佐藤千亜妃|レビューと著名人6名のコメントで紐解く、唯一無二の歌声の魅力

6人の著名人から、「KOE」発売に寄せて

新井和輝(King Gnu)
新井和輝(King Gnu)

佐藤千亜妃の音楽の印象について

今回、千亜妃さんのニューアルバム「KOE」に2曲参加させていただきました。きのこ帝国時代からプチ佐藤千亜妃ファンだった新井はリハーサルの時に生の千亜妃さんの歌声を聴いて静かに興奮しておりました。

何気ない声と何気ない歌詞、これって絶対狙って狙えないツボのようなものがあって、そこにスッとハマるもの、が佐藤千亜妃の魅力なんだろうなと思います。

従えてるミュージシャンを見ればどれだけ音楽ファーストなスタンスなのかは一目瞭然。その1人になれて光栄です。

佐藤千亜妃へのメッセージ

コロナが落ち着いたら改めてしっぽり打ち上げしましょうね。

プロフィール
King Gnuのベーシスト。中学生時代、友人たちとのバンド結成をきっかけにベースを始める。高校に入学すると軽音部に所属。先輩に連れられて観たジャズセッションのライブでジャズに目覚め、ブラックミュージックに深く傾倒する。日野"JINO"賢二、河上修に師事し、ピノ・パラディーノ、ミシェル・ンデゲオチェロ、マーカス・ミラー、レイ・ブラウンらから影響を受ける。大学時代に東京・西荻窪Clop Clopで出会った勢喜遊を通じ、常田大希、井口理と前身バンド、Srv.Vinciとして活動を開始。2017年4月のKing Gnu始動以降も、多種多様なアーティストのライブやレコーディングに参加し、活動の幅を広げている。
上白石萌歌 / adieu
上白石萌歌 / adieu

佐藤千亜妃の音楽の印象について

佐藤千亜妃さま、ニューアルバムリリースおめでとうございます! 1枚のアルバムの中にさまざまな色のドラマを感じ、心が震えました。特に「橙ラプソディー」はうたつなぎ企画で弾き語りをされていた時から音源化されるのを待ち焦がれていたので、とてもうれしいです! 私の人生を彩ってくれる大切な曲がまた増えました。
佐藤さんのお声は、真夜中の月のようです。幻想的で妖しくて、どんな暗闇のなかにいても、ひんやりと心を照らしてくれます。これからも佐藤さんの声によって紡がれていく物語を楽しみにしています。

佐藤千亜妃へのメッセージ

学生の頃から佐藤さんの音楽に心を支えられてきました。生み出してくださった曲の数々が、自分のこれまでの人生のシーンとリンクし、思い出をきらきらと輝かせてくれます。これからもずっと、日々のお供にさせていただきます。

またお会いできる日を楽しみにしています!

プロフィール
2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを獲得。女優として映画や舞台、ミュージカルなど幅広く活動し、2019年に映画「羊と鋼の森」にて第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。adieu名義で音楽活動も行っており、2021年6月に2ndミニアルバム「adieu2」をリリース。
佐久間宣行
佐久間宣行

佐藤千亜妃の音楽の印象について&佐藤千亜妃へのメッセージ

困るんですよね、急に凄い曲とかにあうと。
半日くらい持ってかれちゃって、その日の予定が全部狂ったりする。
きのこ帝国はそうだったので、佐藤千亜妃さんのソロも警戒してました。
ちゃんと時間あって体調いい時に聞こうって。
なのに、「Who Am I」本当に偶然聴いちゃったんで、もうだめです。
どうしてくれるんですか。
何回も聞いちゃうじゃないですか
アルバムも凄かったです。困ります。

プロフィール
テレビプロデューサーとして「ゴッドタン」「ウレロ☆シリーズ」「あちこちオードリー」「青春高校3年C組」といった人気番組を制作。毎週水曜深夜より放送されているニッポン放送「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティを担当している。
ハナレグミ
ハナレグミ

