「Rihwa」で統一できる音楽

──今作を機にRihwaさんを知る人もたくさんいると思うのですが、今後こういうRihwa像を見せていきたいという理想はありますか？

今回のような書き下ろしのオファーをいただいたときは最大限それに応えられるように……というのはありつつ、とりあえず今は音楽活動をすごく長いスパンで考えていて。焦らず時間をかけながら、いろいろな自分を出していけたらなと思っています。バラード、ちょっと暗めの曲、カントリー、ポップな曲……と、いろんな曲を日々作っているので。

──これまでのシングルもすごく振り幅が広いし、これからもその引き出しは増えていきそうですね。

私自身いろんな楽曲を聴くのが好きだし、「自分はコレしか歌いません」みたいに自ら幅をせばめることはしたくなくて。自分自身にしっかり芯があって、歌いたいものがその都度ちゃんと出ていればそれでいい。そういうものを作れていれば、あとは「Rihwa」ということで統一できるんじゃないかなって。

──まもなくメジャーデビューから1年が経ちますが、そういう部分でも楽曲制作に変化はありましたか？

メジャーデビューをきっかけに、自分が知らないうちに知らない場所へ曲が広がって、そこで誰かと曲が出会っているっていう機会が増えたと感じてて。そういうことも関係してか、最近は1曲にかける時間が明らかに長くなった気がします。今まではパッと感覚で作っていたというか、自分の気持ちいいメロディやハマる言葉をチョイスしてた部分が強いんですけど、今はもっとじっくり、いろんな視点から曲を作っていきたいなと思っていて。同年代だけじゃなく、例えばもっと年上の男性や小学生の女の子とかも聴いてくれてるとしたら……って考えるとさらに幅広い視点から曲を作ろうという考えになってきて。曲作りの時間が長くなったのはそのぶんの時間かもしれないですね。

リラックスムードで最高のライブをお届けしたい

──6月15日からは「Rihwa "Grrrr!!!" Live Tour 2013」がスタートしますが、これ、読み方は“ガルルルル”でいいんですか？

そうです！ ぜひ巻き舌で言ってもらえたらうれしいです（笑）。

──なぜこのタイトルに？

私、普段からやる気を出したいときに「ガルルルル……」ってふざけて言ったりするんです。それがちょっと面白いなと思って、そのまんまタイトルにしちゃいました（笑）。「やる気あるぞ！」っていうのを表現しつつ、遊び心も感じてもらえるかなって。

──なるほど。でも、Rihwaさんのアーティスト写真やジャケ写のイメージからすると、“ガルルルル”はかなりギャップがあるというか（笑）。

あはははは（笑）。確かにそうかもしれませんね。でもきっとライブを観てもらえたら「Rihwaってこんな子なんだ」っていうのがわかってもらえると思います。よく大人しそうとかツンとしてそうみたいなイメージで見られがちなんですけど、全然そんなことはないので（笑）。ライブに来てもらえれば、このタイトルとRihwaが直結すると思います。

──それは楽しみです。会場は全国5カ所ですが、どんなステージにしたいですか？

去年の12月に初のワンマンライブをやって、そのときに「ワンマンってこんなに温かいんだ」っていうのを知ったんです。今までは対バンライブやインストアライブで「ちょっとでもいいから私の歌を聴いて！」みたいな必死感が多少あったんですけど、ワンマンは完全に私の歌だけを聴きに来てくれてる人が集まってて。最初にステージに出た瞬間からみんなの笑顔があって、それがものすごくうれしくて、「変な不安はもういらない、みんなのことを信じていい」って心から思えたんです。だから今回は、もちろん私が楽しいライブになるようガンガン引っ張っていきつつ、ときにはみんなのことを頼ったり弱い部分も見せられたりするようなリラックスムードで最高のライブがお届けできたらなって。Rihwa対みんなじゃなくて、1人ひとりと向き合いながら少しでも絆を深め合える時間にしたいですね。

Rihwa "Grrrr!!!" Live Tour 2013

• 2013年6月15日（土）北海道 札幌cube garden
• 2013年6月29日（土）福岡県 ROOMS
• 2013年7月6日（土）大阪府 心斎橋Music Club JANUS
• 2013年7月7日（日）愛知県 名古屋ell.FITS ALL
• 2013年7月12日（金）東京都 渋谷CLUB QUATTRO