アップアップガールズ(仮)結成14年目の改革!遊び心満載の新たなライブスタイルを目撃せよ (3/3)

新曲を聴いてメンバー全員大号泣

──さて、10月23日には現体制初のCD作品となる1st EP「Again!」がリリースされます。表題曲「Again!」の歌詞はメンバー5人の決意表明とも言える勝負作になっていますね。

住田 私の歌割りに「どん底だって分かってる! 動員だって減ってる! 気づいてる!」という厳しめの歌詞があるんですよ。私が最年少メンバーということもあってか、ファンの方からは「あの歌詞をはるちゃんに歌われると心苦しくなる。俺たち、もっとがんばるね」とか言われることもありまして……。だけど、この曲はオブラートに包まず表現するからこそ伝わるものがあるんだと思います。

古谷 作詞は、よくお世話になっているNOBEさんです。特にヒアリング作業とかもなく歌詞が上がってきたんですけど、「どうしてこんなにもメンバーの心情がわかっているの?」って感動しました。

青柳 初めて仮歌を聴いたとき、メンバーと5人一緒にいたんです。全員がAメロの時点で大号泣し始めました(笑)。

鈴木 「先輩たちはもう、いない」とか「フェスの出番も早くなった」とか、普通はなるべく口にしたくないんですよ。明るいところを見せるのがアイドルだというイメージもありますし。だけど、みんなが言わないことをあえて口にすることで、前を向いているということを証明したいんです。フレーズ自体がマイナスなニュアンスだからこそ、そこで私たちがくじけていたら歌えないじゃないですか。誰1人泣かずに前を向きながら歌っているからこそ届くメッセージだと考えています。

小山 5人のうち、1人でも欠けてしまったら「Again!」は歌えないと思う。それくらい今の私たちのリアルが詰まっています。

青柳佑芽

青柳佑芽

鈴木芽生菜

鈴木芽生菜

小山星流

小山星流

アプガ(仮)はどんどん進化していく必要がある

──年末には、グループにとって大きな単独ライブが行われるそうで。

青柳 はい、12月30日に渋谷ストリームホールでやらせていただきます!

古谷 今は5人体制のアプガというものが少しずつ広まり始めている感触があるんですよ。それは芽生菜が夏にX(Twitter)でバズった効果も大きかったんですけど。

鈴木 水着衣装でライブをしたとき、ファンの方が写真を撮ってSNSに投稿してくださったんです。おかげさまでそれが評判になりまして、この衣装で「TIF」に出たら「おいおいおい、Xでちょっと見た水着の子じゃない?」みたいな感じで拡散されていったんです。

──鈴木さんは最近も「後ろに映り込んでしまったメンバー消せる人いますか?」という投稿が万バズしていましたよね。

古谷 同じグループのメンバーとして本当にありがたいです。芽生菜の投稿が拡散されることでアプガ(仮)自体も注目されますし、その引っ掛かりに乗っかる形で最高のパフォーマンスを届けることができれば、12月30日のライブにもつながっていくと思います。実際、バズっている芽生菜だけじゃなくて、最近はほかのメンバーもフォロワー数が増えているんですよ。

鈴木 12月30日のライブを成功させたら、その先はZeppのステージにもう一度立ちたい。それは「Again!」の歌詞でも歌っていることなんです。

──古川先生の目に今の5人の姿はどう映っていますか?

古川 頼もしいです! 私もアイドルをずっとやっていたからわかるんですけど、アイドルって歌も衣装も振付も全部を用意してもらった状態でライブをするじゃないですか。それはすごくありがたいことであると同時に、苦労する点でもあるんですね。自分たちができることや、やりたいことを見つけにくくなっていくので。5人は加入してから3年半、梓がいなくなってから9カ月くらいここまでがんばってきて、自分たちの頭で考えられるようになったところが素晴らしいと思います。今、5人は成長している最中だし、ライブをやるのが楽しくて仕方ないと思いますよ。安心して見ていられます。

