アルバムを作るからには1曲目から最後の曲までの流れを大切にしたかった

──1曲目のタイトル曲から最後の曲まで、一気に聴かせるパワーがあるアルバムだと感じましたが、曲順を決めるときは悩みましたか？

UZ　「Rockin' the World」は1曲目に収録することを想定して作った曲でした。今言ってくださったように、アルバムを作るからには1曲目から最後の曲までの流れを大切にしたかったんです。全体のバランスを考えたときに、「Rockin' the World」みたいな曲で始まって、「My Friend」で終わるっていうのは自分としても理想的でした。

──アルバムの制作はシングルと比べると曲数も多いですし、大変だったんじゃないかと思うんですが。

KENTA　1曲目と最後の曲が早い段階から決まってましたし、曲目を決める段階でUZがプレゼンしてくれたおかげで、俺の中でも1曲1曲がどういう立ち位置にあるかがわかってたので、全然大変じゃなかったです。逆にすごく楽しかったです。何が大変だったかって言うと、制作期間が短かったので、自分のドラムを事務所からレコーディングスタジオの間を持ち運ぶ作業がメチャクチャ大変でした（笑）。

UZ　シングルのレコーディングのときもそうだったんですけど、レコーディングの本番に入る前の準備は大変な部分もありますが、レコーディング本番でスタジオに入ってからは楽しくやれました。いいスタジオで録らせてもらうっていうこと自体、俺たちにとってご褒美みたいなものですから。レコーディングはイベントなので、苦しいっていう感覚はないです。

MOMIKEN　それは全員が同じ気持ちですね。

UZ　エンジニアさん、プロデューサーさん、たくさんのスタッフの方にかかわってもらってますが、みんな対等に意見を言ったりしていて、面白そうなアイデアがあれば、とにかく試してみるんです。すごくいい環境というか、いいチームだと思いました。

KENTA　意見を押し付けるんじゃなくて、「こういうふうにやってみたら面白いんじゃない？」って感じで意見が出てくるので。時間は掛かるんですけど楽しくて、楽しくて。とにかく試してみるっていうのが、うちのチームのやり方なんです。

IKE　みんな、チャレンジャーだから（笑）。

──いい環境、いいチームに恵まれたことが、アルバムの内容にも表れているように感じました。

MOMIKEN　今の自分たちの持てるチカラを全て注ぎ込めた作品だと思っています。このアルバムを作ったことによって、先が見えてきたというか、次はこういうものをやりたいなって気持ちも生まれてきましたし。早くこのアルバムの曲をライブで演奏して、次の作品につなげていきたいなって思ってます。

ENZEL☆　完成したアルバムを聴いたら、とにかくライブをしたいなって。

野外で始まったバンドなので、野外で一番を目指してる

──ライブがしたいという言葉がENZEL☆さんから飛び出しましたが、アルバムのリリースの次の大きな目標というと、10月30日の日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブですね。

MOMIKEN　日比谷野音については漠然としたイメージしか持ってないんですけど、自分たちはずっと野外でライブをやってきたので、どこか懐かしさも感じるんです。

IKE　うん、すごく楽しみです。レコーディングと同じように、ライブの準備は大変だと思いますけど、始まって3000人のお客さんを目の前にしたら、後は楽しむだけ。その日のステージも僕らにとって“ご褒美”だと思いますから。

──日比谷野音でのワンマンを成功させたら、次へのビジョンがもっと明確になるかもしれませんね。最後にバンドとしての大きな目標を教えてください。

IKE　はい。僕らは野外で始まったバンドなので、野外で一番を目指してます。以前、20万人集めて野外ライブを行った方がいらっしゃるので、その記録を破ることを目標に、CDをリリースしたり、プロモーション活動を行っていきたいです。