「転生したらスライムだった件 第2期」特集 齋藤樹愛羅、野口衣織(=LOVE)インタビュー|日常系好きも戦闘系好きもハマるアニメ

テレビアニメ「転生したらスライムだった件 第2期」の放送が2021年1月にスタートする。

「転生したらスライムだった件」は、通り魔に刺されて死んだ37歳の会社員・三上悟が異世界にスライムとして転生したことからはじまるファンタジー。第2期ではスライムのリムル=テンペストが治めるジュラ・テンペスト連邦国に危機が訪れる。

ナタリーでは第2期の放送を記念して、全3回にわたって音楽、コミック、お笑いとジャンルを横断しての連載を展開中。第2回となる本稿では1期を視聴している=LOVEの齋藤樹愛羅と野口衣織にインタビュー。イコラブの中でもアニメ好きとして知られる2人に、「転生したらスライムだった件」の魅力や第2期への期待を語ってもらった。

取材・文 / ナカニシキュウ 撮影 / 堀内彩香

ずっと戦っててほしい

──まずは「転生したらスライムだった件」との出会いを教えてください。

左から齋藤樹愛羅、野口衣織。

齋藤樹愛羅 最初はファンの方から「転スラ、面白いよ」と薦めてもらいました。「えー、スライムー?」と思ったんですけど(笑)。観てみたらすごく面白くて。

──ファンの方にオススメ作品を教えてもらうことはよくあるんですか?

樹愛羅 そうですね。最近はアニメを観る時間も減ってしまったので、そういうことも少なくなりましたけど。

──野口さんは、「転スラ」はご覧になっていたんですか?

野口衣織 以前からずっと気にはなっていて。私はアプリでアニメを観るんですけど、必ずオススメに出てくるんですよ。「マッチ度98%」みたいな(笑)。

樹愛羅 あー、よくあるやつ。

野口 あまりにいつも出てくるので、「どうしよう、今日観ようかな?」みたいに毎回思うんですけど、話数も多いですし、「時間があるときにしよう」と先延ばしにしていて。いざ観てみたら作品もすごく面白かったです!

──普段はどんなアニメを観ることが多いですか?

樹愛羅 私は戦う系が好きです。ほのぼのだと刺激が足りないので(笑)、ずっと戦っててほしい!

野口衣織

野口 あははは(笑)。私は逆で、ほのぼのとした日常系が好きですね。キャラクターが戦いで傷ついたりしている姿を見ると、感情移入しすぎてつらくなっちゃうことがあるので。「バカやってんなー」くらいの軽い気持ちで観られるアニメが好きです。

──なるほど。どちらかというと野口さんはアニメに癒しを求めていて、樹愛羅さんは刺激を求めていると。

樹愛羅 あははは。そうですね。

スライムがめちゃめちゃ強い

──「転スラ」のどういうところに魅力を感じましたか?

野口 戦って傷ついて人間不信になったりするような系統のお話だったら困るなと思ってたんですけど、いざ観てみたら全然そんなんじゃなくて。明るい世界観ですし、主人公も気さくな感じで。いい意味で思い悩んだりすることなくスルスルと物語が進んでいったので、めっちゃ観やすくて一気に好きになりました。

齋藤樹愛羅

──樹愛羅さんは?

樹愛羅 えー、なんだろう。スライムが……めちゃめちゃ強い。

野口 (笑)。

樹愛羅 スライムってちょっと弱いイメージだけど……。

──そうですよね。モンスターの中で一番弱いイメージがあります。

樹愛羅 だけどリムルはすごく強くて、それに愛嬌があってみんなからも好かれていて。

──皆さんのプロデューサーである指原莉乃さんみたいですよね。一見かわいらしくて親しみやすいお姉さんという感じなのに、実はいろんな種類の高いスキルを持っていて、広く誰からも愛されて、大御所の方からの信頼も厚いみたいな。

野口 なるほど、確かに!

