「Travis JapanノJUST!シン日本遺産」特集|番組スタッフが感じたメンバーの魅力とは

Travis Japanの番組「Travis JapanノJUST!シン日本遺産」が毎週金曜深夜にABCテレビで放送されている。

アメリカ・ロサンゼルスでの武者修行を経て、2022年10月に世界デビューを果たしたTravis Japan。昨年9月から10月にかけて初のワールドツアー「Travis Japan World Tour 2024 Road to A」を行い、グローバルに活動を広げている。

「Travis JapanノJUST!シン日本遺産」はそんな彼らが日本の魅力を世界に伝える番組。音楽ナタリーでは番組のプロデューサー、演出家、ディレクター陣にメールインタビューを行い、「Travis JapanノJUST!シン日本遺産」、そしてメンバーの魅力を紐解く。

取材・文 / 中川麻梨花

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「Travis JapanノJUST!シン日本遺産」番組紹介

今年1月に放送がスタートしたTravis Japanの冠番組「Travis JapanノJUST!シン日本遺産」。この番組では、ワールドワイドに活躍するTravis Japanが全国各地のスポットや人、特産品など知られざる日本の魅力=“シン日本遺産”を探し出し世界に発信している。ロケ中に感動したときの決めセリフは、Travis Japanのデビュー曲「JUST DANCE!」になぞらえた「JUST!」。Travis Japanがたくさんの“JUST!”な瞬間を求めて日本中を駆け回る。

番組では毎回メンバー2人がロケへ。番組スタッフから渡された「シン日本MAP」をもとに“シン日本遺産”を探していく。しかし、その中には“新”日本遺産や“真”日本遺産だけではなく、つらいロケが待ち構える“辛”日本遺産も。メンバーそれぞれのリアクションや、一生懸命ロケに奮闘する様子が見どころだ。

なおTELASAでは放送終了後に特別版が配信されている。特別版ではロケ映像をチェックする6人のコメンタリーとアフタートークも。さらに番組を振り返る生配信もTELASAで定期的に実施されており、3月1日18:00より2回目の生配信が行われる。

番組スタッフが語る「Travis JapanノJUST!シン日本遺産」

──「Travis JapanノJUST!シン日本遺産」の魅力はどういうところにあると思いますか?

よくある日本礼賛ではなく、埋もれがちな本当に素敵なスポットや物をTravis Japanのみんながリアルに体感し、伝えてくれるところです。Travis Japanが得意の英語でスポットの魅力を紹介しているので、うっすら英語の勉強にもなると思います。マレーシアやフランス語圏、英語圏に住んでいる方々がYouTubeの切り抜きを観てくださって、「ロケ場所に行きたい」とメッセージをくれることもあります。ロケに出かけるメンバーの組み合わせによって、今まで見たことのないTravis Japanを発見できるのも見どころだと思いますね。

──Travis Japanの魅力はどういったところにあると思いますか?

嘘がなく物事を素直に受け止めて、なんでも楽しい出来事に変換できるところです。裏表がなく、楽しいこと、つらいこと関係なく前向きに取り組む姿勢が素敵です。撮影外の時間の雰囲気もいいですね。“仲間”という意識が高いなと。そのいい空気感は番組にも表れていると思います。

──ロケをしていく中で見えたメンバーそれぞれの特徴、魅力を教えてください。

宮近海斗さんは常にメンバーのことを考えてリーダーシップを取るけど、意外にお茶目。いじられる愛らしさ、親しみやすさを持っています。どんな仕事にも真剣に取り組みますし、仕事への向き合い方がプロだなと思います。興味を示すものが、誰よりも“THE男の子”という感じがしますね。

七五三掛龍也さんはかわいらしくてほんわかしてるけど、意外に男っぽい一面があります。王子様みたいで、個性豊かな6人の中でも一番いいスパイスかもしれません。ミステリアスだけど親しみやすい、独特な感性も持ち合わせています。

