「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO」 PR

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO 谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)×峯田和伸(銀杏BOYZ)対談|北の大地の夏フェスはなぜ愛されるのか? 常連2人が語るライジングの魅力

ポール・ウェラーがノエル・ギャラガーを怒ったみたいな話ですよ

──また、昨年2018年のライジング20回目のタイミングではスカパラがSUN STAGEでクロージングを務めて、峯田さんもそのステージに参加されていました。

左から峯田和伸(銀杏BOYZ)、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)。(撮影:西槇太一)

峯田 朝方ですね。雨が上がって。最高でしたよね。

谷中 いいタイミングだったね。

峯田 僕が歌う頃がちょうど夜明けの明るくなってきた頃で、忘れらんないなあ。お客さんがいろんなアーティストを観てきた最後に「スカパラ観に行くか」って感じで集まってきてね。その感じがすごくよかったんですよね。

谷中 (奥田)民生さんとか(甲本)ヒロトさんとか、それにTOSHI-LOW(BRAHMAN)とチバくんと……そうそうたるメンツがいる中で最後に歌ってもらったよね。峯田くんさ、いきなりジャンプして(笑)。ジャンプっていうか客席のほうに飛び降りて走って行って。ステージ上から見ると、そこにある鉄柱にぶつかりそうだったんですよ。

峯田 あはははは(笑)。

谷中 それをギリギリでよける!みたいな。ものすごいスピードで突っ込んでいくから「危ない」と思って、ステージ上で怒っちゃいました。「やめてくれる? そういうの!」って(笑)。

峯田 あはははは!(笑)

谷中 ステージ上からの光景を見せたいですよ。落っこちてもまだ転げ回りながら、最速のスピードで鉄柱に向かって行くわけですよ。

峯田 まあ、あれです。ポール・ウェラーがノエル・ギャラガーを怒ったみたいな話ですよ。

「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO」より東京スカパラダイスオーケストラと峯田和伸(銀杏BOYZ)。(撮影:西槇太一)

谷中 あはははは!(笑) とにかくこのステージは僕らにとっては総決算みたいな感じで。自分たちの楽曲の歴史も披露させてもらいながら、最後はインストの「Paradise Has No Border」で盛り上げさせてもらえたんで、きっちり自分たちのライフワークを表現できたという思いが強かったです。しかもね、ものすごくたくさんの人に観てもらって、盛り上がってもらって。それこそ「これがライジングだな!」って思いましたよ。「朝陽を見るまでがライジングだ!」っていう。

峯田 最後の曲、出演者がみんな出ていって一緒に踊ったりしていて。あのときの谷中さんの顔、忘れられないです。解き放たれているような顔してましたね。すっごいよかった、いい顔してた。

清志郎さんと初めてしゃべったのもライジングだった

──2組のコラボに限らず、これまでの出演の中で思い出に残っているステージや出来事はありますか?

左から谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)、峯田和伸(銀杏BOYZ)。

峯田 個人的に、2008年のライジングがホントに思い出深いです。銀杏BOYZのライブで、ツアーも全部含めてこの年一番いいライブをできたのがライジングだったんです。ライジングは毎回「いいライブできたな」という実感があるんですけど、特に2008年は「すごいライブができたな」っていう感覚があって。

──そのライブはパッケージ化もされていますね。

峯田 はい。そのときの映像は形に残したかったので、DVDにしました。あと、(忌野)清志郎さんと初めて会えてしゃべったのもライジングのバックヤードだった。

谷中 そうなんだね。何をしゃべったの?

峯田 僕、挨拶して。そうしたら「知ってるよ」と言われて「ありがとうございます!」って。

谷中 ああ、本当に。

峯田 そうしたら「いい髪してるね」って。僕、髪長かったんですけど。で、「清志郎さんもいい髪してると思います」って。

谷中 あはははは!(笑) その返し、すごいね。面白い。

峯田 そこから先は何もしゃべれなかったんで、握手だけして。だからライジングはいい思い出がいっぱいだなあ。

谷中 俺もそうだな。

峯田 なんか、東京で会えるのとも違いますよね。

谷中 そうなんだよね。ライジングの楽屋サイドで仲良くなるアーティストも多いし。いつも会ってはいるけどそこで初めてしゃべる、とか。開放的な空気のお陰かもしれないね。みんな会場に行くのを楽しみにしているし。

大地、空、人

──2005年のフィッシュマンズの復活ライブや2008年のサニーデイ・サービスの再結成ライブ、今年で言えばNUMBER GIRLの復活ライブのようにライジングを特別なステージに選ぶアーティストも多いですよね。

谷中 あったかいんですよね。アーティストも柔らかいムードになるのは土地のおかげだと思いますし、ライジングマジックなのか。愛情が湧いちゃうんでしょうね。本当に特別だと思いますよ。フェスに出演経験のなかったベテラン勢も出たり、すごいですよね。小田和正さんのライブ(2013年)もよかった。

