普段から発泡酒やビールを、当たり前のように楽しんでいる、とある夫婦のとある週末。「おつかれさま」の気持ちが込められた普段よりちょっといいビールと冷えたグラスが、夫から妻へとふいに差し出される。そんな“ちょっと特別な夜”をハンバート ハンバートの歌声が優しく彩る。
ハンバート ハンバートがBGMとして書き下ろした「ねぎらい」は、レコーディングに荻原基文(B)、近藤達郎(Key)、坂田学(Dr)といった腕利きのプレイヤーたちが参加し、録音は永井はじめが担当。ぬくもりのあるフォーキーなバンドサウンドと、佐野遊穂と佐藤良成による優しいハーモニーが、仲のいい夫婦の幸せな瞬間を捉えた映像に彩りを加えている。
オファーを受けた際、楽曲についてどのようなイメージが浮かびましたか?
佐野遊穂(Vo) 金曜の夜の、「あー、明日は早起きしなくていいんだ……」というウキウキした気分が表現された曲がいいな、と思いました。
佐藤良成(Vo, G) プレモルは普段からよく飲んでおり、周囲に好きな人が多いため「どんな人が、どんなときに飲んでいるビールなのか」をすぐにイメージすることができました。仕事から帰ってきてビールを飲んだときの、ふわっとリラックスした気分を曲にできればと思いました。
作詞作曲やレコーディングなど、「ねぎらい」制作時のエピソードは何かありますか?
佐野 完成前の映像を事前に観ていたので、イメージに合うようなリラックスした感じを歌に出そうと思っていました。歌う箇所によっては息継ぎがつらくなることもあるので、歌詞を少し調整したりしました。レコーディング中はスタッフやミュージシャンとビール話に花が咲き、終始なごやかなムードでした。
佐藤 曲作り中はずっとプレモルのことを考えながら作業しているため、ひと段落するたびにビールが飲みたくなりました。
自分たちの楽曲が流れる、完成した動画を観た感想は?
佐野 映像の中の奥さんが終始ニコニコしていてかわいすぎる……あんな奥さんがもうすぐ家に帰ってくると思ったら、私が旦那さんでもきっとビールを冷やして待っています。
佐藤 出演されているご夫婦の表情がとても素敵で、観ているこちらまで楽しい気持ちになりました。曲を作ったのは映像ができる前でしたが、思い描いていた曲のイメージが映像とぴったり重なって感動したのを覚えています。
動画のタイトルにもある「妻を笑顔にする方法」ですが、お二人なりの“夫婦が笑顔でいる方法”は何かありますか?
佐野 連泊するようなツアーのときは、空き日に一緒に映画を観たり、買い物をしたりするのが夫婦の楽しみです。おいしいものを食べるのが大好きなので、ツアーのたびにその土地の名物を調べて食べに行っています。
佐藤 自分が家にいるときは、相手が帰ってくる頃合いを見てコーヒーを淹れるようにしています。街に出たときは、翌朝に食べられるようにおいしそうなパンを買って帰ることもよくあります。
ねぎらい
「今週忙しいから遅くなる」って 月曜日の朝の君が言って
「ゴミ出しよろしく」って火曜日の君
「週末どうしようか」って水曜のぼくが訊く
「朝ご飯食べてって」って木曜の君
「今週がんばったね」って金曜のぼくが言う
おつかれさま よくがんばりました
月曜の朝から楽しみにしてました
おつかれさま こうして 君にビールそそぐこと
「ああ美味しい」その口に 泡のおヒゲが できてるよ