ナタリー PowerPush - スペースシャワー列伝JAPAN TOUR 2012
4バンドのキーパーソン集合!ツアーへの意気込みを大いに語る
負けたくないっすね、僕は(尾崎)
──皆さん、お互いに「負けたくない」というライバル意識もありますか?
古舘 ウチらは年下なんで、あんまり気にしてないです。
尾崎 負けたくないっすね、僕は。
恒吉 負けたくないですけど、勝ち負けでもねえなっていう気持ちもあります。
尾崎 僕は勝ち負けだと思ってます。
稲村 そのときそのときで「やられたなあ」とか思うことはありますし、出番前にメッチャいいライブされると、プレッシャーがあるんですよね。でも、萎縮するんじゃなくて「もっとやろうぜ」みたいになれるといいなって思います。負けたくない思いで、4バンドで上がっていく感じの掛け算ができると面白いんじゃないかなって。「誰がどんなライブをしようが自分らは自分らのライブをしたらいい」っていうバンドだけだったら、こういうツアーの出演者に選ばれてないだろうし。
長谷川 それぞれの日にそのときしか観れないライブがあって、最後にすごくギラギラできたらいいなと思います。
──最終日は赤坂BLITZですからね。
尾崎 ここまでよくがんばったよね。
恒吉 よく続けてきたよね、お互い。昔、尾崎たちと一緒にライブをやってた頃は、何人か友達が観にくる程度で、観客がメンバーよりも人数が少ないこともあるぐらいだったんですよ。クリープハイプのギターの小川幸慈とは地元も近いんで、「いつか大きいところで一緒にやりたいね」って話もしてたし。それが叶ったというのはうれしいですね。
佐藤 (小川)幸慈とは、中学からの同級生なんですよ。だからうれしさもひとしおですね。
──大きいハコに立つときには気合が入ったりするものなんでしょうか。
恒吉 僕は広いステージのときには解放される感じがありますね。緊張するのはお客さんとの距離が近くて、目の前にいるようなとき。
尾崎 俺は逆に遠いと伝わらなくなるんじゃないかなって思ったりするけど。
古舘 僕は50人の前でも、500人の前でも一緒にパフォーマンスするというのは無理ですね。正直、お客さんが多いほうが楽しいし、大きいとうれしいです。
稲村 とにかく、何が起こるかわからないのは楽しみですね。
そのときにしかないものを作り上げていきたい(稲村)
──この機会だからこそお互いに訊いておきたいことはあります? 演奏とか、歌詞を書くときのやり方とか。
稲村 それぞれ気にするところは違うよね。歌詞の書き方も、曲の作り方も違うし。
下上 自分らのスタイルと違いすぎて、訊いても参考にならないという。
──確かに、この4バンドって、曲者ぞろいというか、人の言うことを素直に訊いてたらこの音楽性にはならないだろうという4組かもしれないですね。
尾崎 やり方とか、訊いてもわからないですしね。
恒吉 じゃあ、僕からみんなに訊きたいんですけど、全く音楽のことを考えない日ってあります? 僕は音楽が生活の中心になってから、テレビを観ても本を読んでも音楽のことを考えるようになったんですよ。この言葉面白いって思ってメモったり。
尾崎 ああ、俺もそうだよ。
恒吉 そういうの、全部解放したいときってない?
古舘 僕も似たようなことを思うことはあります。ツアーは1回しかやったことないんですけど、後半になるとしんどいこともあったんですよ。もうライブしたくないとか、俺本当に音楽好きなのかな?とかって思ったり。そんなときは、ライブ前に1人で道を歩いて現実逃避してたんですけど。それでいいのかなっていうのは気になります。
──そういう経験って、あります?
尾崎 そういうふうに対バンの人が正直に言ってくれたりすると、気が楽になったりしますね。大丈夫なんだって。俺は「毎日ライブしたい、歌いたくてたまらない!」という人が信じられないんで。人間だし、体調とか気持ちも変わる中でライブをやってるから。でも、そういう日だからこそ違ったライブもできると思いますし。
稲村 結構、ウチらは無茶なスケジュールを組むタイプなんで、調子が悪かったり寝不足でしんどいことも結構あるんです。でも、そこで火事場のクソ力が出たりする。もう無理や!って思うんですけど、いざスタートしたらめっちゃ気持ちよかったりするんで。
下上 ああ、あるね。全く寝てないときとか。
稲村 ライブって、譜面のとおりに演奏したり、盛り上げるところが決まっててそのとおりにやるようなもんじゃないですからね。お客さんはその場にしかないものを求めてるし、僕らはそのときにしかできないものを作り上げていくべきで。だから、このツアーでも、列伝の4バンドでしかできないような空間を作っていければいいなって思いますね。
──わかりました。最後に、改めて列伝ツアーへの意気込みを語ってもらえれば。
恒吉 スペシャ列伝の中でも、2012年が最高だったというライブをしていきたいと思ってます。
尾崎 1年がこれで決まるくらい大事なイベントだと思っているので、列伝のツアーがあったからクリープハイプが成功したねという年にしたいです。
稲村 全箇所来ても飽きないようなツアーにしようと思いますね。
古舘 特別な環境だからこそ、最後まで楽しみたいですね。最終日が終わったときに、成長したなと思えればいいなと思います。
2012年2月23日(木)北海道 札幌cube garden
OPEN 18:00 / START 18:30
<出演者>
アルカラ / OverTheDogs / クリープハイプ / The SALOVERS
2012年2月25日(土)宮城県 仙台MACANA
OPEN 17:30 / START 18:00
<出演者>
アルカラ / OverTheDogs / クリープハイプ/ The SALOVERS
2012年2月26日(日)新潟県 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
OPEN 17:30 / START 18:00
<出演者>
アルカラ / OverTheDogs / クリープハイプ / The SALOVERS
2012年3月1日(木)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
OPEN 17:30 / START 18:00
<出演者>
アルカラ / OverTheDogs / クリープハイプ / The SALOVERS
2012年3月2日(金)大阪府 大阪BIG CAT
OPEN 17:30 / START 18:30
<出演者>
アルカラ / OverTheDogs / クリープハイプ / The SALOVERS
2012年3月4日(日)福岡県 福岡DRUM Be-1
OPEN 17:30 / START 18:00
<出演者>
アルカラ / OverTheDogs / クリープハイプ / The SALOVERS
2012年3月6日(火)広島県 広島ナミキジャンクション
OPEN 18:00 / START 18:30
<出演者>
アルカラ / OverTheDogs / クリープハイプ / The SALOVERS
2012年3月10日(土)東京都 赤坂BLITZ
OPEN 17:00 / START 18:00
<出演者>
アルカラ / OverTheDogs / クリープハイプ / The SALOVERS
料金:各日前売2800円 / 当日3300円(ともにドリンク代別途要)
チケット一般発売中
主催・企画・制作 スペースシャワーTV
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