「RISING SUN ROCK FESTIVAL」会場の様子。(Photo by n-foto RSR team)

峯田 これは僕のイメージですけど、例えば「FUJI ROCK FESTIVAL」は山に囲まれて湿度が高い。ライジングは景色が開けていて空が全部視界に入ってきて、湿度があまりない。その違いってあると思うんですよね。フジロックはフジロックのよさがあって、森から出される水分や緑の空気の中で気持ちよく踊る。ライジングはもう空しかないようなところで、感情やエモーショナルな部分が共鳴しやすい環境というか。北海道ならではの磁場もあるのかもしれないけど、空気感と人のエモーショナルな部分とがくっつきやすい気がする。「北の国から」みたいな。なんか、人間味がある。

谷中 人間性がむき出しになる感じがするよね。大地、空、人!みたいな感じ。だから人の存在感がけっこう目立つのかな。

峯田 面白いですよね。あとボーカリストからすると、北海道は夏なんだけど涼しくて気持ちいいので、すごく歌いやすい。ライブがやりやすいです。

谷中 ああ、なるほどね。

峯田 夏フェスってけっこうハードなんです。でも北海道はあまりそういうのを気にしなくてよくて、一番後ろのお客さんまで声が届く感じというか。だからすごい、歌がうまくなってるような気がする。ライジングで歌うと自信が付く(笑)。

谷中 「気候がいいね」というのはみんな言ってますね。あと、食べ物もおいしい。

峯田 ジンギスカンは毎回食べますね(笑)。

谷中 マキシマム ザ ホルモンのMCでさ、「どうせ今ほかのアーティストはジンギスカン焼いてるんじゃない?」なんて言っていたことがあったよ(笑)。それを聞きながら「はい!」って肉を焼いて食べていたけど(笑)。

峯田 北海道以外から来る人も絶対楽しいですよね。旅行としても楽しめる。だから人気があるんじゃないかな、ライジングサン。

コンディションのいいアーティストを堪能できるフェス

谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)

──では、お二人のオススメの楽しみ方はありますか?

谷中 平地だから、移動が楽なのは絶対いいと思いますよ。とにかく環境がいい。

峯田 デートで行ったらいいんじゃないですか!

谷中 なんで吐き捨てるように言うんだよ(笑)。自分も行けばいいじゃん!

峯田 いいだろうなあ、テント張って。女の子と北海道旅行、いいなあ。

谷中 何よりもコンディションのいいアーティストを堪能できるじゃないですか。だって参加する人がこんなに絶賛してるわけですから。いい気分でステージに上がって、いいライブにならないわけがない! 絶対にいい音楽になるわけだから、それは絶対観に来たほうが得だと思いますよ。だってボーカリストが「歌うまくなったような気がする」って言ってるんだよ?(笑)

峯田 東京より全然歌うまいんだもん! 語弊がありますけど(笑)。

谷中 あはははは!(笑) 絶対ライジングで聴いたほうがいいじゃんって話ですよね。

──とにかく(笑)、アーティストもエンジョイしてるフェスだということなんですね。

峯田 みんな楽しみにしてると思います。

谷中 ホントだよね。

峯田 今年はNUMBER GIRLも出ますから。

谷中 そうか、すごいね。NUMBER GIRLもELLEGARDENも出るんだ。

──個人的に気になる出演アーティストはいらっしゃいますか?

峯田和伸(銀杏BOYZ)

峯田 (ラインナップを見ながら)あ、吾妻さん(吾妻光良 & The Swinging Boppers)も出られるんですね。谷中さんはほとんど皆さん知ってるんじゃないですか?

谷中 そうだね。

峯田 谷中さん、ホントそういうところすごいですよね!

谷中 俺ね、好きな人に声かけるんだよ。去年のライジングではKing Gnuに声かけた。前日にYouTubeで「いいバンドだな」なんて動画観てたら楽屋サイドに4人そろって入って来たからビックリしちゃって、「King Gnuだ! 写真撮ってくれる?」って(笑)。だからもう、全部気になりますね。あ、でもつい最近ライブで共演したGLIM SPANKY。面白いことやっていますよね。歌もサウンドもよかった。あのライジングの大地に合うんじゃないかなあ。

──GLIM SPANKYは今回が初出演です。

谷中 相性いいと思いますよ。

峯田 僕はBEGIN。北海道でBEGIN、楽しみ。あとは怒髪天。

谷中 地元だからね。

──スカパラは、今年がデビュー30周年イヤーでもありますよね。

谷中 ね、どんなことやりましょうか。やれることはたくさんあるので、これから考えていきます。

峯田 俺もまだ何も考えてないな。これからですね。

左から谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)、峯田和伸(銀杏BOYZ)。