佐藤千亜妃の音楽の印象について&佐藤千亜妃へのメッセージ

千亜妃さんの歌声を聴いていると無性に車で走り出したくなる。
昼間の暑さが過ぎて、シーンと湿気が立ち込めた夜中の街をのんびり走るのが好きで、そんな時に聞く彼女の歌声は最高の友達だ。
窓から吹き込む涼やかな風、音もなく点滅する信号機と相まって、凛とした彼女の声が僕の逆上せた頭と身体を落ち着かせてくれる。
きっと風の中にならやっとこ逃がせる本音がいつの間にかたまっていて、歌声と言葉に乗っかって外に溢れてきては
風にちぎって捨てるように歌を聴いているんだと思う。
今回のアルバムなら「rainy rainy rainy blues」がぴったり。
「言葉ひとつで救えたらいいのに」という響きがジャストで聞き終えた後もずっと頭で鳴り止まないです、
この1年半言葉にならなくて迷子になってた想いを「これじゃないの?」って真っ直ぐ差し出された気がしました。
何気ない一言の中にたくさんの景色と感情を映す彼女の声なら 一言を繰り返すだけでも聴き手に思いが募ってくるんじゃないかとおもいながら聴いてます。
千亜妃さん ニューアルバム完成おめでとう!

プロフィール
永積崇(ex. SUPER BUTTER DOG)によるソロユニット。2002年11月に1stアルバム「音タイム」をリリースし、その穏やかな歌声が好評を得る。2021年3月に8thアルバム「発光帯」を発表し、7月には大阪・大阪城音楽堂と東京・日比谷公園大音楽堂でワンマンライブ「ツアー発光帯 ~in the moon light~」で開催した。
又吉直樹
又吉直樹

佐藤千亜妃の音楽の印象について

日常を過ごすなかで、いつからか傷ついたりするのが面倒臭くなり、つい鈍感なふりを演じ自分の神経を欺こうとする狡猾な部分が自分にはあるのだけれど、佐藤千亜妃さんの歌声はそれを逃がしてくれない。いつでも、あの歌声を聴くと懐かしい友達に肩を叩かれ胸を刺されるような感覚があって、見なかったことにしていた傷が浮かびあがってくる。そして、最初から自分は傷を無かったことになど出来ていなかったと気づかされる。

「KOE」を聴いて、そんなことを思った。佐藤さんの声や言葉は痛みや傷を簡単に無かったことにはしない優しさがある。当然だが悪戯に苦悩することを要求するわけでもない。その痛みや傷と真摯に向き合い、喜びと同じように認めてくれるということだ。そうやって拾いなおしたものが新しい皮膚になる。このような時代に自分の歩幅や呼吸を整えてくれる作品と出会えたことが嬉しい。

佐藤千亜妃へのメッセージ

「KOE」繰り返し聴かせていただきます。佐藤さんのペースで好きな表現を無理なく続けてくださると嬉しいです。いつも、ありがとうございます!

プロフィール
2003年にお笑いコンビ・ピースを結成。2010年に「キングオブコント」で準優勝、「M-1グランプリ」で4位にランクインする。芸能界随一の読書家として知られ、書籍や雑誌コラムなどの執筆活動を行い、2015年に小説「火花」にて純文学デビュー。本作で「第153回芥川龍之介賞」を受賞し、芥川賞受賞作品として歴代第1位の発行部数を記録した。その後も芸人、作家として幅広く活躍している。
モモコグミカンパニー(BiSH)
モモコグミカンパニー(BiSH)

佐藤千亜妃の音楽の印象について

佐藤千亜妃さんの歌声を初めて聴いたのは、大学に入学したての頃でした。当時、同じ授業をとっていたオシャレで優しそうな女の子と仲良くなりたくて、その子におススメの曲を訊いたことがきっかけでした。それ以来、わたしはずっと佐藤さんの歌声の虜です。“やさしい”という簡単なことばではなんとも物足りない。佐藤さんの歌声を聴いていると、澄み切った空気に溶け入るような不思議な感覚になります。耳から入り込んでくる佐藤千亜妃さんの作り出す世界観は本当に心地が良く、唯一無二です。

