SPiCYSOL|心地よさを求めて茅ヶ崎へ メジャーでも変わらぬ音楽スタイル

続々と生まれるパンチライン

──歌詞についてはいかがですか?

KENNY 僕らは日常のサウンドトラックになるような音楽を目指しています。なので、何気ない日常こそが最高だと思ってもらえるような言葉選びをしていますね。「気取らず、肩の力を抜いて」というのがキーワードになっているのかも。

──活動を重ねていく中で、表現できる、表現するようになったものはありますか?

KENNY うーん……。

AKUN 韻を踏むのがうまくなったんじゃない? 最近はパンチラインがよく生まれているなって思いますよ。

KENNY 書き方の目線は変わっていないけど、たしかに耳なじみのいい言葉を選べるようになってきているのかな。

──演奏面ではいかがですか?

KAZUMA 以前は「ドラムは人間が鳴らすもの」という意識が強かったんですけど、そこにこだわりを持たなくなりましたね。曲によっては、自分ではなくコンピュータに任せてもいいのかなとか。

PETE 使える機材が増えたことで表現の幅が広がりましたね。楽曲によって取り入れたいものが異なってくるので、それに対応できるように僕は曲に合わせていろんな楽器を演奏できるようにしています。特にバンドに加入する前から吹いていたトランペットは、SPiCYSOLの武器の1つとして常に存在感を出していきたいと考えていますね。

AKUN 楽曲の作り方は変化しましたね。海に入っているときに思い浮かんだフレーズが多くなってきました。流行は意識しなくなってきましたね。それよりも、例えば映画を観て、それに合うサウンドトラックを自分たちだったらどう作るのか?とか。全体の雰囲気、どういう音楽を作りたいのかを第一に考えるようになれたのかなって。ただ、最初に思い描いた通りの音には固執せず、どう変化してもいいという柔軟な気持ちで制作しています。

KENNY 僕は友達に聴かせて「カッコいいね」と言ってもらえる音楽を作ることを目的にもしていますね。

ライブの雰囲気は海外の会場っぽい

──SPiCYSOLはソーシャルメディアなどでも音楽以外の飾らない日常を発信していて、そこでも人気を集めてフォロワーを拡大させていますね。

KAZUMA 僕らは「バンドだから、こういうことはしない」とかいう凝り固まった考えがないので。普通に楽しく活動できるのならば、音楽以外のことにもチャレンジしたいですね。

──ファン層にも変化が?

KAZUMA もともとは女性ファンの方が多かったんですけど、最近男性が増えてきましたね。

PETE 女性がパートナーをライブに連れてきて、次第にハマっていくパターンが多いような。だからライブ中イチャイチャしている人が多いんですよ(笑)。

KENNY 海外のライブ会場みたいな雰囲気だよね。

──また最近はYouTube番組「SPiCYSOLのVAN買っちゃいました。」もスタートしました。輸入車のバンを自らの手でカスタムするという企画ですね。

AKUN この番組に関しては、音楽以外のことに挑戦しようと始めたわけではなくて。映像には必ずBGMが入っているし、音楽はそもそもライフスタイルの1つ。それをミュージシャンが映像を通じて伝えているだけという感覚ですね。このコロナ禍で、思うようにライブ活動ができない中でも音楽を発信している姿を届けたい。そのためのツールとしてYouTubeを活用させていただいています。でも、車のカスタムは本当に大変です(笑)。

メジャーへの野望

──そして、ついに2021年4月にメジャーデビューを果たします。インディーズでしっかり実績を出し、知名度を上げていた中でのメジャーデビューはどういう心境でしたか?

KAZUMA インディーズでちゃんと実績を重ねたからこそ、メジャーデビューが決まったという思いが強いですね。メジャーは、自分たちにとって表現をさらに高めるために必要なステップだと思っているので。

AKUN でも、メジャーに行くことで今までと何かを変えるつもりもないし、変わる気もない。インディーズである程度自分たちのスタイルを確立できたからこそ、メジャーでもそれを追求できると思うし、契約してくださったワーナーミュージックさんも、そんな僕らの思いを尊重してくださっている。自分たちの音楽をより幅広い世代へ広げて、世界に広めるための手段としてのメジャー進出だと思っています。あと、レーベルメイトになるエド・シーランと共演できるかな?っていう野望もあるし(笑)。

──そこは大きいですよね(笑)。

PETE 僕らをサポートしてくださるチームがさらに大きくなった感じ。これまで以上に表現できる幅が広がる予感がして、モチベーションが高まっています。