中村海人さんはカッコつけてクールなようで、実は優しくて熱い。表立っては見せないけど、誰よりも思いやりがある人です。周りが見えているなと思いますね。つらい体験に対して、口では嫌がっていても真剣に向き合ってくれます。

松倉海斗さんはボケなのかマジなのかわからない、天才的な発想を持っています。幅広いジャンルにおいて、天性の才能を感じますね。しかし出し切れていないといいますか、成熟しきれていないのが残念です(笑)。誰からも愛される愛くるしさがあります。

松田元太さんは何事にもまっすぐ突き進んで、想定外のリアクションに到達します。頭の回転が速く、常にメンバーがどうすれば生きるかを考えていそう。優しいですし、意外にプロデューサーキャラなのかもしれません。男にもモテるキャラクターだと思います。

吉澤閑也さんはとにかくずっとしゃべっていて明るいけど、肝心なときに外す感じが愛らしいです。愛くるしいがんばり屋さんですね。見守ってあげたくなる、不思議な存在です。誰からも好かれそうだなと。チャレンジャーで、結果やオチまで考えているかはわからないですが、とにかくよかれと思ったこと、面白いと思ったことに対して手数を打つ人です。

北海道にロケに行った松田元太と吉澤閑也。

北海道にロケに行った松田元太と吉澤閑也。

──ロケ中にメンバーのすごさを感じたエピソードはありますか?

運動能力が高すぎて、スタッフがついていけないことがあります(笑)。どんな振り方をしても、いつでもどこでも踊れるのもすごいです。あと、街の人に対する次のスポットの聞き込みを、こちらの想定の10倍一生懸命やってくれますね。いい意味で自然体で、芸能人然とした態度をあまり取らない。なのでスタッフも、取材対象者や街の人も、彼らを親しみやすく感じているんだと思います。

──ロケ中に「このペアは相性がいいな」と感じた出来事は?

基本的にどのペアも相性よく楽しいロケになって、組み合わせ次第で毎回違った面白さがあると思います。カメラが回ってないときもよく話していますし、ロケに来ていないメンバーの話もよく話題に上がっています。

──ロケ中に「面白いな」と感じた出来事はありますか?

寝不足の状態で丸1日ロケをしている夜、30分の休憩時に「アイススケートをやりたい」と遊ぶ松田さん、吉澤さんのパワフルさに驚きました。中村さんは衣裳のストールをすぐ忘れるし、松倉さんは27年生きてきて、しゃぶしゃぶのやり方がわからなかった(笑)。カニの刺身、茹で、焼き、しゃぶしゃぶを食べた宮近さんの食レポのレパートリーの豊富さも面白かったです。ロケの移動中に両親とメールをしたり、ひさびさに会った父親が「JUST!」と言ってくるという七五三掛さん家族の仲のよさも印象的ですね。

──番組と連動した生配信企画もTELASAで行われています。番組の名シーンを放送から間を空けずに、メンバーが生配信で振り返っていくという企画が斬新です。生配信を行うことになった意図や面白さを教えてください。

番組を観ていただいている視聴者の方とより近く、より多くのことを共有したいという思いがあります。番組の尺では入りきらなかった話を伝えられたらいいなと思いますし、ファンが感じているこの番組の楽しみ方をメンバーに知っていただきたいという気持ちもあります。

──視聴者の方々から「メンバーに聞きたいこと」を募集していますが、Travis Japanのファンの方々のコメントからどのような思いや熱を感じましたか?

皆さんが温かく見守ってくれていて、かつすごく細かい部分にもリアクションしてただいていることに感謝しています。視聴者の方のレスポンスによって、スタッフも彼らの魅力を再発見しています。

──2回目の生配信ではどのような企画を予定していますか?

番組に対して視聴者の方々の肯定的なリアクションが多いので、あえて「ダメ出しするなら」みたいな反省会的な要素もあってもいいかなと思っています。メンバーでできるゲーム的な要素も入れられないか検討中です。

──Travis Japanに今後期待することを教えてください。

世界中の誰でも知ってる、オファーの止まないグループになってほしい!