──塩野さんからもひと言お願いします。

塩野 よくメンバーにも伝えるのは、お客様がライブを観終わってから幸せな気持ちで家に帰れるようなものを提供してほしいということ。ライブって自分たちが楽しむためではなく、お客様を幸せにするために存在するものなので。じゃあアプガ(仮)のライブに行ったら、どんな幸せが待っているのか? メンバーはライブでお客様のために何をするのか? そこまで深く考えることができれば、他人の人生を本当に変えられるし、たぶん世界だって変えられるんじゃないかな。それができるアイドルに5人はなれると僕は思っているんですよ。デカい話だけど、それくらい期待しているということです。

──最後に、メンバー5人から意気込みをお願いします。

青柳 私はアプガ(仮)が大好きで、アプガ(仮)になりたい一心で加入して、ここまでがんばってきました。「自分の好きだったアプガ(仮)じゃなくなる」とファンの方に言われたこともあり、私自身もアプガ(仮)がずっと好きだったから理解できる部分もあるんですけど、やっぱりアプガ(仮)はどんどん進化していく必要があって……。昔好きだった人も、そうじゃない人も巻き込んで、もっともっと楽しいライブをお届けしたいです!

住田 私たちは、お客さんと一緒に成長してきたグループです。これからも5人だけで成長していくのではなく、お客さんと一緒に歩んでいきたいというのが私の考えなんです。お互いに支え合い、助け合うような関係でいれたら素敵だなと思っています。

住田悠華

住田悠華

古谷柚里花

古谷柚里花

小山 今、アイドルの世界はわりとかわいい系のグループが流行っている印象があって。アプガ(仮)はキャピキャピかわいい王道系ではなく、どちらかというとガツガツ系ですが、私たちの力で時代を変えていきたいと気合いが入っています。結局、運命を切り拓くことができるのは自分たちだけですから。

古谷 私は今のアプガ(仮)がアイドル界で一番お客さんと距離が近いグループだと思っています。アイドルファンの方はもちろんですが、アイドルに興味がない人でも絶対に楽しめるライブになっている自信があるので、この輪をもっと広げていきたいんです。「アプガ(仮)のライブに行けば元気をもらえる」と感じていただけるように、私たちからもっとパワーを届けていきたいです!

鈴木 最近感じるのは、人生って意外と簡単に変わるんだなってことで。仕事、家族、進路、プライベート……悩みや乗り越えなくちゃいけない壁もたくさんあるとは思うんですけど、アプガ(仮)のライブに来たら全部メンバーが解決してあげます! 悩みがどうでもよくなるくらい楽しいライブなので、ぜひ遊びに来てください!

アップアップガールズ(仮)

アップアップガールズ(仮)

公演情報

アップアップガールズ(仮) ワンマンライブ

2024年12月30日(月)東京都 渋谷ストリームホール

プロフィール

アップアップガールズ(仮)(アップアップガールズカッコカリ)

ハロー!プロジェクトのハロプロエッグ(現:ハロプロ研修生)の研修課程を修了した7人によって2011年に結成されたアイドルグループ。結成当初はアップフロントガールズ(仮)として活動し、2011年7月にアップアップガールズ(仮)に改名した。2012年3月に待望のオリジナル曲「Going My ↑」を発表。その後は立て続けにシングルをリリースし、同年12月にタワーレコードのアイドル専門レーベルT-Palette Recordsへ参加した。精力的なライブ活動を経て2014年6月には念願の東京・中野サンプラザ公演を成功させた。同年8月には富士山山頂でのライブに挑戦し、2015年5月にはハワイ・ホノルルで開催された「ホノルル駅伝」に参加し全員が完走。2016年11月に東京・日本武道館でワンマンライブを開催した。2017年9月の東京・Zepp Tokyo公演をもって仙石みなみと佐藤綾乃が、2020年いっぱいで古川小夏、森咲樹、佐保明梨、新井愛瞳が卒業。2021年よりオーディション合格メンバーを含む新体制で活動し、2023年12月30日をもって最後のオリジナルメンバーであった関根梓が卒業した。現在は古谷柚里花、鈴木芽生菜、小山星流、青柳佑芽、住田悠華の5人体制で活動している。