SPARK!!SOUND!!SHOW!!|10年目で到達した最高速度

R-指定との交流から生まれた曲

──「Swinga!」には、Creepy NutsのR-指定さんが参加しています。以前から深い関りがあるそうですね。

チヨ 2014年のフジロックの「ROOKIE A GO-GO」で同じ日に出演したのがきっかけで交流するようになって。その頃はツインギターでハードコアをやってたんですけど、そんなにヒップホップに詳しくない自分も知ってるくらいR-指定くんは有名でした。

ユーキ フリースタイルバトルが流行る前から追ってましたけど、特にR-指定の名前はいつも挙がってましたからね。同じ大阪ということもあって仲よくなりました。DJ 松永もバンドマンっぽいヒネくれ方で(笑)、話も合ったんですよ。

チヨ で、お互いのツアーに呼び合ったり。

ユーキ あとはCreepyの「合法的トビ方ノススメ」「助演男優賞」をリミックスしたり。

チヨ(B, Cho)

チヨ 「助演男優賞」のバンドリミックスが、この4人になってから最初の音楽的作業だったんですよ。

ユーキ 「Swinga!」はもともとR-指定にラップしてもらいたくて作った曲なんですけど、なかなかタイミングが合わなかったんです。結局自分たちだけで形にして、会場限定でリリースしたんですけど、Creepyがメジャーに行くタイミングで「『Swinga!』をサンプリングさせてほしい」って言われたんですよね。それが「ぬえの鳴く夜は」という曲になって。その流れでR-指定のラップが入った「Swinga!」がようやく完成したという感じですね。

──両者の深い交流の中で生まれた曲なんですね。

ユーキ 俺らがあまり調子よくないときから見ててくれているし、事あるごとにフックアップしてくれるんですよ。改めてオファーしたんですけど、かなり気持ちいい“二つ返事”ぶりで、それもうれしかったですね。

消費されずに長く続けることが最優先

──アルバムのサウンドメイクについても聞かせてください。一般的なキレイな音とはまったく違う、すごく生々しくて攻めた音ですよね。

チヨ そうですね。いわゆる聴きやすい音じゃないですけど、めっちゃ気に入ってます。レコーディングではタクマがエンジニアとして全部録っているんですよ。

タクマ(Syn, G)

タクマ ドラム以外の音は全部録ってます。

チヨ 1stアルバムの音もタクマがやってくれたんですよ。いい音はお金をかければできるのかもしれないけど、クセのある音を作りたいんだったら、自分たちでやったほうがいいので。マスタリングはタクマの先輩がやってくれています。

タクマ バンドマンの先輩なんですけど、ミックスやマスタリングもできる人なんですよ。昔から知ってる人だし、こっちがやりたいこともわかってくれていて。

ユーキ あの人はヤンキーやったよな?

タクマ そうそう。だからってわけじゃないけど、振り切り方がすごいんですよ。

ユーキ 滋賀の人なんですけど、関西的なジョークもわかってるし、「悪いのがカッコいい」とか「バカなのが面白い」っていう俺らの感覚もわかっていて。それを音にもアウトプットしてくれるんですよ。こっちが何も言わなくても、勝手に「こっちのほうがいいと思って」と提案もしてくれる。編曲にも踏み込んでくるノリがあるんですよね。

──仲間内じゃないとわからない感覚が生かされていると。

ユーキ そうですね。知り合いとか友達と一緒にアガれるのが最高なんで。アートワークや映像もそうなんです。

チヨ それもタクマの知り合いなんですけど、Tempalayとかドミコ、chelmicoのMVを録ってる映像チームのMargtにやってもらっていて。もう1つの映像クルーも、もともとバンドマンの友達なんですよ。ホンマに身内ばっかりですね(笑)。

ユーキ いい感じでノリをわかってくれていて、やりやすいです。

チヨ 映像がいいとか悪いじゃなくて、バイブスが合うかどうかは大事なんで。「カッコいい映像やけど、俺らには合わない」ということもあるし。

──スサシの感覚やノリに惹かれるリスナーは、今後さらに増えると思います。最後に今後のビジョンについて教えてもらえますか?

チヨ 聴いてくれる人や観てくれる人が広がればいいなと思ってますね、単純に。ただ、消費はされたくないです。

ユーキ 「結果、売れちゃった」が一番いいですよね。さっきも言いましたけど、今が一番いい感じなんで、これを長く続けることが最優先で。ライブのキャパを上げたいとか、ヤバい車を買いたいっていう願望はないんです。ただ、デカくなりそうな感じはあるんですよ、勝手に。アルバムが出る前にツアーファイナルのワンマンがソールドしたんですけど、それって期待値だけでチケットを買ってくれたわけじゃないですか。この前の「RUSH BALL」でもめちゃくちゃ人が集まってくれたし、このまま雪だるま式にいけるんじゃないかなと思っています。

SPARK!!SOUND!!SHOW!!

ライブ情報

SPARK!!SOUND!!SHOW!!「NU BLACK RELEASE TOUR」
  • 2019年10月5日(土) 千葉県 千葉LOOK <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / Paledusk / TENDOUJI
  • 2019年10月15日(火) 岡山県 PEPPERLAND <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / 愛はズボーン / Track's
  • 2019年10月17日(木) 福岡県 Queblick <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / Alaska Jam / the twenties
  • 2019年10月18日(金) 熊本県 Django <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / the twenties / w.o.d.
  • 2019年10月20日(日) 大分県 club SPOT <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / the twenties / w.o.d.
  • 2019年10月21日(月) 愛媛県 松山Double-u studio <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / Alaska Jam / the twenties
  • 2019年10月22日(火) 香川県 高松TOONICE <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / The Chorizo Vibes / THE THROTTLE
  • 2019年11月9日(土) 京都府 KYOTO MUSE <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / Age Factory / and more
  • 2019年11月11日(月) 兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎 <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / Hump Back
  • 2019年12月12日(木) 茨城県 mito LIGHT HOUSE <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / キュウソネコカミ / Wienners
  • 2019年12月13日(金) 新潟県 CLUB RIVERST <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / Wienners / and more
  • 2019年12月19日(木) 宮城県 enn 2nd <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / ハルカミライ / ENTH
  • 2020年1月5日(日) 大阪府 Shangri-La <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / and more
  • 2020年1月7日(火) 愛知県 CLUB UPSET <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!! / and more
  • 2020年1月11日(土) 東京都 WWW <出演者> SPARK!!SOUND!!SHOW!!