音楽ナタリー Power Push - トミタ栞 feat. Ladybeard

最強のカワイイコンビが贈る とっておきのバレンタインギフト

前髪かわいい

──トミタさんもビアードさんも「カワイイ」という言葉で形容されることが多々あるかと思います。この「カワイイ」について、2人はどんな考えを持っていますか?

トミタ 私の場合、「かわいいね」って言われるのは最初だけですよ(笑)。身長も小柄だし、最初はそういうふうに思ってもらえるんですけど、2回目、3回目に会うとみんなそういうふうに言ってくれないんです。「かわいい」じゃなくて、「しゃべらなければかわいいのにね」って(笑)。でもそれが自分の取柄だと思って開き直ってます。

レディビアード 「カワイイ」は世界中にinfection(伝染)してますね! ロリータ、和服、アニメ、マンガ……日本の「カワイイ」のイメージです。

トミタ 日本のアニメ、かわいいと思う?

レディビアード かわいいね。西洋のキャラクターデザインはディズニーっぽい感じ。日本のアニメはかわいい。あとはカッコいいですね。

トミタ そう「カワイイ」といえば? で2人が共通しているものがあって、それは前髪なんです。

レディビアード Yes!! 前髪かわいい。

トミタ ビアちゃんは日本の、前髪が短い女の子が好きなんですって。

トミタ栞 feat. Ladybeard

レディビアード 前髪短いのかわいいねー。日本、前髪ある女の子がいっぱいいる。素晴らしいと思う。西洋ではほとんど前髪を作らないから、日本の前髪は特別だと思います。

トミタ 私は「日本特有のかわいさ」という認識はなくて、ただ前髪の短い子が好きなだけだったんですけど(笑)、ビアちゃんにそう言われて「あ、日本特有のものなんだ」って気付きました。

──前髪の話を聞いたら、ビアードさんのそのヘアスタイルも気になってきました。顔の前に垂れた2本の前髪、すごいこだわりがありそうですね。

トミタ そうそう! 私もこの話を聞いてからビアちゃんの前髪に注目するようになったんですよ(笑)。ビアちゃん、これはいったいなんなの?

レディビアード これはビアちゃんのアンテナです。若い頃オーストラリアにいたとき、女の子みんなこんな感じだった。みんなポニーテールして、髪の毛の細い束を2本顔の前に垂らして。

トミタ そうだったんだ!

──ビアードさん、日本に来て“カワイイカルチャー”に実際に触れてみて、どんなことを感じました?

レディビアード 「カワイイ」は深く日本の文化に根付いてると思いました。道を歩いてるだけで、かわいいものたくさんある。例えばマンホールの蓋に絵が描いてある、これすごい! 別の国にはないね。

トミタ えっ! そうなの!?

レディビアード Yes!! 別の国すごいひどいです。何も描いてない蓋をはめ込んだだけ。

トミタ そうか、でも私は逆にそれがカッコいいって思っちゃう。

レディビアード あとは道にあるポールの上に小さい鳥のオブジェが付いてたりね。どこにでも、かわいいポイントがたくさんあるよ。

トミタ 確かにそうかも!

──生活の中に溶け込みすぎて、日本人は気付かないポイントかもしれないですね。

レディビアード 日本の文化は外国人にとって本当に面白いです。あともう1つ、日本は「強い」っていうイメージもあります。例えば空手、毎日毎日稽古して体が強くなるね。Extreme(極端)なイメージが一緒にある。面白いね。

トミタ そうなんだ。面白い。

ビアちゃんとバレンタインっていう絶妙なバランス

──では、ここからはシングルについて伺います。まず、どうして国生さゆりさんの「バレンタイン・キッス」をカバーすることになったんですか?

