音楽ナタリー Power Push - SUPER★DRAGON

9人の絆が生んだ“最初の衝撃” 1stアルバム完成

スパドラの今あるすべてを

──「1st Impact」にはスパドラがこれまでに発表してきた楽曲に新曲「BROTHERHOOD」を加えた16曲が収録されています。楽曲がアルバムとしてまとめられて、どんな作品になったと感じていますか?

 ミュージックカードとして発売されていた曲だったりライブで披露されていた曲だったり、とにかくスパドラの今あるすべてを詰め込んでいるから、このアルバムを聴いたら僕らがどんなグループなのか、よくわかると思います。あと僕は、インストのダンスナンバーである「WILD BEAT」が1曲目にあるのがすごくスパドラらしいと思っているんです。この曲を聴いて、僕らのパフォ―マンスを想像しながらアルバムを聴き始めてもらえたらうれしい。曲順も、ライブに来たような感覚になれる並びになっていると思うので。

──ではここからは1人ずつ、個人的に思い入れのある収録曲を教えてもらえますか?

彪馬

彪馬 僕は「KITTO→ZETTAI」です。この曲は2015年の冬のリリースイベントツアーのとき、僕が初めてマイクを持って歌った、すごく思い入れのある曲なんです。スパドラでマイクを握るのは初めてだし、しかもアカペラ始まりだからすごく緊張しました。だけど「きっと絶対また会える」っていう、どんな方が聴いてもグッときてしまうような強いメッセージを持つ曲を歌わせてもらえることが光栄でもあって。今回アルバムに入るのは僕と洸希のアカペラから始まるバージョンなので、僕らの感情の込め方にも注目しながら聴いてほしいです。

──レコーディングはいかがでしたか?

彪馬 静かな空間で、ライブをイメージしながら歌いました。難しかったよね。

洸希 うん。めちゃくちゃ苦戦しました。歌詞のメッセージを強く意識して、そのメッセージに合う感情を思いっきり出すようにして歌いました。

──そうだったんですね。では、洸希さんの思い入れのある曲は?

洸希

洸希 僕は「Pendulum Beat!」。初めてメインボーカルをやらせてもらった曲です。この曲をレコーディングするとき、メインボーカルを決めるオーディションをしたんですよ。毅くんの声も曲にすごく合ってたから「僕、いけるかな?」と不安だったんですけど、自分が当たって……。

一同 抽選?

玲於 それ、オーディションじゃないじゃん!(笑)

洸希 間違えた、選ばれたのがすごいうれしくて!(笑) 選ばれたからには、聴いてくれる人の心に残るような僕なりの歌を届けたいと思いましたし、個性のある歌声を披露したいなと思いながらがんばりました。

ジャン 僕は「MIKAZUKI」。ファイヤードラゴンの初めてのユニット曲ですね。この曲はスパドラ初のミディアムバラードで。それまで自分のラップは“ゴリゴリ”だったけど、「MIKAZUKI」では歌詞のメッセージをどう届けるかを課題に「アクセントをどうやって付けよう?」と研究したり、感情の込め方を考えたりして。結果的に優しい表現にたどり着けたから「少し成長できたかな」って思えたんです。この曲は自分の成長を感じられる曲だし、みんなにも純粋に聴いてほしいです。

この曲と一緒に成長していけたら

玲於 僕は「ARIGATO」ですね。僕と颯が初めてマイクを持った曲。前々から「歌、うまくなりたいなあ」と思っていたんですけど、この曲を歌わせてもらったことでより一層がんばりたいなと思ったんです。「1st Impact」のリリースイベントをファイヤーだけでやるときは、サンダーの彪馬とかが歌うパートを僕や颯が歌わせてもらうことも多いんですけど、正直音程が取りづらい曲もあって……。

サンダードラゴン あはは!(笑)

玲於 お前ら、笑うんじゃない!(笑) そう、だから毎回ちゃんと歌を届けられるのはすごいなって思うんですよ。

 札幌でのイベントで「Ooh! Ooh!」をやったとき、彪馬のパートを玲於が歌ったんです。そうしたらこの人、信じられないくらい外して!(笑) もう、フォローのしようがないくらい。反省会で映像を確認したとき、もう笑いが止まらなかった……。

楽

 そのビデオ観たい!

玲於 何度も何度も僕が外したところだけ繰り返すんですよ!

