AVEST|“2番ではなく1番になりたい”5人組ダンス&ボーカルグループ

AVESTを見ても飽きない理由

──AVESTにはリーダーがいないとのことですが、メンバーそれぞれになんとなくの役割はあったりするんですか?

KEITO 前体制ではリーダーを決めてたんですが、今は各々がちゃんと責任感を持って、積極的に意見を言うスタンスなので特に役割はないですね。「◯◯キャラ」みたいなグループ内の立ち位置はありますけど。

HAJIME いざMCをやってみると、それぞれが自分の役割を理解したたうえで話すので、自然と個性が出るんですよね。

KEITO それこそがAVESTを見てて飽きない理由なんじゃないかなって思います。

──新体制で活動してきて、メンバーそれぞれどんな成長を遂げたと思いますか? まずRYUTAさんについて教えてください。

KEITO RYUTAはミュージカルを経験したりする中で、歌がすごく安定してきましたね。ライブでアレンジを始めていて、すごく成長してるなと思いますし、自分も勉強になります。僕は以前、ファルセットからうまく地声に移行できなかったんですが、RYUTAのファルセットの発声を参考に練習したらめっちゃきれいに切り替えられるようになったんです。思わずRYUTAに感謝を伝えました。

KEITO

KEITO

RYUTA LINEで「歌のこういうところがうますぎ。どういうこと?」って送ってくれて。めっちゃうれしかったです! 僕は歌うことが昔から好きで、楽屋でみんなに「うるさい」って言われるぐらいずっと歌ってるんですよ(笑)。歌い続けたことで成長できたのかなって思います。

KEITO 今は僕が高音パートを担当することが多いのですが、地声が高めのRYUTAがこのまま成長していけば、僕より高いキーが出るんじゃないかなと思っています。自分自身の歌声の成長も含めてグループの歌が今後どうなっていくかが楽しみですね。

──HAJIMEさんの一番変化したと思うところは?

HAJIME 僕はめっちゃ痩せました(笑)。AVESTってダンスの量がエグいんですよ。「歌いながらこんなに踊るの?」って自分たちでもびっくりするくらい。それもあって、昔は顔がパンパンだったけど、どんどん細くなって。でも体重はそんなに変わってないので筋肉が付いたんだと思います。そのおかげでダンスによりメリハリが付けられるようになりました。「ここはちょっと優しく踊ってみよう」とか「逆に、ここは強く踊ろう」といったダンスの表現ができるようになりました。

──SORAさんは自分自身が変わったと感じるところは?

SORA 実は自分ではどう変わったかわからなくて。

KEITO SORAはトーク力が上がりましたね。昔よりしっかりMCができるようになりました。今も少し拙いんですけど(笑)。

HAJIME 最初はずっとパニックだったもんね。

SORA 確かに加入当初はMCでひと言もしゃべらないし、話を振られても頭が真っ白になって、焦ってひと言でコメントを終わらせてましたね(笑)。今は自分からしゃべることもありますし、振られたことに対してちゃんと返せるようにはなりました。

──KEITOさんについてはいかがでしょうか。新体制になってからの変化を感じるタイミングはありますか?

RYUTA もともと全部できてたのでわかんないですね(笑)。

SORA 確かに最初から全部できてたから、大きく変わったところはいい意味でないかも。

KEITO いや、2年目までは歌がめっちゃ下手でしたね。RYUTAがさっき「楽屋で歌ってる」と言ってましたけど、僕も学生時代は廊下でうるさいくらい歌ってて(笑)。その中で徐々に自信が付いてきて、AVESTの活動を通じてファンの皆さんが歌を褒めてくださったりするので、そこからさらに自信が付きました。

──KOHEIさんはいかがでしょう?