トミタ 作品をリリースすると決まったとき、これからのイベントごとの中で、バレンタインがすごく輝いて見えたんです。ビアちゃんとバレンタインっていう組み合わせほど絶妙なバランスもなかなかないなって思えたし、この曲にしました。あと、ビアちゃんは前からこの曲をカバーしてるんですよ。ビアちゃんバージョンだと、1番はかわいく歌って、2番からはデスボイスになっちゃう。そのパフォーマンスに惹かれていた部分もあります。

──ビアードさんは、どうしてこの曲を自分のパフォーマンスのレパートリーに採り入れていたんですか?

レディビアード

レディビアード 私はポップソングをデスメタルでカバーするのが面白いと思ってパフォーマンスしてるんだけど、カバーソングを選ぶ大事なポイントがある。1つはポピュラーソングであること。もしお客さんの半分だけしか曲を知らなかったら、もう半分の人はジョークわかりません。だからすごく人気のある曲を選ぶ。もう1つはデスボイスで歌ったらミスマッチになる曲であることね。「バレンタイン・キッス」はすごくアイドルらしくて、愛らしい感じの曲。だからデスボイスでやったら面白いと思って、この曲を選びました。

──人気があって、自分がカバーしたらギャップがある曲をチョイスするんですね。

レディビアード そう。きゃりーぱみゅぱみゅちゃんの「つけまつける」とかね。いつもかわいい曲を探してるよ。

トミタ栞 feat. Ladybeard ニューシングル「バレンタイン・キッス」/ 2016年1月20日発売 / EPICレコードジャパン
初回限定盤 [CD+DVD] / 1500円 / ESCL-4571~2
通常盤 [CD] / 1000円 / ESCL-4573
CD収録曲
  1. バレンタイン・キッス
  2. ホワイトデイ
初回限定盤DVD収録内容
  • バレンタイン・キッス(ミュージックビデオ)
  • バレンタイン・キッス(メイキング映像)
ライブ情報
トミタ栞 ライブ2016 ~今回のワンマンは誕生日の前日~
2016年1月31日(日)神奈川県 Yokohama Bay Hall
イベント情報
「バレンタイン・キッス」リリース記念イベント
2016年1月19日(火)東京都 HMV&BOOKS TOKYO 7F イベントスペース
2016年1月20日(水)神奈川県 ラゾーナ川崎プラザ ルーファ広場 グランドステージ
2016年1月21日(木)東京都 タワーレコード渋谷店 4F イベントスペース
2016年1月23日(土)東京都 タワーレコード錦糸町店
2016年1月24日(日)神奈川県 たまプラーザテラス ゲートプラザ1F フェスティバルコート
2016年2月11日(木・祝)大阪府 タワーレコード梅田NU茶屋町店 店内イベントスペース

トミタ栞 feat. Ladybeard

右 / トミタ栞(トミタシオリ)

1994年生まれ、岐阜県出身。テレビ神奈川の人気バラエティ番組「saku saku」5代目MCに抜擢され、その天真爛漫なキャラクターで人気を博す。2013年6月にミニアルバム「トミタ栞」でEPICレコードジャパンよりメジャーデビュー。リード曲の「あたらしい朝のうた」がtvk「高校野球中継オープニング・エンディング曲」に採用される。2014年12月リリースのシングル「だめだめだ」は表題曲がTVアニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」のエンディングテーマに。2015年2月、自身初の書き下ろし曲を収録したフルアルバム「もしもワールド」をリリースした。同年9月には自身が初の主演を務めるドラマ「るみちゃんの事象」の主題歌を収めたシングル「17歳の歌」をるみちゃん★○トミタ栞として発表。1月20日にレディビアードとのコラボシングル「バレンタイン・キッス」をリリースする。

左 / Ladybeard(レディビアード)

オーストラリア出身のミュージシャン、プロレスラー、女装パフォーマー。身長182cm、体重は88kg。14歳のときに女装デビューし、その後ヘビーメタルのシンガー、さらにはプロレスラーに。日本には2011年に初来日し、2013年からは日本を拠点に活動している。2015年3月からは、ミスIDグランプリのグランプリを受賞した金子理江、同コンテストの入賞者である黒宮れいと共に3人組ユニット・LADYBABYとしての活動をスタートさせた。