音楽ナタリー Power Push - SHURE×H ZETTRIO

SEシリーズイヤフォンを用いて録音したキラーチューン、完成

About SE Series

遮音性が高いのはメリット

──まずはSHUREのイメージから教えてください。

H ZETT NIRE(B) スタジオにもライブ会場にも絶対SHUREのマイクはありますし、そういう意味でも“安心のブランド”という感じ。信頼感抜群です。

H ZETT KOU(Dr) そうだね。信頼感がある。

H ZETT M(Piano) 僕、 十何年か前にイヤフォンを持っていました。楽器屋で買ったやつでしたね。だからユーザー歴は意外と長い。

──今回はH ZETT MさんがSE846、H ZETT NIREさんがSE535 Special Edition、H ZETT KOUさんがSE425でモニターをしながらレコーディングを行いました。それぞれ違うモデルをセレクトされましたね。それぞれ鼻の色とボディの色がマッチしているものを選んだということですか?

H ZETT M 色はたまたまです。いくつかの機種を聴き比べたんですけど、その中でもSE846はサウンドがしっかり分離して聴けたし、出音もクリアでした。

H ZETT M(Piano)
SE846

H ZETT KOU 僕は低音で選びました。SE425が一番ナチュラルな感じでしたね。

H ZETT NIRE 僕はSE215というモデルと比べてSE535を選んだんですが、こちらのほうが中高域がしっかりしていたのが決め手です。アタックをしっかりと感じられて、かつ低域も見える。

H ZETT M 僕の場合、モニターには弾きながら何が鳴っているかを把握できるかどうかを求めていて。低いところから高いところまでちゃんと聴きたいし、さらには「ベースのプレイが最高だった」とか、「ドラムのフィルがすごかった」とか、そういう部分までわかるものがいい。そういう意味でもSE846は十分でした。ブランドイメージ通り信頼に値する音と言うか。

H ZETT NIRE 僕はこれまで、ベースの生音とモニターの音が混ざるのが気になっていて。それでモニタリングに迷うことがけっこうあったんです。だからインイヤならではの遮音性があって、かつクリアなサウンドで聴けるのは大きい。あとは先ほども言いましたけど、アタックの感じと低域がわかるもの。SE535を試してみたら音質もクリアなのでとても信頼できました。やっぱりモニターなので、出音が濁っていたら信頼できませんから。

H ZETT KOU そうそう。出音がクリアだと演奏もアガりますよね。あと遮音性はドラマーにとってもメリットなんです。生音が大きいですからね。ヘッドフォンだと生音も聞こえてしまって、ほかの楽器の音が追えないときがあるんですよね。だから今回レコーディングで使ってみて、遮音性が高く、SE425のナチュラルなサウンドでモニターできたのがよかったです。

イヤモニは演奏がしやすい

──ちなみにこれまでイヤモニを使ってレコーディングした経験は?

H ZETT M 初めてですね。普段はヘッドフォンでモニタリングしています。

H ZETT NIRE うん。どこのスタジオでも置いてあるモニターヘッドフォンがあるんですけど、それを使うことが多いです。

H ZETT KOU 僕もライブでもイヤモニを使ったことがなかったんです。でも今回試してみたら「これはいいぞ」と。実際すごくよかった。サウンドのよさは大前提として、僕は立ってドラムを叩くんですけど、以前レコーディング中にヘッドフォンを吹っ飛ばしてしまったことがあって(笑)。だからヘッドフォンよりイヤフォンのほうが演奏しやすい。取れませんから。

H ZETT KOU(Dr)
SE425

H ZETT M 確かにイヤフォンのほうが演奏のしやすさがある。僕も演奏しながら頭を動かすからヘッドフォンだとズレてしまうんですよね。そういう意味でもモニターって演奏に直結するからすごく大事なんです。

──SEシリーズは、コードを耳に引っ掛けて後ろに垂らす独自の装着方法です。

H ZETT NIRE これで外れないんでしょ?

