SCOOBIE DO「ensemble」 PR

SCOOBIE DO×田島貴男(ORIGINAL LOVE)|バカで楽しい現場主義

歌声の鳴りとその変化

コヤマシュウ(Vo)

コヤマ 僕も1つ聞いていいですか? 田島さんの歌のスタイルは、キャリアを追って聴いていくとすごく変化していると思うんです。

田島 そうだね。

コヤマ 僕は「キングスロード」というカバーアルバム(2006年1月発売)が大好きなんですけど、あのアルバムは歌がすごいことになってるなと思って。フルスイングでバットを振り回しているような。歌うときの体の響かせ方っつうのかな……この間ライブで隣で田島さんの声を聴いていて、体の鳴りが外国人っぽい、黒人っぽいなと思ったんですよ。体全部が鳴ってんなあみたいな。そういうのって、具体的にどういうふうに考えて、どういうふうに変化してきたのかなと。

田島 もう、いつも考えてるよね。歌いながら毎回思い付くというか、「あっ、こうすればいいんだ」とか気付くことがあるんですよ。その積み重ねで少しずつ変わってきてるんだと思う。「キングスロード」の頃は、確かに一番意識してた頃かもしれないな。下腹から頭の上に抜けるように声を出すよう意識していた時期で、そのほうがズドン!と声が出る。あの頃から最近までずっとそう思ってたんだけど、今はちょっとやりすぎかなとも思っていて(笑)。「ラヴァーマン」(2015年6月発売の最新アルバム。参照:ORIGINAL LOVE「ラヴァーマン」インタビュー)ぐらいからまたちょっと歌い方が変わってきてますね。下腹よりももう少し上から息を押し出す感じ。まあライブだとどうしても全開でワーッと歌っちゃうけど。今はディープなソウルシンガーってあまりいなくてさ、俺とコヤマくんぐらいでしょ(笑)。

コヤマ そうですね(笑)。どっちかっつうと軽めなほうが今っぽい。ブライトな、トレブリーな感じですよね。

田島 昔は軽くなっちゃうのが嫌だったんだけど、抑揚があるのがいいのかなと思って。

コヤマ そんときそんときで、できた曲によっても変わってきたり。

田島 そうだね。できた曲が自分の声に合わないこともあるから、曲によって歌唱法を変えることもある。でもね、体の響きってのは歳を取れば取るほど……面白くなってくるというか。コヤマくんは今42歳だっけ? これからまた変わってくるもんね。30の頃と今では違うでしょ?

コヤマ 全然違いますね。で、今ようやくなんですけど、なんとなくいい方向に行ってるなという予感があるんですよ。それが実際どのぐらい音の変化として表れてるかわかんないですけど。

田島 あと、長く歌ってるとだんだん「リズムが見えてくる」というのもあってさ。これは歳を取れば取るほど見えてきた。コヤマくん、ライブで歌うとき、歌のタイミングがちょっとだけ後ろになってきたよね。「あ、この人わかってんな」と思った(笑)。前よりも少しバックビートになってきていて、よりR&Bっぽくなってる。

ファンキーになるかどうかは俺次第

ナガイケ あ、じゃあ僕もいいですか……?

コヤマ 聞いとこう、聞いとこうよ!

ナガイケ シンガーとしてドラムとかベースに求めるものは具体的にどんなことですか?

田島 昔はね、「もっともっとファンキーに鳴らしてくれよ」と思ってたけど、最近わかったのは、ファンキーになるかどうかは俺次第なんだよね。リズムに対してこの位置で歌うとファンクのバイブスが出ると。ドラマーどうこうじゃなくて俺の問題だった。今は同期で演奏することも多いから、ドラムってあんまり溜めないじゃん。ドラムはクリックの通りに叩いて、ほかの楽器はめっちゃ溜めてるみたいな。

ナガイケ ああ、ベースがちょっと溜まりがちというのは今多いかもしれないですね。

田島 ベースやギターだけじゃなく、歌も溜まりがちな傾向にあるのは、ヒップホップの影響が大きいのかなと思う。

MOBY そうかそうか、なるほど。

田島 ディアンジェロとかちょっといきすぎだと思うけど。溜めすぎて次の拍にかかっちゃってるから(笑)。

コヤマ ククククク(笑)。

左からコヤマシュウ(Vo)、マツキタイジロウ(G)、田島貴男。

田島 でもディアンジェロの場合、表現したいビートがあれなんだろうね。「俺はここまでいったるぞ」という意気込みを感じる。ハードコア的な意識が彼にはあるんだと思うな。話を戻すと、昔は演奏しているとき、僕もお客さんと一緒に熱くなっちゃってたわけ。ところが、リズムが見えるようになってからは、冷静に「このタイミングで歌ったらもっと熱くなれるぞ」と意識しながら演奏できるようになってきたんだよね。調子がいいときほど冷静になれる。

マツキ ああ、なんとなくわかります。

田島 まだまだだけど、だんだんつかめてきた気がする。やっぱ黒人がファンクを演奏してるとこ観るとそんな感じだよね。めちゃくちゃ黒いビートが鳴ってるけど、けっこう冷静でしょ。

