WOWOW「スガフェス!~20年に一度のミラクルフェス~」特集|スガ シカオが語る、カオスで至福な祭典の裏側

スガが語る「スガフェス!」の見どころ

──特に視聴者に注目してほしい場面はありますか?

スガシカオ

皆すごいステージをやってくれたので、絞るのは難しいんですけど……でもやっぱり、各アーティストと俺のセッションは見どころだと思います。ユニゾンがMCで話していたけど、バンドにとっては誰かと一緒にステージに上がること自体、珍しいことで。ミスチルのライブでほかの誰かが彼らの曲を歌うなんてことも、普通ならありえないですよね。ソロのアーティストたちもあの場でしか見られないパフォーマンスを盛り込んでくれたので、楽しんでもらえるんじゃないかな。

──スガさんは全出演者となんらかの形でコラボレーションされていたので、基本的にステージに出ずっぱりでしたね。イベントのホスト役として観客を楽しませようとする姿勢だったり、出演者たちへの気遣いが感じられました。

「自分のフェスに来てください」って言うのって、やっぱりちょっと付き合ってもらっている感があると言うか、気を使うんですよね。例えばTHE BACK HORNの(菅波)栄純とは長いこと一緒にやっているし仲も深いけど、ほかのメンバーとはいつも一緒にやってるわけじゃなかったり。怒髪天だってトップバッターで出たあと、ラストまでずっと待ってくれているわけだし。お客さんを含め、みんながこの日のためにわざわざ来てくれてることに対する感謝と、負い目に等しいものがあったんですよね。

あの光景をお客さんにプレゼントしたかった

──それまでのお祭りムードから一転して、会場が一気に妖艶な世界に染まった大トリのスガさんのアクトも印象的でした。あのとき、ステージではどんなことを考えていたんですか?

ライブの最中は必死に歌っていたので、あまり何も考えていなくて。でも今回俺のステージでシンクロライトを使う演出もあったので、「タイミング外したら最悪だな」と思って、内心そればかり心配してました(笑)。「頼むぞー!」って。

──そうだったんですね。楽曲に合わせて無数のライトが輝くさまは圧巻でした。

スガシカオ(撮影:半田安政)

うん、あの光景をお客さんにプレゼントしたかったんです。

──ラストにスガさんが「したくてたまらない」を歌いながらトロッコで客席周辺を1周しているうちに、ステージに全出演者が集まったのも素敵な演出で。

フェスって普通、自分たちの出番が終わったら帰るものですからね。みんなが最後まで残っていてくれてうれしかったし、申し訳なかったなあ。

──最後のMCでは「『スガフェス!』は恩返しの第一歩」と語られていました。

俺は2011年にインディーズに戻って、ゼロからのスタートだったので。またこれから1つずつ上へ登っていきたいし、前章よりもさらに広く、大きいところでライブができたらいいなと思ってる。そういう決心は「スガフェス!」をやったことで、より固まりましたね。

本当に、20年に一度のフェスですから

──「スガフェス!」が大成功に終わったところで、9月18日には大阪城ホールで「スガフェス!WEST ~スガシカオ vs kōkua 絶対に負けられない対バンがある in 大阪~」が開催されます(参照:スガシカオ対kokua、大阪城ホールで「スガフェス!」再び)。

大阪版はゲストを大勢呼び込む形ではなく、俺の楽曲中心のステージになります。これだけやっておいて言うのもアレですけど、ちょっと「スガフェス!」は俺の時間が少なすぎた(笑)。「持ち時間40分かよ? 俺のフェスだよね?」みたいな(笑)。ありがたいことに予定していた曲は全部披露できたんですけど、もう奇跡ですよ。大阪ではヒヤヒヤすることなく、たっぷり自分の時間を使いたいと思います。

──楽しみにしています(笑)。最後に、視聴者へメッセージをお願いします。

「スガフェス!」の様子。(撮影:半田安政)

WOWOWさんではこれまで何度もライブ映像をオンエアしてもらっていますが、今回は4時間の大特集ですからね。会場に行けなかった人も現場と同じくらいの感動を味わえると思うので、ぜひ楽しんでもらいたいです。本当に、20年に一度のフェスですから。よく「来年もやってください」とか言われるんですけど……絶対に嫌です!(笑)

──(笑)。毎年とは言わずとも、3年に一度くらいは開催してほしい気もしますが……。

いやいや、3年に一度でも体が壊れます(笑)。それくらいの濃縮フェスなので。

──確かに20年に一度だからこそ、あの凄まじいライブが見れたのかもしれません。

そう、あんな豪華なメンバーは3年に一度じゃ出てくれないですよ(笑)。

スガシカオ 20th ANNIVERSARY 「スガフェス! ~20年に一度のミラクルフェス~」
スガフェス!
2017年7月23日(日)20:00 [WOWOWライブ]
収録日:2017年5月6日/収録場所:埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
出演予定:スガシカオ、稲川淳二、kōkua、SKY-HI、高橋優、怒髪天、THE BACK HORN、ふなっしー、ポルノグラフィティ、水樹奈々、Mr.Children、山村隆太(flumpool)、UNISON SQUARE GARDEN、RADIO FISH
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スガシカオ
スガシカオ
1997年2月にシングル「ヒットチャートをかけぬけろ」でメジャーデビュー。日常や時代の空気感を鋭く切り取る作品性や世界観で、世代を問わず幅広い支持を得ている。1stアルバム「Clover」から9thアルバム「FUNKASTiC」まで、これまでリリースしたオリジナルアルバムすべてがオリコン週間ランキングトップ10入りを記録。2011年に長年在籍していた事務所を離れて独立し、シングル「Re:you」「赤い実」、ミニアルバム「ACOUSTIC SOUL」を配信でリリースする。2014年5月に両A面シングル「アストライド / LIFE」をSPEEDSTAR RECORDSより発表し、メジャーシーンに復帰。2016年1月に約6年ぶりとなるオリジナルアルバム「THE LAST」をリリースした。