TOUCH×BIGMAMA|Zeppツアーに向け、心の琴線に触れる一瞬を

ベースを弾くより音楽を作って喜ばれることがうれしかった

──安井さんは1年生の頃に金井さんとバンドを一緒にやっていたとのことですが、当初BIGMAMAにはいなかったんですね。

安井英人(B)

安井 その頃はパイモミズっていうコミックバンドをやっていたんです。

柿沼 それ言うんだ(笑)。

安井 で、BIGMAMAからメンバーが抜けるタイミングで声をかけてもらって。最初は金井がベースボーカルだったんですけど……。

柿沼 端的に言えば金井のベースに未来はないと思っていたんですよ(笑)。だからベースがすごくうまいのになぜかパイモミズでドラムを叩いていた英人に「うちでベースを弾いてよ」って声をかけて、金井に「今日からギターボーカルになってくれ」とお願いして。英人は就活中だったので新しいバンドへの加入は悩んだと思うんですけど、入ってくれてよかったですね。金井も素直にベースからギターに持ち替えてくれたし。

金井 僕、未だに担当楽器にこだわりないですからね。当時もベーシストとして生きていきたいかと聞かれたら1mmもそんなことは思ってなくて。音楽を作って喜ばれることがうれしかったので、楽器を指定されたらそれを練習するというだけの話でした。

「TOUCH」はZeppツアーへのつながりを考えながら

──今回のライブは有観客と配信のハイブリッド公演で、会場には350人を入れ、配信も行います。さらに“パーソナリティ”として芦沢ムネトさんにも参加していただきます。

金井 僕らは5月にZeppツアーがあって、そこに向けて新曲を制作していて。その制作過程をSNSで発信しているんですけど、「TOUCH」ではその曲をお披露目する予定です。今回のライブは昔から僕たちを知ってくれている芦沢くんにも参加してもらって、音楽に対するこだわりや去年のライブに対する僕らの思いを話せる機会にもなったらいいなと思っています。それだけに留まらず、自分たちと関係性のある人たちの言葉ももらって、曲に入れたら素敵だなと思って今回のような形式でライブをさせてもらうことになりました。今までこういう形式のライブはやったことがないので楽しみですね。

金井政人(Vo, G)

──5月のツアーに来る人にも観てほしいですね。

金井 そうですね。去年配信ライブを2本やったんですけど、視聴料相応の価値をきちんと生み出されているのかを突き詰めてやるべきだと思って臨んだんです。そうやって一生懸命作り上げた配信ライブの価値をここで下げたくないというのがあったし、「TOUCH」でいいものを作らないと今後やるライブの価値も下がってしまうと思ったので、自分たちが5月に用意しているツアーとのつながりも考えながらしっかり作り込んでやっていきたいですね。

──芦沢さんとのトークも楽しみです。

金井 きっと楽しい話もすると思うけど、やっぱり今話したいのは新しい曲のこと。それを伝えるために芦沢くんの力を借りて一番いい形でパフォーマンスできたらと思っています。

東出 普段のライブであまりMCをしないバンドなので、ムネトさんといろんな話をして、ライブとは切り離した私たちのパーソナルな部分もきっと知ることができるライブになるんじゃないかなと期待しています。

楽曲リクエストをもらいたい人は?

──またこのライブはBIGMAMAと関係の深い人からのリクエストメッセージを受けながら進行していきます。

金井 「TOUCH」という言葉やライブコンセプトを聞いたときに、心の琴線に触れる瞬間が思い浮かんだんです。僕はソングライターではありますが、自分1人で曲を書いているとは思っていなくて。いいフレーズを書けたときって必ずそれを書かせてくれた人がいるんですよ。そういう人はたくさんいるんですけど、その中から先輩、後輩、同期、恩人を1組ずつピックアップするなら、先輩はTOTALFAT、同期はUNISON SQUARE GARDEN、後輩はSPiCYSOL、恩人はMUSICAの鹿野淳さんかなと。自分の作っているものに感動できるのは、自給自足じゃなくて、誰かとのコミュニケーションの中で生まれたものだからなんですよね。だからその4組からのリクエストはぜひ叶えたい。

東出 私は元チャットモンチーの高橋久美子からリクエストをもらいたいなと思っています。同い年で四国から上京してがんばっていた久美子は、当時めちゃくちゃ忙しかったんですけど、隙間を見つけては私と遊んでくれて。久美子やthe courtっていうバンドのボーカルのトキくん(鴇崎さとし)とかがいる5人の仲良しグループがあって、そこで私たちはお互いの状況を逐一報告し合ってたんですよ。2008年のチャットにとって初の武道館ライブは、その友達と一緒に観に行きました。「1曲目に何をやるかな?」とかみんなで話していて、私は「絶対『ハナノユメ』だと思う」って言っていたら、1曲目にその曲が来て涙がバーっと出てきたことを覚えています。その9年後にBIGMAMAの武道館公演があって、久美子はその友達グループで観に来てくれました。

──素敵な友情ですね。安井さんはどなたからリクエストをもらいたいですか?

BIGMAMA

安井 僕は今Wiennersとかで叩いているKOZOですね。KOZOは高1のときに金井と一緒にバンドをやっていたときのドラマーです。今でも仲がよくてZoomで飲み会をしたり、少し前には一緒に中国に遊びに行ったりもした仲なので、きっとリクエストをくれると思います。

柿沼 俺はMAN WITH A MISSIONからリクエストをもらいたい。彼らがグイグイ売れ始めた頃、ツーマンツアーに呼んでもらったんですよ。当日もすごくBIGMAMAの音楽を褒めてくれたし、今でも交流が続いていて、ずっと気にかけてくれて。個人的にもマンウィズのサウンドが大好きですし、こういう音楽が日本のシーンで勝っていってるのは俺らにとって励みになっているので、BIGMAMAにとって必要なバンドだなと思っています。まあ俺はマンウィズメンバーの前でテキーラを飲みすぎて失敗もしてるんで、もらえなかったらそういうことだな……(笑)。

金井 今挙げた人たち以外にもリクエストが集まったら面白いなとは思っています。それは当日に期待していてほしいですね。

柿沼 俺らはドラムが代わってフラットになって、いろんな曲を試すうちに、初期の曲も、なんでこれずっとやっていなかったんだろうねという曲がたくさん出てきて。リクエスト以外でもセットリストには期待していてもらいたいですね

安井 リクエストは早めに欲しいですね。

金井 バケツ(サポートメンバーのBucket Banquet Bis)に覚えさせる時間も必要だもんね(笑)。

安井 そうだよね(笑)。自分たちも予想できないライブになるっていうのは楽しみです。