H ZETT KOU 後ろでキュッとやるから、全然取れる心配がない。

H ZETT M そうそう、演奏しやすい。僕、普通にリスニングするときもそうやって装着してます。あと先ほど遮音性について話しましたけど、耳に突っ込むっていうのがいいですよね。

H ZETT NIRE イヤパッドもサイズ違いでいくつか付属しているので、いろいろ試せる。

H ZETT NIRE(B)
SE535 Special Edition

──SEシリーズは、モニターだけじゃなくリスニング用途でも評判がいいようです。

H ZETT M 普段リスニングにはヘッドフォンを使っていたんですけど、それに比べてもやっぱりいい。小さいのにダイナミックで。感覚的になるかもしれませんが、装着感や出音について自分の中で「こんな感じかな」と思える具合のものがいいんですけど、その点でもSE846は完璧でした。

H ZETT NIRE ちなみに作り手としては、しょぼいスピーカーでも「いいね」って思ってもらえて、さらにいいスピーカーで聴くとよりよく感じてもらえるものを作るのが理想なんです。その点ではSEシリーズで僕らの曲を聴くと「こんなことをやっていたんだ」ってわかってもらえると思う。

──そういった部分をリスナーに気付いてもらえることは、アーティストにとってうれしいものなのですか?

H ZETT KOU うん、そうですね。

H ZETT NIRE それでもっと聴きたくなったら、ライブに来てほしい。

H ZETTRIO 配信シングル「NEWS」 2017年4月5日発売 / 200円
NEWS
iTunes Store
OTOTOY
収録曲
  1. NEWS
PIANO CRAZE CRAZY TOUR
  • 2017年4月8日(土)大阪府 ユニバース
  • 2017年4月11日(火)愛知県 SPADE BOX
  • 2017年4月12日(水)三重県 M'AXA
  • 2017年4月14日(金)福岡県 BEAT STATION
  • 2017年4月15日(土)大分県 大分音楽館
  • 2017年4月16日(日)宮崎県 SR BOX
  • 2017年4月18日(火)鹿児島県 SR HALL
  • 2017年4月20日(木)熊本県 早川倉庫
  • 2017年4月22日(土)山口県 Jazz Club BILLIE
  • 2017年4月23日(日)岡山県 DESPERADO
  • 2017年4月24日(月)和歌山県 OLDTIME
  • 2017年5月5日(金・祝)東京都 北とぴあ さくらホール(こどもの日Special)
  • 2017年5月12日(金)新潟県 GIOIA MIA
  • 2017年5月13日(土)石川県 金沢 Million City
  • 2017年5月14日(日)福井県 北の庄クラシックス
  • 2017年5月16日(火)香川県 DIME
  • 2017年5月17日(水)高知県 X-pt.
  • 2017年5月19日(金)愛媛県 松山サロンキティ
  • 2017年5月20日(土)広島県 BLUELIVE HIROSHIMA
  • 2017年5月21日(日)島根県 松江B1
  • 2017年5月25日(木)北海道 cube garden
  • 2017年5月26日(金)北海道 cube garden
  • 2017年5月28日(日)北海道 CASINO DRIVE
  • 2017年6月2日(金)埼玉県 HEAVEN'S ROCKさいたま新都心 VJ-3
  • 2017年6月3日(土)群馬県 前橋DYVER
  • 2017年6月4日(日)栃木県 悠日カフェ
  • 2017年6月8日(木)宮城県 仙台MACANA
  • 2017年6月9日(金)秋田県 Club SWINDLE
  • 2017年6月10日(土)岩手県 the five morioka
  • 2017年6月16日(金)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
  • 2017年6月17日(土)山梨県 桜座
  • 2017年6月18日(日)長野県 Sound Hall a.C
  • 2017年6月23日(金)兵庫県 Chicken George
  • 2017年6月24日(土)京都府 KYOTO MUSE
  • 2017年6月29日(木)神奈川県 CLUB CITTA'
H ZETTRIO(エイチゼットリオ)
H ZETTRIO

青い鼻のH ZETT M(Piano)、赤い鼻のH ZETT NIRE(B)、銀色の鼻のH ZETT KOU(Dr)によるピアノトリオ。2012年にH ZETT Mを中心に結成された。2013年に1stアルバム「★★★」を発表しグループとしての活動を本格化させると、2014年にスイスの「Montreux Jazz Festival」に出演したことを機に国内外から注目を集める。以降2016年までに3作のスタジオアルバムと2作のライブアルバムを発表。2015年に2~8月の間に計8曲、2016年に2~6月の間に計8曲のシングルを配信リリースする多作ぶりも話題を集めた。2017年にも、4月の「NEWS」を皮切りに6カ月連続でシングルを発売することを発表している。