「ALOHA」っていうタイトルが素晴らしい

──今回のアルバムは「ALOHA」というタイトルがぴったりな夏っぽさ全開のアルバムですね。コンセプトなどはあったんですか？

TEPPEI　ないですね。いつもコンセプトとか決めずに作ってるんです。

SATOBOY　でも勢いのある、ノリのいい曲をっていう気持ちはあったよな。

TEPPEI　年齢的に、気を抜くとテンポがゆっくりになっていくんで（笑）、上げて上げて、テンション高めに行こうぜみたいなのはありましたね。

MASUNORI　それにしても「ALOHA」っていうタイトル、アルバムにぴったりで素晴らしいですよね。

──タイトルは曲がそろう前に決めたんですか？ それとも後から？

TEPPEI　後ですね。

SATOBOY　「BEER GARDEN」「HAPPY HOUR」ときて、次、何がいいんやろな？って考えて、こっそり「『ALOHA』ってどう？」って言ってみたら決まりました。

TEPPEI　喫茶店でその言葉を聞いた瞬間、なんかイメージが広がったよね。「そうそう！ それそれそれ！」って。

次はN∀OKIしかおらん

──収録曲の話も聞かせてください。まずはROTTENGRAFFTYのN∀OKI（Vo）さんをフィーチャリングゲストに迎えた「SxBxC」の話から。SUNSET BUSは毎回アルバムにコラボ曲を入れていますが、今回N∀OKIさんとやることになった経緯は？

TEPPEI　前からずっと「俺にやらせろ」って言われてたんで、ほぼ脅しで（笑）。

SATOBOY　昔からライブでは共演したりしてたんで、まあ次はN∀OKIしかおらんやろって僕らも思ってましたけど。

──曲作りはどうやって？

TEPPEI　僕らがオケを作って、N∀OKIに渡して歌詞を入れてもらってっていう。N∀OKIとだから激しい曲にしようって決めてましたね。

MASUNORI　歌詞を考えてはるときのあの感じ、すごかったですよね。始まりをどうしようって言ってて……「雨降ってるし、それで始めるわ」って言って。

TEPPEI　ほんまに「始まりは雨」やもんな。言葉をつなげていく工程がすごくて、「あ、N∀OKIさんやっぱりすごいな」って思いました。あとで歌詞を見てもいいこと言ってるし。よかったです。

SATOBOY　レコーディングしてるときも、N∀OKIのテイクを聴いて僕らは「ええやんええやん」って言うんですけど、N∀OKIは「いや、違う！」って何度も録り直してたなー。めっちゃ楽しかったです。

──「SUNSET BUS やっぱ好きやねん」っていうストレートな歌詞もいいですよね。

SATOBOY　N∀OKI、いいやつっすわ。

SUNSET BUSには沖縄の血が流れている

──サウンド面では沖縄民謡っぽい「ISLAND」が印象的でした。

SATOBOY　TEPPEIが沖縄の人なんで。

TEPPEI　沖縄生まれじゃないんですけど、沖縄3世なんですよ。ばあちゃんが沖縄で生まれて。

SATOBOY　お兄ちゃんは三味線を弾いてて、妹は沖縄舞踊をやってるんですよね。初めてTEPPEIの家行ったとき、家に沖縄の音楽が流れててびっくりしました。お父さんはハーモニカ吹きやし。沖縄の血と音楽の血が流れてるんですよね。

TEPPEI　だから沖縄節が自然と出てきます。

MASUNORI　夏っぽくていいですよね。