そして、「KOE」に収録されている楽曲たちは、聴いている人の“見えない隙間”を埋めてくれそうだと思いました。孤独の渦中での自分ひとりでは埋められなさそうな隙間、人と人との間のどうやったって埋められない、もどかしい隙間。

雨の日も、晴れの日も、朝も夜もこの美しく繊細な楽曲たちはきっと、見えないけれど確かに存在する、そんな一人ひとり形の違う“隙間”を寄り添いながら埋めてくれるはずです。これから、わたしも沢山お世話になりそうです。

佐藤千亜妃へのメッセージ

佐藤千亜妃さん、アルバムリリースおめでとうございます! Twitterのフォローを返していただけたとき本当にうれしかったのを覚えています。そして、こうしてコメントも書かせていただき歓喜です! またふらっとお会いできるのを楽しみにしてますね! アルバム沢山聴かせていただきます^^

プロフィール
“楽器を持たないパンクバンド”BiSHの結成時からのメンバー。読書や言葉を愛し、BiSHのメンバーでもっとも多くの楽曲で作詞を手がける。独自の価値観、世界観のある歌詞は厚い支持を得ており、作詞家としての評価も高い。2018年3月に初の著書「目を合わせるということ」を上梓し、ベストセラーを記録。2020年12月に第2弾となるエッセイ集「君が夢にでてきたよ」を発表した。

公演情報

佐藤千亜妃 Special Cover Live VOICE5 ~Acoustic trio~
  • 2021年9月20日(月・祝) 東京都 Billboard Live TOKYO [1stステージ]OPEN 14:00 / START 15:00 [2ndステージ]OPEN 17:00 / START 18:00
  • 2021年9月22日(水) 大阪府 Billboard Live OSAKA [1stステージ]OPEN 14:30 / START 15:30 [2ndステージ]OPEN 17:30 / START 18:30
佐藤千亜妃 “KOE” Release Tour 2021 「かたちないもの」
  • 2021年11月3日(水・祝)福岡県 BEAT STATION
  • 2021年11月4日(木)愛知県 DIAMOND HALL
  • 2021年11月12日(金)宮城県 Rensa
  • 2021年11月18日(木)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
  • 2021年11月27日(土)大阪府 Zepp Namba(OSAKA)
佐藤千亜妃(サトウチアキ)
2007年にきのこ帝国を結成。2015年4月にシングル「桜が咲く前に」でメジャーデビュー。バンドは2019年5月より活動休止している。2017年12月に“佐藤千亜妃と金子ノブアキと小林武史”名義で「東京メトロ」キャンペーンCMソングをリリースし、ソロ活動を本格的にスタート。2018年7月に“佐藤千亜妃”名義で砂原良徳との共同プロデュース作品「SickSickSickSick」をリリースした。2019年にはカネボウ「ALLIE」WebムービーオリジナルソングやWeb短編映画 「CAST:」の主題歌を担当し、11月に1stアルバム「PLANET」を発表。2020年2月公開の長編映画「転がるビー玉」に主題歌を提供し、8月に配信ワンマンライブ「Streaming live "NIGHT PLANET"」を開催した。2021年3月に約1年ぶりの新曲「声」、4月にフジテレビ系ドラマ「レンアイ漫画家」の主題歌「カタワレ」を配信リリース。9月に“声”をテーマした2ndアルバム「KOE」を発表した。11月よりアルバムを携えて、ライブツアー「佐藤千亜妃 “KOE” Release Tour 2021 『かたちないもの』」を開催する。

※記事初出時、本文に一部誤字がありました。お詫びして訂正いたします。


2021年9月17日更新