 でも、それからはずっと外さずに歌ってるよね。

玲於 外したら何言われるかわかんないもん。

──玲於さんはダンスが得意なイメージがありますが、今後は歌のほうも。

玲於 はい。両方できるようになりたいです。

 僕はジャンと同じで「MIKAZUKI」に思い入れがありますね。それまでのスパドラになかったR&B調のバラードで、自分のボーカルとしてのスキルが試された曲です。レコーディングでは全然満足できなくて、すごく苦戦したんですよ。それに歌入れの時期は変声期だったので、裏声も全然出なくて。ボイストレーニングの先生と何度も練習して、自主練もして……最近になってやっと、技術よりも表現に意識の重点を置いて歌えるようになりました。だから本当に、自分の成長のきっかけになった曲だなって。とはいえまだまだなので、思い入れのあるこの曲と一緒にずっと成長していけたらって思っています。

壮吾

壮吾 僕は「GETSUYOUBI」。ライブで披露すると、サビの振りを会場の皆さんも一緒にやってくれるので楽しいんです。あとこの曲は「週の始めに聴いて元気出して」っていうメッセージが込められているんですけど、今回やっとCDに収録されたから、本当に週の始めにこの曲からパワーをもらってくれたらいいなって。歌詞に「My train」と出てくるんですけど、僕は電車が大好きなのでそこもお気に入りのポイントです(笑)。

和哉 僕は「Ooh! Ooh!」ですね。スパドラではジャンくんが初めにヒューマンビートボックスをやり始めて、そのあとから僕や洸希も「やってみよう」と始めたんですが、この曲は初めてそのビートボックスを取り入れた曲。メンバーのいろんな表現を見せられるんじゃないかなと思います。

洸希 スクラッチの出し方が難しくてね。

和哉 そう。苦戦したよね。

洸希 マイクの持ち方にもコツがあるんです。かなり研究しました。

颯

 僕は初めてミュージックビデオを撮った「BAD BOY」です。MVがある分、曲の知名度も高いと思うし、ライブでもファンの方の反応が大きいです。MVではバック転に挑戦したし、ダンスの面では「悪ガキ感をどうやって出そうかな?」と自分の中で感情の入れ方について意識し始めた曲でもあるから、いろんな面で思い出深いんです。

 僕は「WILD BEAT」に思い入れがあります。初めてタットダンスに挑戦したりソロもあったりして、みんなの個性が出る楽曲というか。僕はダンスをとにかくがんばってきたから、初心を思い出せる曲です。

1stアルバム「1st Impact」2017年1月18日発売 / 3024円 / ZXRC-2016 / SDR
「1st Impact」
収録曲
  1. WILD BEAT
  2. HACK MY CHOICE
  3. BAD BOY
  4. ZEN-SHIN-ZEN-REI
  5. Ooh! Ooh!(Album Ver.)
  6. BIG DIPPER
  7. Pendulum Beat!(Album Mix.)
  8. The Survivor
  9. INAZUMA
  10. GETSUYOUBI
  11. MIKAZUKI
  12. ARIGATO
  13. hide-and-seek
  14. +IKUZE+(Album Ver.)
  15. BROTHERHOOD
  16. KITTO→ZETTAI(Album Ver.)
イベント情報
SUPER★DRAGON「Road to Real」
  • 2017年1月21日(土)愛知県 アスナル金山
  • 2017年1月22日(日)兵庫県 阪急西宮ガーデンズ
SUPER★DRAGON(スーパードラゴン)
SUPER★DRAGON

スターダストプロモーションの若手俳優集団・恵比寿学園男子部(EBiDAN)から生まれたダンス&ボーカルユニット。メンバーは玲於、毅、ジャン、颯、壮吾、洸希、彪馬、和哉、楽の9人。2015年9月結成で、同日に行われたライブイベント「星男祭」でお披露目された。同年11月にミュージックカード「BIG DIPPER」「HACK MY CHOICE」をリリースし、各地でイベントを実施。2016年1月には東京・原宿クエストホールで1stワンマンライブを行った。5月に新作ミュージックカード「BAD BOY」を発表し、8月には東京・ステラボールにて3rdワンマンを開催。11月にはテレビ東京系アニメ「遊☆戯☆王 ARC-V」のオープニングテーマを表題曲とするシングル「Pendulum Beat!」でCDデビューした。2017年1月に1stアルバム「1st Impact」を発表。