東京スカパラダイスオーケストラが2月21日にシングル「ちえのわ feat.峯田和伸」をリリースした。
銀杏BOYZの峯田和伸をゲストボーカルに迎えたタイトルトラックは、“ややこしいけど愛おしい”人間関係を絡み合う知恵の輪になぞらえた作品。作曲者の川上つよし(B)、作詞者の谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ / Baritone Sax)が峯田のために誂えた楽曲を、峯田が渾身のボーカルで情熱的に歌い上げている。
今回音楽ナタリーでは、峯田とスカパラの谷中、茂木欣一(Dr)の3人にインタビューを実施。2組の“衝撃的な出会い”から「ちえのわ」が完成するまで、峯田とスカパラの熱い交わりについて話を聞いた。
取材・文 / 大山卓也 撮影 / 草場雄介
- 東京スカパラダイスオーケストラ「ちえのわ feat.峯田和伸」
- 2018年2月21日発売 / cutting edge
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[CD+DVD] 2484円
CTCR-40392/B -
[CD] 1080円
CTCR-40393
- CD収録曲
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- ちえのわ feat.峯田和伸
- Samurai Dreamers(São Paulo mix) feat.TAKUMA(10-FEET)+EMICIDA
- Rain Again~縦書きの雨~ Live at DRUM LOGOS(from 2017 TOUR「涙後体前」)
- ちえのわ(Instrumental)
- DVD収録内容
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- ちえのわ feat.峯田和伸(Music Video)
- LATIN AMERICA TOUR 2017"NO BORDERS"ライブドキュメンタリー(後編)
歌詞を飛ばして茫然自失
──スカパラと峯田さんは以前から交流はあったんですか?
峯田和伸(銀杏BOYZ) それがけっこう最近なんですよ。最初は2015年の「RISING SUN ROCK FESTIVAL」のとき。楽屋とかあるケータリングスペースで尾崎世界観くん(クリープハイプ)が紹介してくれて「ああ、どうもどうも」って感じで。
──でもそれ以前からフェスの現場で一緒になることはあったんじゃないですか?
峯田 でもほら、僕あんまり楽屋から出ないんで(笑)。だからそれまでは遠目から見て「ああ、カッコいいな」とか思ってるだけでした。
──初共演は去年の「RISING SUN ROCK FESTIVAL」のコラボステージ「FRIDAY NIGHT SESSION~SKA IS THE PARADISE~」ですよね。
谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ / Baritone Sax) うん、あれは最高だったよね。峯田くんが圧倒的な存在感を放ってた。
峯田 あのとき「いかれたBaby」(フィッシュマンズ)を歌ったんですけど、アタマ真っ白になって歌詞飛んじゃったんですよね。1行目からいきなり(笑)。リハもしてるのに本番でパッカーン!ってなって。なんとか最後まで歌い切りましたけど。
谷中 1行目から来たからさ、俺そこで盛り上がっちゃったもん、逆に(笑)。
茂木欣一(東京スカパラダイスオーケストラ / Dr) そうなんだよ! 俺もそこにリアルなものを感じたって言うか。もちろんきれいに歌い切ったときの景色もいいんだろうけど、それとは別の何か熱いものがやってきたんだよね。
峯田 そう言っていただけると救われますけど、でも俺その日ホテル帰って、次の日銀杏BOYZのライブがあったのに、一睡もできなかったですもん。
──不完全燃焼でした?
峯田 いや、なんか出し切ってはいるんですけどね。ものすごいことやってしまったっていう感じ。もう茫然自失で真っ白になってました(笑)。
好きな人と何かを一緒に作りたい
──そのときのコラボセッションが、今回の峯田さんの起用につながったんですね。
谷中 これまでもコラボレーションの相手を決めようってときに峯田くんの名前は何回も上がってたんだけどね。「RISING SUN ROCK FESTIVAL」で一緒にやってみてメンバー全員盛り上がってたのと、峯田くんもすごく乗り気だったから「これならオファーしても断られないかな」って思って。
峯田 断るわけないじゃないですか(笑)。すごくうれしかったです。さっき僕フェスとかで楽屋から出ないって言いましたけど、もし自分が音楽やってなかったら普通に「大ファンなんです!」って行きますよ。でも音楽やってる以上はファンになるんじゃなくて、やっぱりモノを作って一緒に笑い合いたいって思うんです。好きな人とは何かを一緒に作りたい。飲み屋で会うとかじゃなくて、現場に入って一緒にモノを作れるっていうのが自分にとっては一番大きい、うれしいことなんです。
茂木 ホントそうだよね。
谷中 俺も同じ気持ち。そう思う。
──一緒に何かを作ることでもっと深くわかりあえる?
谷中 そう、絆を残せると言うかね。だから俺も一緒に仕事したりコラボレーションした相手は、長い間会ってない人でも勝手に友情を感じてます。そういう人がいっぱいいますよ。お互いに身を削ってやったからこそ、向こうも同じように思ってくれてるって思えるし。
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人間関係ってややこしい