sumika「願い / ハイヤーグラウンド」 PR

sumika|「おっさんずラブ」「ヒロアカ」の世界観に真摯に寄り添った両A面シングル

sumikaが12月11日に両A面シングル「願い / ハイヤーグラウンド」をリリースする。

「願い」は現在放送中の土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」の主題歌としてオンエアされているミディアムバラードで、「ハイヤーグラウンド」は12月20日公開の映画「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」の主題歌として制作された疾走感あふれるナンバー。sumikaの幅広い音楽性が感じられるシングル作品となっている。音楽ナタリーではメンバー全員に本作の制作過程についてじっくりと語ってもらった。

取材・文 / 森朋之

多摩川沿いで思い浮かんだメロディ

──6月にリリースされた前作「イコール / Traveling」に続き、両A面シングルでのリリースとなります。まったくタイプが違う2曲をA面シングルとして出せるのはsumikaの魅力であり、すごさですね。

片岡健太(Vo, G) ありがとうございます。うれしいです。

──「願い」は土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」の主題歌です。大ヒットドラマの続編ですが、主題歌のオファーが来たときはどう思いましたか?

黒田隼之介(G, Cho) 「うおお!」と思いましたね!

小川貴之(Key, Cho) 確かに決まったときは「うおお!」と思ったかも(笑)。

黒田 オファーをいただいたのが、ちょうど映画(「劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」)が上映されていた時期だったんですよ。映画の予告編を観て、「この主題歌をやるのか!」とワクワクしました。

片岡 アルバム「Chime」のツアーが終わって、夏フェスのシーズンに突入する頃でしたね。まず候補曲を何曲か提案させてもらって、「これが合う」という曲をドラマのスタッフの方に選んでいただいて。それをさらにブラッシュアップしながら制作を進めていました。

──「願い」の作曲は黒田さんが担当されていますが、どんなイメージで作り始めたんですか?

黒田 サビのメロディが先にできたんです。多摩川沿いの道を車で走ってるときに、ふと浮かんできて。普段は「さあ、作るぞ」という感じでギターを弾きながら作ることが多いんですが、稀に自然とメロディが思い浮かぶことがあるんですよね。なので僕の中で「願い」は多摩川のイメージです!

片岡 ははは(笑)。

黒田 サビのメロディをもとにしてデモ音源を作ったんですが、その時点では、こんなにいい曲になると思い描けていなくて。メンバーのみんなのおかげですね、本当に。

片岡健太(Vo, G)

音で冬の情景を描くために

──デモの時点では、どんな曲想だったんですか?

黒田 ポップスの要素をたくさん入れたいとは思っていました。派手なギターではなくて、ストリングスやピアノの美しい旋律が中心になるほうがいいなと。ギターの役割としては、後ろで支えているようなイメージですね。

小川 最初にデモ音源を聴いたとき、サビが強いという印象があって。「どうすればこのメロディをより伝えられるだろうか?」と考えながらアレンジを作っていきました。テレビから流れたときに、メロディと言葉がしっかり聴こえるようにしたかったので。あとは耳なじみのよさも意識してましたね。

──黒田さんともやり取りしながら?

黒田 いや、デモを渡した時点で、次はおがりん(小川)の番なので!

小川 バトンを渡されました(笑)。とにかくデモの熱量がすごかったので、「自分がどんな音を乗せたとしても、この熱は絶対に薄れない」という安心感があったんですよね。

──なるほど。ドラムのリズムもすごく骨太で、それが楽曲全体を支えているのも印象的でした。

荒井智之(Dr, Cho) 僕も隼ちゃん(黒田)から「好きにアレンジしていいよ」と言われていました。ドラマサイドからは「冬感を出してほしい」という要望があったんですよ。オンエアは11月からで、寒い季節に向かっていくので、曲の中で冬の情景を描いてほしいと。それを踏まえて「ドラムでできることは何だろう?」と考えたときに、低音をしっかり出すことだったんですよね。下からじんわりと持ち上げるような音作り、低音を生かしたフレーズを考えてレコーディングに臨みました。

小川 ベースとドラムのレコーディングが終わって、ラフが送られてきたときの感動がすごかったんですよ。めちゃくちゃカッコいいなって。

──アレンジや音作りは、歌詞を引き立てることが最優先なんですね。

荒井 そうですね。言葉の力はやっぱり強いし、それをうまく支えることが楽器隊の役割だと思うので。「願い」の場合、先ほども言いましたが、自分の中では“冬の情景=低音”だったんですよ。温もりが欲しいというか。「おっさんずラブ」という素晴らしいドラマの主題歌だし、たくさんの方に聴いてもらえると思うので、歌、言葉をしっかり届けたいという気持ちは強かったですね。