ナタリー PowerPush - T-Palette Records#3 - Negicco

結成10年 最高の追い風

10周年を目前に立ち返る 思い出の場所

Megu「どっぺり坂」

──なぜこの場所を選んだんですか?

ここは「どっぺり坂」というところで、Negiccoが初めて写真撮影をした場所です。デビューして最初に撮影したのがここでした。今はもう残ってないけど、この坂の上の建物が当時通ってたスクール(アップルリトルパフォーマーズ)で。

──この場所での思い出は、今思い起こすとどうですか? 楽しい思い出なのか、それともつらかったのか。

すっごく楽しい思い出です。スクールには小学校4年生から通っていて、週に1回だったんですけど毎日通いたかったぐらいで。学校とはまた別の楽しみっていうか。

──その頃から芸能活動がしたくて、自発的に始めたんですか?

はい。スクールができる前に「こどもミュージカル」に出たのがきっかけで。そのあとスクールができると聞いてすぐ試験を受けました。

──それはミュージカル女優になりたかったから? それとも歌手?

いや、最初はなんにもなりたくなくて(笑)。ただ「楽しい」っていうだけで。何か習い事がやりたいみたいな感じで入ったんです。公文とか英語教室もやってたけど、どれも続かなかったんですよ。それはお父さんお母さんから「やりなさい」って言われて始めたんですけど、スクールだけは自分からやりたいって言って始めたんです。

──ご両親は芸能活動をやることに反対しなかった?

すごく寛容で、やりたいことをやらせてくれますね。苦しいとき、大変なときも一番近くで見てくれていて。落ち込みすぎてるとあまり話しかけてこないです(笑)。空気を読んで。私のほうから相談すると「こうしたらいいんじゃない?」とか。でも辞めちゃえって言われたことは1回もないですね。私は辞めたいって思ったことが何回もあって(笑)、親にも「辞めたい!」って言ってたんですけど、「じゃあ辞めちゃいな」とは1回も言われませんでした。

──改めてあの場所に立って、どう思いましたか?

あの頃立ってたのと同じ場所でこうしてお仕事できてることは、すごく感慨深いですね。今、髪型も10年前と同じなんですよ、ほぼ(笑)。気持ちも容姿も10年前に戻った感じです。

Kaede「やすらぎ堤」

──この場所を選んだ理由は?

ここは中学生の頃の通学路なんですよ。中学のときにずっとここを歩いていて。

──中学ということは、すでにNegiccoとしての活動が始まってからの思い出ですよね。

はい。Negiccoは小6からなので。ここはレッスン場に行く途中の道でもあったんですけど、よく独り言をつぶやきながら歩いてました。イヤなこととかあると、ここにきてブツブツブツブツ言いながら(笑)。悩み事があるとひとりでベンチに座ってボーッとしてたり。切羽詰まってくるとここに来て。私、人付き合いがホントにヘタなんです。当時「Negiccoとして活動してるんだからあまり目立ったことしないほうがいいよ」って親に言われたのが引っかかって、みんなにどこまで心を開いていいのかわからなくなったんですよ。

──あー、小学生の頃から“芸能人”なわけだから、クラスでの距離感とかわかんなくなりそうですよね。

友達が欲しいんだけど、どう付き合ったらいいかわかんなくなって。1人だけすごく仲良くなって、その子とは今でも付き合いがあるんですけど、その子といろいろ話したのもこの場所でした。

──当時抱えていた悩みは、10年を経た今となってはかわいいものだと言える?

うんうん、そうですね。「そんなことに悩んでたのか」みたいな。

──今日こうして改めてあの場所に立つと、どういう気持ちになるんでしょうか?

やっぱり改めて好きな場所ですね。パワースポットじゃないけど、なんかあるんですよ。癒されるというか落ち着くというか。何もないとここで1時間2時間ボーッとしてましたね。友達とただ散歩に来ることも多かったんですよ。服買いに行ったりするんじゃなく「やすらぎ堤行かない?」みたいな(笑)。

Nao☆「日本海」

──数あるスポットからなぜ日本海を?