MOBY ノルマこなしてるみたいな。

田島 そうそうそう!(笑)

コヤマ でも実は熱い。

田島 その両方がある端境みたいなのがあるんだよね。

MOBYの願望

MOBY じゃあ僕も……でもこれ質問というよりも願望なのかな。僕ら前に、4人一緒にORIGINAL LOVEのライブを観てるんですよ。2003年の「RISING SUN ROCK FESTIVAL」で。あのときのライブがもう素晴らしくて! 70年代のロックバンドが目の前に現れたみたいな……言い方がよくないかもしれないですけど、いなたい音だったんですよ。当時のディレクターとか、あと永積(タカシ / ハナレグミ)くんとかもいたかな。周りのみんなも「すげえ、すげえ!」って言いながらビール飲んでたんです。んで、あのときのセットがまた観たいです(笑)。

──ホントに願望の話でしたね(笑)。

マツキ 木暮(晋也 / ヒックスヴィル)さんとかがメンバーだったのかな。4人編成のバンドで。

田島 あー、だったらドラムはシータカさん(古田たかし)かな。ベースは鹿島(達也)さん。

SCOOBIE DO、田島貴男。

MOBY あ、そうだそうだ。すっごかったんですよ!

田島 そうなんだ。へー。全然覚えてないや。

SCOOBIE DO アハハハハハハ!(笑)

MOBY ものすごい動きまくって飛びまくって。「木暮さん、こんなに動くんだ!」ってびっくりしましたもん。

コヤマ 田島さんがギターをライフルみたいに持って木暮さんを撃ってた(笑)。田島さんもギター弾きまくってて、すげーロックンロールだったんですよ。

田島 へー。そんなに言うなら考えますよ。

コヤマ MOBYのために(笑)。

SCOOBIE DO「ensemble」
2017年4月12日発売 / CHAMP RECORDS
SCOOBIE DO「ensemble」初回限定盤

通常盤 [CD]
1200円 / HICC-4408

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収録曲
  1. ensemble
  2. Funki"S"t Drummer
  3. Last Night
SCOOBIE DO シングル「ensemble」発売記念ツアー「ファンキ“S”ト・アンサンブル」
  • 「CHAMP RECORDS 10周年記念」Funk-a-lismo! ベッシースペシャル
    2017年5月3日(水・祝)北海道 BESSIE HALL
  • 「CHAMP RECORDS 10周年記念」Funk-a-lismo! 函館スペシャル
    2017年5月5日(金・祝)北海道 函館club COCOA
  • Funk-a-lismo! 宇都宮スペシャル
    2017年5月7日(日)栃木県 LIVEHOUSE KENT
  • Funk-a-lismo! 梅田スペシャル
    2017年5月25日(木)大阪府 Shangri-La
  • Funk-a-lismo! 名古屋スペシャル
    2017年5月27日(土)愛知県 池下CLUB UPSET
  • Funk-a-lismo! 小田原スペシャル
    2017年5月28日(日)神奈川県 小田原姿麗人
  • Funk-a-lismo! キネマスペシャル
    2017年7月1日(土)東京都 東京キネマ倶楽部
SCOOBIE DO(スクービードゥー)
SCOOBIE DO
1995年にマツキタイジロウ(G)とコヤマシュウ(Vo)を中心に結成。1996年に現ドラマーのオカモト“MOBY”タクヤ(Dr)が加入し、自主制作カセットなどを販売する。1999年にKOGA Recordsから初のシングル「夕焼けのメロディー」をリリース。続いて発表された1stアルバム「Doin' Our Scoobie」で圧倒的な存在感を放つロックバンドとしてその人気を確かなものとする。2001年にナガイケジョー(B)が加入し、現在の編成で活動開始。2007年には自主レーベル「CHAMP RECORDS」を立ち上げ、ライブのブッキングからCD制作、プロモーションまですべてメンバー自ら行っている。バンド結成20周年を迎えた2015年は4月にベストアルバム「4×20 ~ 20 YEARS ALL TIME BEST」、2016年1月にはCHAMP RECORDS通算8枚目となるオリジナルアルバム「アウェイ」を発表。2017年4月にはおよそ13年ぶりとなるニューシングル「ensemble」をリリースした。
ORIGINAL LOVE(オリジナルラブ)
ORIGINAL LOVE
1985年結成のバンド・THE RED CURTAINを経て、1987年よりORIGINAL LOVEとしての活動を開始。1991年7月にアルバム「LOVE! LOVE! & LOVE!」でメジャーデビューを果たす。同年11月発売の2ndシングル「月の裏で会いましょう」がフジテレビ系ドラマ「BANANACHIPS LOVE」の主題歌に採用され全国的に注目を集めた。その後も「接吻 kiss」「朝日のあたる道」などのシングルでヒットを記録し、1994年6月発売の4thアルバム「風の歌を聴け」はオリコン週間アルバムランキング1位を獲得。以降もコンスタントに作品を発表し、柔軟な音楽性を発揮している。近年はバンドスタイルでのライブのみならず、田島貴男1人での「ひとりソウルツアー」や「弾き語りライブ」も恒例化している。2016年6月にはメジャーデビュー25周年記念シングル「ゴールデンタイム」をリリースした。