいいなってずっと思っています。

ナルハ 山田なる名義のときに豆柴の大群さんと一緒になることがあって、そのときに生でライブを観させてもらったんですけど、みんな表情がすごく輝いてました。めちゃくちゃかわいいんですけど、かわいいだけじゃなくてミユキさんの歌声が特徴的だったり、ほかのメンバーもすぐわかる個性的な声の人が多いなって。1人ひとりがパフォーマンスの強みがあるんだなって思いました。

──ミユキさんはほかのグループで話すメンバーはいるんですか?

ミユキエンジェル(豆柴の大群)

ミユキ あんまりいないんですけど、GO TO THE BEDSさんはすごく話しかけてくれます!

ヤママチ ココ(・パーティン・ココ)とドク(ユイ・ガ・ドクソン)は分け隔てなく接するタイプなんで(笑)。

──なるほど。モモコさんは豆柴について思うことはありますか?

モモコ 豆柴はWACKのグループの中でもテレビに出てることが多くて、知名度もあるからいろんな意見がたぶん多いと思うんです。最初からそういう場所にいるのはつらいこともあるのかなって思うんですけど、遠巻きに対応の仕方を学ばせてもらっています(笑)。