SORA いじられるようになったね。

KOHEI そもそもいじられキャラじゃなかったんですが、気付けばいじられキャラになっちゃって、今めっちゃいじられてます(笑)。いじられたほうが本領が出せるんですよ。

HAJIME いじられたほうが輝くんです(笑)。

RYUTA 最初SORAくんがいじり始めて、KOHEIくんが反応してツッコむ流れが面白いことがわかって、だんだんいじられキャラになっていきましたね。

KOHEI MCの定番になってます(笑)。

SORA 僕の加入当初、KOHEIくんは「こうしたほうがいいよ」って指導してくれる側だったんですけど、時間を重ねて「意外とこの人ヌケてるんだな」と思って(笑)。僕、それまでグループは縦社会だと思ってたんですけど、AVESTはリーダーもいないし、初期メンバーのKEITOくんもKOHEIくんも「全員タメ口で、みんなフラットでいこう」と言ってくれたんです。日々友達みたいに接している中で、KOHEIくんのヌケてるところに気付いてイジり始めてみました(笑)。

KOHEI 一応先輩だぞ!(笑)

KOHEI

KOHEI

──どういうところがイジり甲斐があるのでしょう?

SORA 意味もなくカッコつけすぎてるときがあったり、ちょっと流行りに疎かったりするんですよ。最近の話で言うと、僕らの中でダル着をラフに着るのがカッコいい、という風潮があるのでスウェットを着て公開リハをやったんですが、KOHEIくんは1人だけジャケットを着てガチガチに決めてきて(笑)。

KOHEI 自分ではカッコいいと思って着ていったんですけど(笑)。

KEITO KOHEIはそういうところはありつつ(笑)、結成当初は歌もダンスも未経験だったのに、今ではラップが上手だし、ラップの詞も自分で書くようになっていたり、すごく成長してるんです。まだ自分たちだけで曲を作るのは難しいですが、KOHEIがラップ詞を書けることは、のちのちメンバーで1つの楽曲を自作できるようになるための大きな一歩だと思ってます。

一度もやったことがない挑戦をする年末

──12月29日に神田明神ホールでワンマンライブ「2025 YEAR LAST LIVE」が行われます。どのようなライブにしたいですか?

KEITO ライブなどでちょっと匂わせているんですが……この5年間で一度もやったことがないことに挑戦しますね。

HAJIME AVESTにとって2025年を締めくくる集大成のライブでもありますし、「AVESTにはこういう一面もあるんだよ」と新しい姿を見せられる勝負のライブにもなると思うので、しっかり準備をしてクオリティを上げていきたいです。

RYUTA ツアーファイナルとか周年のライブって、僕はいつもめっちゃ緊張しちゃって、力んでパフォーマンスして失敗してしまうことが多いんです。今回の年末ライブはそうならずに、AVESTとして活動してきた中で“一番の自分”を見せられるよう準備していきたいです。

SORA これまでの成長を見せる2025年集大成のライブですし、2026年にもつなげられるようないいライブにできるよう、しっかり準備していきたいです。初挑戦するものはきっとファンの皆さんに喜んでもらえると思うので、ちゃんと練習を重ねて最高のものを届けたいなって思います。

──最後に、AVESTの今後の目標を教えてください。

HAJIME 僕は芸能界に入ったときから東京ドームに立つことを目標にしていたんです。何もないところから始まったAVESTが東京ドームに立ったら、ほかのアーティストの方にも元気を与えられるんじゃないかなって。僕たちの姿を見たことで、前を向いて新しいことに挑戦する人たちが増えたらうれしいですね。

AVEST

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プロフィール

AVEST(アヴェスト)

5人組ダンス&ボーカルグループ。2024年にKEITO、KOHEIのオリジナルメンバーに、ABEMA「キミとオオカミくんには騙されない」への参加で知られるRYUTA(長嶺龍汰)、「ミュージカルテニスの王子様」に出演したHAJIME(桜井一)、ABEMA「今日、好きになりました。」出身の「Ranzuki」元専属モデル・SORA(中野蒼空)の3人が加わり、現在は5人体制で活動している。1stシングル「New World」、2ndシングル「Lily Flower」でオリコンデイリーシングルランキング1位を獲得した。2025年12月29日にワンマンライブ「2025 YEAR LAST LIVE」を東京・神田明神ホールにて開催する。