樹愛羅 ホントだ! 私たち24人を引き連れて……いや、引き連れてはいないですけど(笑)。

──(笑)。=LOVEや≠MEの皆さんから慕われている姿を見ると、リムルと仲間たちとの関係性に似ているようにも思えますし。

野口 確かに重なる部分はありますね。

樹愛羅 みんな仲良し。

ツッコミがいない

──1期で印象に残っているシーンはありますか?

ランガソウエイ

野口 細かいのがいっぱいあるんですよ。私は牙狼族のランガと鬼人族のソウエイが好きで……。

樹愛羅 わかりやすい(笑)。

野口 そう、わかりやすいの(笑)。

──どちらもクールなイケメン系ですね。

野口 ランガがリムルをベロベロ舐めるところも好きだし、「我が主!」とか言いながら尻尾をブンブン振るのも好きだし……。あとソウエイの、声をかければいつでも出てくる感じ! 余計なことも言わず、命じられたことだけを忠実に実行するじゃないですか! 自分の意思は一切出さず、「主君の意思に従います」みたいな! 感じが! 好き!

樹愛羅 あははははは(笑)。

野口 そういうシーンのすべてが好きでしたね。

ミリム

樹愛羅 私はかわいい子が好きで。魔王のミリムちゃんが出てきたときは「めっちゃかわいい!」とときめきました。しかもちょっとおバカで、でも戦うときは本当に強くて。スネたりするところも子供っぽくてかわいいなって。

野口 わかるわかる。

樹愛羅 男の子キャラだと、誰だろう……私、あまり男の子キャラを好きになったことがないんですよ。でも、やっぱりリムルは好きです。途中でちょっと威張ってて嫌だなあとも思ったんですけど(笑)、本当はいい人だし。発想が人と違うところも面白くて好き。

野口 序盤で、リムルが暴風竜ヴェルドラと話すシーンがありましたよね。あれを観ていて、「ツッコミがいない!」と思いました(笑)。ヴェルドラさんがボケてもリムルは冷静に対処して、明確にはツッコまないじゃないですか。そのあと物語が進んでいってもリムルのその基本姿勢は変わらなかったので、“らしさ”があるなあと感じました。

全然出てこなくなったてらしー

──声優さんのお芝居で注目しているところはありますか?

左から齋藤樹愛羅、野口衣織。

野口 リムルに転生する前(37歳のサラリーマンである三上悟)の声優さんが寺島拓篤さんですよね。私は「うたの☆プリンスさまっ♪」からアニメや二次元にハマっていった人間なので、「てらしーだ!」とすごく喜んだんですけど、すぐ死んで(笑)。全然出てこなくなっちゃったのでちょっと困惑しました。

樹愛羅 あははは(笑)。1話の最初で死んじゃうから。

野口 最初は「転生後のスライムの声も、てらしーの声を変えて使ってるのかな?」とも思ったんですけど、すぐに違うなとわかって。そんなふうにも楽しめました。

──以前コミックナタリーのインタビューで、寺島さんが「僕目当てでアニメを観ようと思ってくれたファンの方には申し訳ない」みたいなことをおっしゃってたんですけど、まさに野口さんのことですね(参照:アニメ「転生したらスライムだった件」特集 伏瀬(原作者)×寺島拓篤(OPアーティスト)対談)。

野口 ホントですね! まんまとそのパターンにハマっちゃいました(笑)。

──樹愛羅さんはどうですか?

樹愛羅 また女の子なんですけど、ミリムちゃんの声がすごく好きで……。

野口 好きそう。

──演じているのは日高里菜さんですね。

樹愛羅 かわいいけど、ちょっとトゲがあるような声で。だけど甘えた感じのときはあまーい声で、キャラにぴったし合っていて。「もっとしゃべってほしいなー」って。

左から齋藤樹愛羅、野口衣織。

野口 いっぱいしゃべるじゃん(笑)。

樹愛羅 いっぱいしゃべってるんですけど(笑)。あとは、ドワーフ三兄弟の無口な人。

──野川雅史さん演じるミルドですね。

樹愛羅 (モノマネしながら)「ウ、ウ」みたいにずっとトーンが変わらなくて、リムルに「いや、しゃべれよ!」とツッコまれるくだりがすごく面白くて好きです。

野口 わかるー。