パンダドラゴン「じゃぱかわんだほ~」インタビュー|日本の“KAWAII”を高らかに歌う (2/2)

「パンダドラゴンでよかったな」

──そのほかに、パンダドラゴンの強みはどんなところにあると思いますか?

なるき 幸福感だと思います。僕もパンダドラゴンにいてすごく楽しいですし、いっぱい幸せを感じます。そんな僕らのことを見ている人も一緒に幸せな気持ちになれるところが、このグループの強みなのかなって思いますね。

パンダドラゴン

パンダドラゴン

あづ ぱっちさんの話にもありましたが、個性豊かなグループが増えているからこそ、メンバー各々がしっかり存在感を出すことが大事なのかなと思っています。パンダドラゴンは元小学校の先生がいたり、メンバー自身がグッズや衣装のデザイン、振付や作詞を手がけたりすることもあり、個々の強みを出しやすいんです。自己表現がうまいメンバーが多いところが今の時代に合ってると思いますね。たいがは派手なネイルをしてますし(笑)。

ぱっち 髪の毛にはキラキラが付いてるし(笑)。

たいが 最初の頃はメイクもネイルも控えめにしていたんですが、今は伸び伸びやりたいようにやってます。

ぱっち 徐々に突き抜けていったよね。今では「たいがのメイクが好き」という声をファンの方からたくさんいただいているし、1つの個性になったと思います。

ぱっち

ぱっち

あづ 今の時代はいろんなアイドルが出てきているから、たいがのようなメイクやネイルをしてる人も珍しくないもんね。なるきのメガネは今でも珍しいけど。

なるき メガネのメンズアイドルはあまりいないですね。

あづ 何10組も出てるイベントでメガネをかけてるメンバー、ほかにいなかったもんね。しかも衣装じゃなくてデフォで。

なるき 僕は一生メガネをかけてるので。

なるき

なるき

──そもそもパンダドラゴンには、メンバーそれぞれの個性を伸ばそうという方針があるのでしょうか?

ぱっち 結成のきっかけになったオーディションの募集要項に「自己プロデュースが得意な方」と書いてあって、事務所的にもメンバー自身で率先していろいろなことに挑戦する姿勢を大事にしてくれています。メンバーからアイデアを出すことも多いですし。お互いのことを信頼しているからこそ、それぞれが伸び伸びやっていて、好きなことが自然と個性にもなっていると思います。でも、まとまるときはちゃんとまとまる。そのあたりの緩急は6年間やってきて自然と培われていきました。そういうのってただ努力してもできないことだと思うので、このメンバーがオーディションで集まったのは運がいいなと感じています。

たいが 奇跡だよね。いろいろなアイドルさんのお話を聞くと、ついパンダドラゴンと比べちゃうんですが、そこで出る結論はいつも「パンダドラゴンでよかったな」ということで。

たいが

たいが

あづなぎなるきぱっちようた (拍手しながら)うれしい! ありがとう!

たいが ええ~、何?(笑) でも本当に、そういうブレない強さがパンダドラゴンにはあって。メンバーみんなで高め合えているのが奇跡だなと思います。お互いの志を一致させるのって、話し合ってすぐにできることではないので。

ぱっち そんなの話し合ったことないよね。話さなくてもわかり合ってる気がする。

ようた 気持ちが近いんだよね。それぞれ向上心もあるし。

なぎ 自然とまとまる力が発揮されるよね。無意識に意思疎通ができてる思う。

あづ メンバーの人間性や生活が初期から何も変わってないんですよ。変わることも大事だけど、変わらないことも大切なんだなと感じています。

あづ

あづ

自分たちらしさを認めてもらえた

──9thシングル「パLIFE!パLIKE!パLOUGH!パLOVE!」がTikTokを起点にバズったあと、何か変化を実感していますか?

なぎ 前までは6人で街中を歩いていても話しかけられることがなかったんですが、最近はリアクションがありますね。メンバーとディズニーランドに行ったときは、自分がキャラクターなんじゃないかと思うぐらい手を振ってくださる方がたくさんいました(笑)。

なぎ

なぎ

あづ メンバー全員でバスに乗ったときも、学校帰りの高校生が「知ってる!」という反応をしてくれて。TikTokでの“バズ”がいいきっかけになったんだなと思いました。

ぱっち 曲を聴くだけにとどまらず、そこからいろいろ調べてファンになって、ライブに来てくれる方も多くて。グループ自体に魅力を感じてくれたのかなと、うれしくなりますね。普段の僕たちは、YouTubeに上げてる楽屋内の動画の姿のままなんですよ。そういう動画を観たうえで好きになってくれた方がいることは自信にもつながりますね。「このままでいいんだ」って。

ようた 自分たちらしさを認めてもらえたことで、パンダドラゴンらしさをより確立できた気がします。

ようた

ようた

──過去のツアーをリバイバルする「パンダドラゴンウルトラリバイバルツアー」が8月まで毎月1回豊洲PITで開催されていますが、過去の自分たちと向き合う中でどんなことを感じていますか?

ぱっち 「ツアーをやっていた当時はあまりお客さんが入らなかったな」と思い出したりして。そのときからずっと応援してくださってる方も含め、今はたくさんの方がライブに来てくれているんです。大きな会場である豊洲PITの客席がペンライトの海のように見えるので、「楽しみながらも、ここまでがんばってきてよかったな」とうれしくなります。

あづ コロナ禍でライブができなかったり声出しができなかったりした苦しい時期もありましたが、当時は聞けなかったコールも聞けて、感謝の気持ちを再認識するツアーになってますね。

なるき 3月にやった1回目は、1年半前の47都道府県ツアーのリバイバルだったんです。ツアーを通して90回以上歌った曲もあって、曲に込められた思いを改めて思い出しましたね。「あのツアーではこの曲でこういうことを感じてたな」とか、「ここでみんなと目が合って楽しかったな」と懐かしさも感じました。リバイバルツアーに来てくれる方にも楽曲に込められた思いを感じてもらえたらうれしいです。

パンダドラゴン

パンダドラゴン

プロフィール

パンダドラゴン

2018年にMeseMoa.の弟分グループとして結成された6人組メンズアイドルグループ。これまで東京・Zepp Haneda(TOKYO)、中野サンプラザホール、豊洲PITなどでワンマンライブを成功させている。2023年に発表した楽曲「パLIFE!パLIKE!パLOUGH!パLOVE!」がTikTok上でブームに。この曲を使用した全動画の再生数が1億回を、全動画の投稿本数が2万本を超えている。2024年4月に10枚目のシングル「じゃぱかわんだほ~」をリリースした。