──視聴者へのメッセージをお願いいたします。

たくさんの反応やコメントいただき、皆さんのTravis Japanへの愛と情熱を感じています。今後の放送も毎回違う番組のようになっていますので、楽しんでいただけたらうれしいです。

Travis Japanが兵庫と長崎へ!これまでの放送を振り返る

【第1話】(2025年1月24日放送分)

初回放送では宮近海斗と七五三掛龍也が、年間およそ140万人もの観光客が訪れる自然豊かな街・兵庫県香美町へ。香美町で訪ねるシン日本遺産は4カ所。宮近と七五三掛は番組から出されたヒントをもとに、自分たちの足でそれらの遺産を探し出す。1カ所目のヒントは「世界に誇るジャパンブランド“黒い毛並み”の最強遺伝子」。2人は地元の人への聞き込みを行い、“和牛のルーツ”とされる但馬牛ではないかという情報を入手する。その情報を手掛かりに、畜産者のもとへと向かった2人。たどり着いた牛舎では、宮近と七五三掛が牛の爪切りを手伝う場面も。2人は体重500kg以上の牛の足をなんとか持ち上げようと苦戦する。番組タイトル「シン日本遺産」の“シン”は“新”や“真”だけではなく、“辛”の意味も持つと彼らは知るのだった。

2カ所目のヒントは「最強パワースポット!? “人生が変わる”奇跡の島」。「おそらく“かえる島”のことだと思います」という情報を畜産者から得た宮近と七五三掛は、かえる島を探して海へと向かう。2人の目に飛び込んできたのは、カエルの形をした大きな溶岩。激しい波で岩が削られ、長い年月をかけてカエルそっくりの形になったことから、“かえる島”と呼ばれることになったという。“かえる=自分を変える”にちなみ「人生が変わるパワースポット」と呼ばれているこの島で、2人は未来に向けたそれぞれの願いを絵馬にしたためる。

TELASA特別版のアフタートークでは、宮近が牛の爪切りについて「マンションぐらい重い!」と強調。「マンションは持ち上げるものじゃないから」という松倉海斗の真っ当なツッコミに、宮近から思わず「JUST!」という言葉が飛び出す。さらに松倉、中村海人、吉澤閑也、松田元太の4人も絵馬を書くことに。彼らがどのような願いを絵馬に込めたのか、TELASAの特別版もチェックしてみよう。

【第2話】(2025年1月31日放送分)

前回に引き続き、宮近と七五三掛は兵庫県香美町でシン日本遺産を探す。3カ所目のヒントは「天空の駅!“鳥の目で見る”日本海」。“クリスタルタワー”と呼ばれるガラス張りのエレベーターの情報をゲットした2人は、そのエレベーターがある駅に向かう。宮近と七五三掛はエレベーターで高さ41mの鉄橋に上がり、山と海が広がる絶景を堪能。さらに旧線路を歩き、地元の人しか知らないというさらなる絶景スポットへと進む。絶景が見える台に上った七五三掛は決めセリフ「JUST!」であふれ出る感動を表現。また宮近からは「JUST」を使った俳句も飛び出す。

4カ所目のヒントは「人生で一度は食べたい!冬の“赤い王様”」。宮近と七五三掛は「あれしかない!」と正解のカニを導き出す。香美町は高品質な松葉ガニと香往カニが水揚げされる“カニの聖地”。2人はそろって目を輝かせるも、カニを食べられるのは“カニクイズ”に勝利した1人のみ。極上のカニにありつけたのは、果たしてどちらなのか?