マリンピア(新潟市水族館 マリンピア日本海)が好きで、幼稚園ぐらいの頃からよく来てたんですよ。Negiccoは夏の曲が多くて、昔は海をバックに歌うイベントも多かったので、個人の思い出とNegiccoの思い出が両方詰まってるんです。ちょっと落ち込んだようなときも海を眺めてるとリフレッシュできるし。

──「海が見たい」と思ったときに、市街地からほんの数分で海に行けるってのはうらやましい環境ですね。

そうですね。当時通ってたスクールもすぐ近くだから、レッスンが終わったあとに「ちょっと海見て帰ろうか」って親に車で寄ってってもらったりしてました。

──今こうして「10年目のNegiccoのNao☆」として海辺に立ってみて、何か感じ入るところはありますか?

いいところに住んでるなあって。東京はビルが建ち並んでて「カッコいい」って感じがしますけど、やっぱり息抜きでどこかに行きたいって思ったときに、こういう自然が多いところだといいなって思いますね。すぐ近くに「ドン山」っていう大砲が置いてある高台があって、そのすぐそばに、今はなくなってしまったけど私が通ってた幼稚園があって。私の思い出は全部この日本海側に詰まってるんです。

──いい思い出もつらい思い出も含めて。

はい。Negiccoが行き詰まって辞めたいなって思ったときに、友達を誘って海に来たことがあって。やっぱりそのときも、突っ走りそうだった思いが、海に来てちょっと落ち着いてみたら「もうちょっとがんばってみようかな」に変わって。でも海についてはつらい思い出はそのぐらいで、あとは楽しい思い出ばっかり。最近は3人で海に来てワーッとやることもなかったんですけど、今日はひさびさに青春できました(笑)。そういう時間や場所があるのはいいなって改めて思いましたね。

ニューアルバム「Melody Palette」 T-Palette Records
[CD] 2013年7月17日発売 / 3000円 / TPRC-0047
[アナログ2枚組] 2013年8月14日発売 / 4500円 / TPRV-0003
収録曲
  1. 愛のタワー・オブ・ラヴ
  2. あなたとPop With You!
  3. アイドルばかり聴かないで
  4. イミシン☆かもだけど
  5. 相思相愛
  6. 恋のEXPRESS TRAIN
  7. GET IT ON!
  8. ナターシア
  9. ルートセヴンの記憶
  10. ネガティヴ・ガールズ!
  11. Negiccoから君へ
  12. スウィート・ソウル・ネギィー(grooveman's Jack Bounce Mix)
  13. ニュートリノ・ラヴ(banvox remix)
BACK NUMBER
#1 アップアップガールズ(仮)
#2 lyrical school
#3 Negicco
#4 所属アイドル座談会
T-Palette Records

タワーレコードが発信するアイドル専門レーベルとして2011年6月に設立。以降、立ち上げ時からのメンバーであるバニラビーンズ、Negiccoをはじめ、LinQ(2013年4月にメジャー移籍)、しず風&絆~KIZUNA~、lyrical school、ライムベリー、アップアップガールズ(仮)といった楽曲に定評のあるアーティストが数多く参加し、タワーレコードならではの“音”にこだわった作品が続々とリリースされている。またレーベル主催イベントの開催や、全国各地のアイドルグループを紹介するコンピレーションCDの販売など、アイドル文化の活性化に大きく貢献している。

Negicco(ねぎっこ)

新潟の名産品「やわ肌ネギ」のキャンペーンユニットとして2003年7月に結成。キャンペーンソング「恋するねぎっ娘」でCDデビューを果たす。キャンペーン終了後も地元新潟を拠点に活動を続け、2010年にはローカルアイドルの音楽フェスティバル「U.M.U AWARD 2010 ~全国アイドルお取り寄せ展~」で優勝。2011年にはバニラビーンズとともに、タワーレコードが設立したアイドル専門レーベル「T-Palette Records」の第1弾アーティストとなった。同年11月にシングル「恋のEXPRESS TRAIN」を発表した。2012年2月にはベストアルバム「Negicco 2003~2012 -BEST-」をリリース。このアルバムに収録された代表曲「圧倒的なスタイル」は同年1月よりフジテレビ系人気バラエティ「めちゃ×2イケてるッ!」のエンディングテーマとして1年にわたってオンエアされた。結成10周年を迎えた2013年7月には、小西康陽、西寺郷太(NONA REEVES)ほか豪華クリエイターを作家陣に迎えた1stオリジナルアルバム「Melody Palette」をリリース。