カラーフュージョンにたどり着いたのはパッセンジャーのおかげ

──「Mr.Wednesday」のリリースイベントで新衣装を披露したときに増井さんと安斉さんは佐久間さん、槙田さん、奥仲さんの担当カラーを引き継ぎつつ新しいカラーに変更するという“カラーフュージョン”をしました（参照：PASSPO☆、新衣装お披露目で増井＆安斉が“カラーフュージョン”）。その煽り映像には卒業した3人も登場してましたけど、PASSPO☆はちょいちょい卒業したクルーが顔を出してきますよね（笑）。

森　そうですね（笑）。

──普通は卒業したメンバーって表に出てくること自体が少なくなると思うんですけど、わりと頻繁に姿を現してくれるのがPASSPO☆のいいところなのかなと。佐久間さんなんてもう一般の人なのに（笑）。

安斉　本当にありがたいことですよ。

──パッセンジャーもそれを受け入れているし、登場したときのウエルカムな空気感はPASSPO☆ならではな感じがします。

岩村　ファンの人の気持ちになったら、また観たいっていうか、もう一生戻ってこないっていうよりはたまに姿を見せてくれたほうがうれしいと思うんですよね。今の現場にもまこっちゃん推しだった人、紗子ちゃん推しだった人はたくさん来てくれてるんですよ。そういう人たちのことを考えたら、やっぱり卒業したクルーもずっと関わりは持っていたいなって。

安斉　自分の推しがいなくなったからもうPASSPO☆を応援しませんって感じでもなくて、ほとんどのパッセンジャーがPASSPO☆自体が楽しいから観に行きたいって言ってくれている人たちばかりなんです。だからカラーフュージョンという答えにたどり着いたのもパッセンジャーのおかげなんですよ。

結婚してもPASSPO☆は続ける

──PASSPO☆ってアイドルなのかガールズユニットなのかって話もしばしば出ますけど、もはやPASSPO☆っていうジャンルになりつつあるくらい独自の方向性に向かっているような気がします。逆境に直面しても余裕を感じるというか、皆さんもうベテランですよね。

玉井　余裕はないですけど、まあ何があってもなんとかなるとは思うよね。

根岸　今はいろんなタイプのアイドルが増えたしアイドルの定義に当てはまらないようなグループもあるかと思うんですけど、私たちはただやりたいことをやっているだけで。例えばですけど、この先結婚するクルーも出てくると思うんですよ。でも結婚してもPASSPO☆は続けていきますし。

──結婚してもやっていくんですか？

玉井　当たり前じゃないですか。やっていきますよ。アイドルフェスだって呼んでいただける限りは出ますよ。

──結婚してもPASSPO☆を続けていくのは皆さんとしてアリなんですね。

一同　アリです。

根岸　結婚するから卒業っていうのもないです。そんな法律もないですし。

安斉　というか、なんで卒業すんのって感じで（笑）。まあさすがに産休はしたいかな。フライト中も舞台袖にベビーベッドを置いてほしい。

一同　あはははは（笑）。

安斉　何が言いたいかというと、PASSPO☆だからこそ突破できることもあるのかなって。今アイドルっていうジャンルで活動してる我々が「結婚します！」って言うことで、何か新しい扉が開くような気がするんですよ。

岩村　うん、時代が変わる。

森　誤解のないように言うと、別に今のアイドルさんたちが守っているようなルールや体制に刃向かいたいわけじゃなくて。

玉井　完璧なアイドルをやってる人たちは私たちもすごく尊敬するし、それもまた正しい道だと思うんです。うちらもアイドルは恋愛をしてはいけないって思ってた頃はありましたよ。でもそんなのって私たちが活動する上であまり意味がないというか。

根岸　どちらが正解とかじゃないんです。PASSPO☆だからこうなっているってことで。

──たぶん今皆さんがやりたいことをやっていくために恋愛禁止というルールは必要ではないんですね。

玉井　女性ファンだけのイベントで恋愛の話になるんですよ。そのときにうちらが全員恋愛禁止だったらなんの話していいのかわかんないし説得力もないし。だからPASSPO☆として活動を続けていきながらいい恋愛もできたらいいなって思います。