兵庫県にロケに行った宮近海斗と七五三掛龍也。

兵庫県にロケに行った宮近海斗と七五三掛龍也。

TELASAの特別版ではメンバー全員で「カニの絵を正確に描く」というカニクイズに挑戦。吉澤が描いた極めてシンプルなカニのイラストに一同からツッコミが入るが、彼は「俺が『さるかに合戦』で見たカニはこれだったもん!」と主張する。また、宮近と七五三掛のロケ映像を観終えた松倉と中村は「ご褒美ロケじゃん!」「ナメてる!」と不満げな様子。どうやら松倉&中村ペアと、宮近&七五三掛ペアでロケの内容に差があるのだという。松倉&中村ペアがどのようなロケに挑んだのかは第3話で明らかになる。

【第3話】(2025年2月7日放送分)

中村と松倉は長崎県雲仙市へ。朝7時、気温5度の池のほとりから彼らの旅はスタートした。「地獄×地獄=天国?“あの世”気分で朝アクティビティ」という1カ所目のヒントを受け、2人は聞き込み調査を開始。観光ガイドを務めている地元の住民に紹介され、2人は「地獄の世界」と言われる“雲仙地獄”に向かった。中村と松倉の目の前に広がっていたのは、山を覆うように辺り一面に広がる噴気。その光景から地獄と名付けられ、古くから鍛錬の聖地として修行僧たちも通った場所だという。「“あの世”気分で朝アクティビティ」というヒントに基づき、2人は雲仙の旅館が営むアクティビティイベント「雲仙地獄パワーウォーク」に参加。雲仙地獄の湯けむりに包まれながら運動することで活力を養うイベントだ。中村と松倉はのんびりと歩き始めるが、上り坂を前に旅館のスタッフから突然「ここからはハードモードで」という説明が。なぜか2人は朝からスクワットで競争する羽目になってしまう。

長崎県にロケに行った中村海人と松倉海斗。

長崎県にロケに行った中村海人と松倉海斗。

ここで「シン日本遺産」の“シン”は“新”や“真”だけではなく、“辛”の意味も持つと知った中村と松倉。なんとかスクワットで坂を上り切った彼らは、激しい噴気の音が人の叫び声に聞こえる“大叫喚地獄”にたどり着いた。ここで2人はどちらが大声を出せるか、「人生で一番地獄だと思ったこと」というお題のもと“大声勝負”を行うことに。中村と松倉の壮絶な叫びが雲仙地獄に響きわたる。

2つ目のヒントは「なぜこんなところに!? 牧場に“あの世界遺産”」。旅館の従業員が言うには、どうやら長崎県吾妻町の山の上のほうにある“なんちゃって世界遺産”のことだそう。「なんちゃって」とはいったいどういうことなのか、2人はイラストを描いて世界遺産を予想。松倉からは新種の生き物のイラストも飛び出す。答えがわからないまま、“なんちゃって世界遺産”の謎を知るべく、山の上を目指した2人。彼らの目に飛び込んできたのは、なんと中国の世界遺産・万里の長城にそっくりの遊歩道だった。

TELASA特別版のアフタートークでは中村と松倉以外のメンバーが、VTRを視聴する前に予想した“なんちゃって世界遺産”をイラストで発表。見事に「万里の長城」と答えた正解者も現れる。

「Travis JapanノJUST!シン日本遺産」

「Travis JapanノJUST!シン日本遺産」

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プロフィール

Travis Japan(トラビスジャパン)

宮近海斗、中村海人、七五三掛龍也、川島如恵留、吉澤閑也、松田元太、松倉海斗からなる7人組グループ。2022年3月よりアメリカ・ロサンゼルスに留学し、アメリカの人気オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」に出演。2022年10月には配信シングル「JUST DANCE!」で世界デビューを果たした。2023年12月にキャリア初となるCD作品「Road to A」をリリース。2024年1月にアリーナツアー「Travis Japan Concert Tour 2024 "Road to Authenticity"」を行った。さらに9月より世界6都市を巡る初の海外ツアー「Travis Japan World Tour 2024 Road to A」も開催。2025年3月にシングル「Say I do / Tokyo Crazy Night」をリリースする。