音楽ナタリー PowerPush - RIP SLYME

リップの2014年、そして2015年

意外と好かれてるって安心した

──そして、おそらく今年もっとも現場を共にしたのがOKAMOTO'Sです。彼らと曲を作ったりステージで共演して、改めて感じた魅力というのはありますか?

ILMARI 歳もグループの形態も全然違うんですけど、なんか似てるとこあるなあって感じるんですよね。雰囲気っていうか。

SU 不思議だね。

PES RIP SLYMEも持ってる、気付かれない程度にお互いをバカにする、みたいな感覚があるのがいいなあと。

SU え、メンバー内で?

PES 俺らあるじゃん、なんか。茶化したときに真面目に怒らない感覚っていうか。それがユーモアとしてスッと出せる。なんつうの、わかる?

ILMARI うん、わかるけど説明するの難しいね。

SU それぞれすごい愛せるキャラクターですよ。

PES ずーっと中学生のままみたいな部分あるよね。楽しむためになんでも挑んでるところがいいグループですね。

10月25日に東京・日比谷野外大音楽堂にて行われた「OKAMOTO'S 5th Anniversary HAPPY! BIRTHDAY! PARTY! TOUR!」ファイナル公演より、OKAMOTO'SとRIP SLYMEによるコラボパフォーマンスの様子。

──総括すると、1年の間にここまで活発にほかのアーティストと絡んだのは初めてだったんじゃないかと思うんですが、それによってRIP SLYMEとして収穫はありましたか?

SU 俺は……ちょっと安心した。

PES 安心したの?

SU うん。こんなRIP SLYMEにまだ声かけてくれんだ。アーティスト側にはちょっとは需要があるんだって。

──あるでしょう(笑)。

SU 意外と好かれてるって聞くもんね。

PES 今まで、そういう話が来てもやれなかったことがけっこうあったと思うんですよね。今年は自分たちの制作もしてるんですけど、けっこう時間があったから、いろいろできてよかったなあと。

俺らはフェスの“正露丸”

ILMARI フェスも今年はすっごい出たもんね。

──そうですね。ざっと挙げるだけでもこんなに。

ILMARI あー、いっぱい出たなあ。「氣志團万博」とか、これまで誘ってもらってたけど初めて出れたね。

SU やっぱりフェスによってそれぞれカラーがあるんですよね。

──ええ。その多種多様なフェスにたくさん呼ばれるというのは、リップが柔軟性や人気や認知度を備えたグループだからでは?

PES なんつーかこう……俺らは正露丸みたいな役割なんじゃないですか。

SU 何にでも効いちゃうっていうね。

PES 「とりあえずお腹痛くなったら正露丸飲んどけ」みたいな感じで、「ここらへんにリップ突っ込んでおこう」って(笑)。

──その安心感を10年以上保っていられるアーティストもそうそうないと思いますよ。フィールド全体が沸くキラーチューンをいくつも持ってるっていうのも強いと思いますし。

左からSU、PES、ILMARI。

PES 僕らとしてはそういうヒット曲を昔より楽しんでるというか、あんまり何も悩まず、皆さんのご期待に添えればいいんじゃないかなという気持ちでお邪魔してますね。あと、自分たちの曲で自分たちが盛り上がる感覚もあるんで。それに後押しされて楽しんでやれてるんじゃないかなあ。

──自分たちの曲で自分たちが盛り上がるっていいですね。

PES そうですね。楽しい曲が多いグループで結果的によかったなって思います。

SU でも、「お前らこれ知ってんだろ?」みたいな上から目線でやってないですよ!?(突然強い口調で)

ILMARI はははは(笑)。SUさん何言い出すの(笑)。

SU 「ハイ、『楽園(ベイベー)』。ほら知ってるでしょ?」みたいな。そんな気持ちで絶対やんない。だからリミックスにしたり、自分たちが楽しめるようにしてるんです。

ワンマンライブ「RIP SLYME "CHRISTMAS ON THE BEACH" Powered by G-SHOCK / BABY-G」

2014年12月24日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00

料金:8500円(ドリンク代別 / プレミアムクリスマスプレゼント付き)

12月6日10:00より一般発売開始!

PESからのコメント

「SINGLE JUKE BOX」を楽しくやれたので、同じように楽しく、けどツアーとは違った趣のものを今年もやれたらなと思って今話し合ってるところです。楽しみにしててください。

RIP SLYME(リップスライム)

RYO-Z、ILMARI、PES、SU、FUMIYAからなる4MC&1DJヒップホップユニット。1994年に結成され、2001年3月にシングル「STEPPER'S DELIGHT」でメジャーデビュー。その後2ndアルバム「TOKYO CLASSIC」がミリオンヒットを記録する。さらに国内のヒップホップユニットとして初めての日本武道館ワンマンライブを行い、日本にヒップホップ文化を広く浸透させた。2005年にFUMIYAが病気療養のため一時ユニットを離脱するも、翌年8月に無事復帰。再び5人体制で精力的にリリースやライブ活動を行っている。2010年には、メジャーデビュー10年目を記念しベストアルバム「GOOD TIMES」とカップリングベストアルバム「BAD TIMES」をリリース。2013年12月には9枚目のオリジナルアルバム「GOLDEN TIME」を発表した。