ナタリー PowerPush - ロックスミス2014 かみじょうちひろvsピエール中野編
ドラマー2人のギター対決
本物のギターをコントローラにしてプレイするPlayStation3 / Xbox 360 / Windows PC用ゲームソフト「ロックスミス」の最新版「ロックスミス2014」が11月7日に発売された。
遊びながらギターの練習もできるこのソフト。今回はナタリーは9mm Parabellum Bulletのかみじょうちひろと凛として時雨のピエール中野という、ロック界きっての2大凄腕ドラマーに「ロックスミス2014」をひと足先に体験してもらった。自前のギターを担ぎ、取材場所に颯爽と現れた2人。果たしてその対決の行方は!?
取材・文 / 中野明子 撮影 / 上山陽介
チューニングより始めよ! ~「ロックスミス2014」準備編~
ギターを弾くにはまずは準備から!ということで、チューニングを始めたかみじょうと中野。「ロックスミス2014」は音を出しながら1弦ずつ調整していく仕様で、実際にギターを弾く際も役立ちそうだ。
ちなみに2人はチューニングに少々苦戦。「あれ!? 音が合わない」という不安げな言葉が飛び交うも、「低い音から高い音へと徐々に調整していくべし」というアドバイスを受け無事チューニング完了。いざプレイスタート!
あの邦楽ナンバーも弾ける! ~ラーン・ア・ソングモード~
とはいえ、いきなり2人同時プレイは難しそう……というワケで、先陣を切ってかみじょうがチャレンジ。初心者にもぴったりの「ラーン・ア・ソングモード」を選び、ゲームに搭載されている洋楽&邦楽の人気ナンバーの中から弾いてみたい曲をセレクトする。
かみじょうが興味を示したのは、「ロックスミス2014」から搭載される邦楽曲のラインナップ。「おっ!『ultra soul』ある!」のひと言で、B'zの「ultra soul」を弾くことに。タブ譜(ギター&ベースの押弦箇所をわかりやすく表示した譜面)を進化させたインターフェイスを眺め、弦とフレットを確かめながらプレイするかみじょう。中野は後方から手を振ったり、画面脇に立って茶々を入れたりと大忙しだ。サビでは「そして羽ばたくウルトラソウル!」と高くジャンプ! かみじょうは大きなミスもなく完奏し、モニタには「グッドな演奏だ!」という評価が映し出される。
「負けていられない!」とばかりにギターを手にした中野が選んだのは、Kissの名曲「Rock and Roll All Nite」だ。かみじょうは床に寝そべりながら、余裕の表情でそのプレイを眺める。そんな応援のかいあってか、中野がたたき出したのは「素晴らしい演奏だ!」という輝かしい評価だった。これで火がついたかみじょうは、「次は同時プレイで勝負だ!」と中野に宣言。こうして「マルチプレイ」システムを使ったドラマー同士の熾烈なギターセッションの幕が上がった。
ドラマー界「ロックスミス」頂上決戦!? ~マルチプレイ~
「ロックスミス2014」に搭載されている「マルチプレイ」システムでは、2人のプレイヤーがスコアを競いあう「スコアアタック」で遊ぶことが可能。パートもリードギターやリズムギターなどを選ぶことができる仕様だ。同時プレイで1曲目にピックアップされたのはOasis「Don't Look Back in Anger」。チューニングを難なく終えた2人は、意気揚々とプレイを開始した。
スタートまでは笑顔を浮かべていたかみじょうと中野だったが、いざゲームが始まると表情が一変。さすがミュージシャン!という真剣な面持ちで、画面に流れる映像に見入る。ちなみにこの「スコアアタック」は、3回致命的なミスをすると容赦なくゲームオーバーになる仕組み。「ラーン・ア・ソングモード」では好調だったかみじょうだが、スコアアタックでは譜面を懸命に追うも、505点でゲームオーバー。一方の中野は2万6000点を記録するも完奏には至らず、2曲目のThe Smashing Pumpkins「The Chimera」でリベンジと相成った。
「Don't Look Back in Anger」で感覚をつかんだ2人は、今度はスムーズにプレイを繰り広げる。しかしミスをすると画面には「らくだいてんのフレーズだ!」という表示が登場し、2人の「うおー!」「あっ!」といった叫びが室内に響く。必死でギターをかき鳴らす2人にスタッフの視線は釘付け。しかし残念ながら「The Chimera」も完奏できず。かみじょうは8707点、中野は4万2544点という結果に終わった。対決の軍配は中野に上がったが、2人は互いの健闘を称えるように固い握手を交わし、熱い友情を確かめ合った。
- Rocksmith 2014 INDEX
- チームしゃちほこ編
- かみじょうちひろvsピエール中野編
- 古村大介編
- Rocksmith 2014 / 2013年11月7日発売 / ユービーアイソフト株式会社 / プレイ人数:オフライン1~2人
- [PlayStation 3] リアルトーンケーブル同梱版 / 8800円
- [PlayStation 3] リアルトーンケーブル同梱版 / 8800円
- [PlayStation 3] 通常版 / 6980円
- [XBOX 360] 通常版 / 6980円
- [PC] / 通常版 / 6980円
リアルトーンケーブル
2人同時プレイにはリアルトーンケーブルが2本必要です。
2940円 ※全機種共通
- 9mm Parabellum Bullet 5thアルバム「Dawning」/ 2013年6月26日発売 / EMI Records Japan
- 完全生産限定盤 [CD+DVD] / 4500円 / TOCT-29168
- 通常盤 [CD] / 2800円 / TOCT-29169
10th Anniversary Live「O」
- 2014年2月7日(金)日本武道館
10th Anniversary Live「E」
- 2014年2月8日(土)日本武道館
かみじょうちひろ
9mm Parabellum Bulletのドラマー。2004年3月に菅原卓郎(Vo, G)、滝善充(G)、中村和彦(B)とともに9mmを横浜で結成し、2007年10月にメジャーデビューを果たす。要塞さながらの特徴的なドラムセットと、テクニカルなプレイで高い評価を得ている。なおライブ中はMCをしないなどクールな一面を見せているが、ブログや雑誌のコラムなどではハイテンションなテキストでファンを楽しませている。
ピエール中野(ぴえーるなかの)
凛として時雨のドラマー。高度なテクニックに裏打ちされたドラムプレイや、ステージで見せる独自のマイクパフォーマンスで多くの音楽ファンの支持を獲得している。CHAOTIC SPEED KING、玉筋クールJ太郎のメンバーとしても活躍するほか、DJやコラム連載でもその才能を発揮。2011年7月には自主イベント「ピエールナイト 海の日年越しライブ」も開催した。2011年9月にドラム教則DVD+BOOK「Chaotic Vibes Drumming 入門編」「Chaotic Vibes Drumming 実践編」をリリースした。
2013年11月14日更新